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EuroNCAPと中国当局、タッチスクリーン機能の見直しを要求
Tim Urquhart(プリンシパルアナリスト)

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中国政府を含む安全規制当局の間で、コックピット設計における近年の主要トレンドの見直しをOEMに迫る動きが広がっている。ここ数年、OEMは従来型のコックピット表示や物理的操作系をデジタルディスプレイへと置き換えてきた。特に、AppleのiPadを大型化したような中央大型タッチスクリーンの採用が進んでいる。このこと自体が問題視されてきたわけではない。しかし、デザインチームが「クリーンでモダン」とみなす設計を追求する中で、自動車メーカーが運転に不可欠な機能までも次々とタッチスクリーン上に集約してきたことが明らかになっている。その結果、ドライバーが正しい機能を探すために複数のメニューを操作する必要が生じ、視線が道路から逸れる時間が増加している。これにより、注意散漫運転のリスクが高まっている。
EUが後援する、影響力の大きいEuroNCAPは、EU域内で販売される自動車の安全性を評価するEuropean New Car Assessment Program(欧州新車評価プログラム)を運営しているが、最近、重要な運転操作をタッチスクリーンのみで行う設計を抑制する方向で評価プロトコルを改訂した。2026年の乗用車試験プロトコルでは、車両がEuroNCAPの最高評価である五つ星を獲得するためには、方向指示器、ワイパー、ハザードランプ、ホーン、SOS通報システムについて物理的な操作系を備える必要がある。これらの機能のいずれかをタッチスクリーン操作に依存する車両は、評価において減点対象となる。
さらに、昨日(2026年2月16日)の報道によると、中国工業情報化部が新たな車両安全要件を提案しており、特定の機能について物理ボタンの搭載を義務付ける方針だという。Bloomberg Newsの報道によれば、提案されている規制は、EuroNCAPと同様、物理的な操作系で作動させるべき重要な運転機能の一覧を定める内容となっている。具体的には、方向指示器、ハザードランプ、ギア選択、緊急通報機能などが含まれる。また、これらの機能には、少なくとも10mm×10mm以上の表面積を持つ固定式のボタンまたはスイッチを備えることが求められる。現時点の初期報道では、物理スイッチが必要とされる機能の一覧がこれで全てかどうかは明らかになっていない。
展望と影響
EuroNCAPは法的に義務付けられた安全評価制度ではなく、EUの後援を受けた枠組みにすぎないが、消費者向け情報や市場における認知の面できわめて大きな影響力を持つ。五つ星評価は非常に価値が高く、有効なマーケティング手段である一方、低評価となった車両の方が見出しを飾る傾向にある。これらの新プロトコルは、中国政府の新たな枠組みと相まって、OEMに対し、タッチスクリーン上で基本的な車両機能を探すことが現実的な問題となっている状況をより深刻に再考させることになるかもしれない。特に、ドライバーが車両に不慣れな場合、その問題は顕著だ。運転中の携帯電話使用は当然ながら禁止されているが、その一方で、ダッシュボード中央には多様な車両機能を操作するための巨大な携帯電話のような装置が設置されるケースが増えている。その結果、注意散漫運転が増加しているとみるのはほぼ避けがたく、EuroNCAPや中国当局はこの現実を正当に認識したといえる。
物理的な操作系は内装設計において、目指すべきクリーンでモダンな外観を損なう存在かもしれない。しかし、特定の運転機能を安全に操作するうえでは不可欠だ。また、物理操作系が減ることで明確なコスト削減につながり、電気アーキテクチャもより簡素化され、結果として低コスト化が可能になることから、調達部門にとっても歓迎すべき動きであった可能性が高い。車両のホーンのような当然物理操作であるべき機能についてまでEuroNCAPが明示的に規定する必要があることは意外に思えるかもしれないが、近年のインテリア設計思想の一部に歯止めをかけるうえで重要な一歩である。すでに一部の大手OEMはスクリーン中心の設計トレンドから離れ始めている。例えば、VWの乗用車ブランドは、今後登場予定のID.PoloやID.Crossなどの改良モデルや新型車において、顧客からの不満を受け、物理操作系をより多く採用するインテリアへと回帰している。中国政府とEuroNCAPによる今回の動きは、より多くのOEMに対し、インテリアアーキテクチャのあり方や、タッチスクリーン機能拡大が安全性を損なう可能性について再考を促すことになるだろう。
TDK、高温車載用途向けサーミスタNTCSPシリーズを拡充
ATI News Team
最高+175℃で動作、先進技術により車載システムの性能と信頼性を向上させる改良型サーミスタ

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TDKが、最高+175℃の高温環境に対応するNTCサーミスタ、NTCSPシリーズのラインアップ拡充を発表した。量産は2026年2月に開始予定だ。同製品は、より高出力かつ耐熱性の高いパワー半導体への需要に対応することで、車載システムの性能向上を支援することを目的としている。従来、TDKのサーミスタは最高+150℃までの動作保証だったが、新シリーズではこの上限を+175℃へ引き上げている。
NTCSPシリーズはAEC-Q200準拠のデバイスで、動作温度範囲は-55℃~+175℃である。広範な温度域における温度検出および補償用途に対応し、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、トランスミッション、エンジンなどの車載システムに適用可能だ。端子にはAgPd(銀パラジウム)を採用、導電性接着剤による実装に対応している。これにより、従来のはんだ実装では困難であった+175℃での動作を実現している。
同シリーズは1.6×0.8mmサイズのパッケージで提供され、抵抗値は10キロオームと100キロオームから選択できる。TDKは今後も、チップサイズ、サーミスタ特性、動作温度範囲の変更を含め、多様なニーズに対応するNTCサーミスタの開発を継続する方針だ。
Hesai TechnologyがGrabと提携、東南アジアでLiDARの流通を展開
ATI News Team
各種産業におけるロボティクス、自律システム、AI駆動型自動化向けのLiDAR供給拡大を目指す協業

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Hesai TechnologyがGrabとの戦略的協業を発表し、Grabが東南アジアにおけるHesaiのLiDAR製品の独占販売代理店となることを明らかにした。この提携によりGrabは、同地域全体におけるHesaiセンサーの販売、カスタマーサポート、マーケティングを担う。Grabのリソースと確立された流通ネットワークを活用することで、Hesaiはロボットソリューションや自律システムを含むさまざまな用途に向け、LiDARセンサーの供給可能性を高める狙いである。この協業はまた、自律モビリティやマッピングの取り組みに不可欠なLiDAR技術について、安定供給の確保にもつながるとしている。
GrabのグループCEO兼共同創業者であるAnthony Tan氏は、LiDAR技術の利用可能性を拡大することは、Grabの自律モビリティおよびマッピング領域での能力を高めるだけでなく、ロボティクスが安全に稼働するために必要な中核技術の提供にもなる、と強調している。東南アジアではAI駆動型自動化への需要が大幅に増加すると見込まれており、特に製造、モビリティ、物流といった分野で、初期の実証段階から大規模展開へと移行する動きが進むとされる。これに伴い、LiDAR技術の導入も本格化する見通しだ。
両社はこの提携を通じて、東南アジアにおけるフィジカルAIおよびエンボディドAIの発展を後押しし、さまざまな産業で基盤となるハードウェアの活用を促進することを目指す。GrabとHesaiの協業はまた、東南アジアの複雑な都市環境における安全なナビゲーションを支えるものになるだろう。
Heilind Electronics、Molexの高速FAKRA-miniシステムを車載コネクティビティソリューションに追加
ATI News Team
最大28Gbpsの高速伝送に対応し、現代の自動車アーキテクチャ向けにコンパクト設計で車載電子機器を強化するシステム

Source: Getty IMages/ fizkes
Heilind Electronicsが、MolexのHigh-Speed FAKRA-Mini(HFM)Interconnect Systemを自社の車載コネクティビティソリューションのポートフォリオに追加したと発表した。同システムは、最大28Gbpsの高速伝送および最大20GHzの周波数に対応し、スペース制約の厳しい自動車アーキテクチャに適したコンパクトなフォームファクターを実現することで、現代の車載電子機器分野で高まる要求に応える設計となっている。センサー、カメラ、その他の電子モジュールの車両への統合が進むなか、自動車業界はスペース最適化や過酷な環境下での信頼性確保といった課題に直面している。
従来のFAKRAコネクターは、サイズや帯域幅の制約により制限が生じることが多い。MolexのHFMシステムは標準的なFAKRAコネクターと比べて最大80%小さいフットプリントを実現しており、ワイヤーハーネスやプリント基板(PCB)のスペースを増やすことなく、より多くのデバイスを組み込むことを可能にする。その高速性能は、先進運転支援システムや自動運転機能におけるリアルタイムデータ通信に不可欠である。これらの機能は、高解像度カメラ、レーダー、LiDAR、先進センサーネットワークに依存している。同システムはまた、Ethernet、MIPI A-PHY、GMSL2/3、FPD-Link III/IV、APIX、HDBase-Tなどの主要な車載プロトコルをサポートしており、次世代自動車アーキテクチャに向けた汎用性の高いソリューションを提供する。
HFMシステムは、将来の車載ネットワークおよびプロトコルに対応するため、シングル、デュアル、デュアルスタック、クアッドの各種コネクターおよびヘッダーオプションを用意している。耐久性と長期的な性能維持を考慮した設計となっており、コネクターにはIntegrated Secondary Lock(ISL、二次ロック機構)や、オプションのConnector Position Assurance(CPA、嵌合確認機構)、さらに強固なElectromagnetic Interference(EMI、電磁干渉)保護機能が備えられ、厳しい環境下でも安定した接続を確保する。また、生産時の組み立てを容易かつ確実にするため、複数のキーイングオプションも用意されている。
HFMインターコネクトシステムは、ADAS、自動運転システム、高解像度ディスプレイ、高速ケーブルネットワーク、インフォテインメントシステム、レーダーシステム、後席エンターテインメント機器、センサー間接続、テレマティクスソリューションなど、さまざまな先進用途に適しており、幅広い自動車技術革新を支える製品である。
Tinker、カスタマイズ可能な仮想検査・診断プラットフォームを発表、Zevoと提携
ATI News Team
Tinker Mobility SolutionsとZevoが連携し、効率的かつリアルタイムな車両検証を実現、安全性と運用効率を向上

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オートテック・プラットフォームのTinkerがTinker Mobility Solutionsを立ち上げ、個人の車両オーナー、ライドシェアのパートナー、カーシェア事業者、保険会社、フリート向けに、カスタマイズ可能な仮想検査、診断、レポーティングサービスを包括的に提供する。TinkerはZevoと提携し、Tinkerの検査技術をZevoのオペレーションに直接統合した。この提携は、フリートの稼働率向上、リスク低減、安全性の強化を目的としており、オペレーターはAutomotive Service Excellence(自動車整備士資格認証制度)の認定を受けた整備士およびアドバイザーに即時アクセスできるようになる。TinkerとZevoは、車両の安全性、コネクティビティ、即応性を確保することで、フリートマネジメントの在り方を再定義することを目指している。
1月27日にロサンゼルスで発表されたTinker Mobility Solutionsは、リアルタイムのAutomotive Service Excellence認定検査、診断、車両状態レポーティングを含む、デジタル・ファーストの運用インフラを提供する。この戦略的パートナーシップは、非接触かつテクノロジー主導の車両検証体験の実現に向けた重要な前進であり、モダンで信頼性の高いカーシェアリングエコシステムの構築を目指すZevoの目標とも合致している。
今回の提携は、フリートのスケール拡大に伴い、より迅速かつ一貫性のある車両ヘルス評価が求められているというニーズに対応するものだ。手作業による障壁を排除することでオペレーションを効率化し、全体の効率性とターンアラウンドタイムの改善に寄与する。Tinker Mobility Solutionsは、顧客ごとの要件に合わせたサービスを提供し、コスト効率が高く、地理的制約を受けない高品質かつプロフェッショナルな検査を実現する。また、オンデマンド検査による安全性検証を可能にするとともに、デジタル検証とリアルタイム文書化を通じて、不正または不完全な検査の抑制にも貢献する。
Zevoの共同創業者兼COOであるSaimah Chaudhry氏は、Tinkerとのパートナーシップにより、Zevoのピア・トゥ・ピア型の電動車両および自動運転車両シェアリングプラットフォームに効率性と信頼性がもたらされ、検証プロセスが強化されるとともに、個人オーナーのオンボーディングが容易になる、と述べている。
Monta、EV充電プラットフォームにAI駆動の運用インテリジェンス層を追加
ATI News Team
Monta AIは追加費用なしで運用インサイトを提供、充電ステーションの信頼性と意思決定を強化

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EV充電向けソフトウェアソリューション大手のMontaが、プラットフォームに統合された運用インテリジェンス層であるMonta AIを発表した。Monta AIは、問題を事前に特定し、実行可能な提言を提示することを目的として設計されている。この新たなAI機能により、オペレーターは、性能、価格設定、拡張、エネルギーといったさまざまな要素について、追加コストなしで自然言語による問い合わせできるようになる。
Monta AIは、ネットワーク運用を継続的に分析し、信頼性に影響を及ぼすファームウェアの不整合といった異常を検出するとともに、是正措置に向けたガイダンスを提供する。また、運用に関する自然言語での質問を支援するほか、地域のEV機器やインフラ状況に基づき、新たな充電拠点の候補を提案する機能も備えている。
Montaのプラットフォームに組み込まれたMonta AIは、複雑な運用データを明確で実行可能なインサイトへと変換し、あらゆるチームメンバーがアクセスできる形で提供する。これは、AI駆動の運用インテリジェンスをプレミアムな追加機能ではなく、標準機能として提供するという同社の姿勢を強調するものだ。
MontaのCEO兼共同創業者であるCasper Rasmussen氏は、AIが運用上の制約を取り除き、チーム規模の制限やデータの複雑性がある中でも、信頼性を維持しながら充電ネットワークの効率的なスケール化を支援する点に大きな可能性があると述べている。
Monta AIは、分断されたシグナルを統合されたインテリジェンス層へと集約することで運用上のボトルネックに対処し、説明、診断、提言を提供しつつ、最終的な判断は人間のオペレーターが担う設計となっている。その機能はすでに顕著な成果を上げており、ファームウェアの不整合を特定することで、直流充電器の成功率を数秒以内に31.2%から98.3%へと引き上げた事例もある。
Monta AIはEV充電のライフサイクル全体にわたって運用診断、ネットワーク性能、価格戦略、カスタマーサービスにおける意思決定とアクションを支援し、ドライバーからの問い合わせの大半を人手を介さずに解決する。
すでに本番環境で稼働しているAIシステムを基盤とするMonta AIは、対話型インターフェースを通じて各種機能を統合し、接続された充電ポイント、充電セッション、サポートリクエストを含む大規模なデータセットに基づくライブなネットワーク活動を通じて、継続的に性能を向上させている。
Harman、生産対応の新型コックピット表示技術を発表
ATI News Team
HDR10+ Automotive対応ディスプレイや拡張現実技術により、視認性、安全性、車室内体験を向上させる新技術

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Harmanが生産対応の新たなディスプレイおよびフロントガラス技術を投入し、自動車向けビジュアル体験を強化している。これらの技術は、コックピット内の煩雑さを抑えつつ、視認性、効率性、安全性を高めることを目的としている。Samsung Neo QLEDを採用したReady Displayは、業界で初めてHDR10+ Automotive認証を取得したディスプレイとして注目されており、鮮やかな色表現とリアルタイムで適応する映像表示により、エネルギー効率の向上にも寄与する。Ready Display NQ1は、Neo QLEDによる高品質な映像表示をより多くの車種へと拡大するもので、Tata Motors Harrier.ev.などの量産車にも採用されている。標準的なLCDと比べ、色域の拡大と視認性の向上を実現している。
Ready Vision QVUEは、ドライバーごとのニーズに対応するよう設計されており、フロントガラス全体をピラー・トゥ・ピラーのディスプレイとして活用し、ドライバーの状況に応じて表示情報を最適化する。視線検知、障害物遮断警告、eMirror Live Viewといった機能を備え、安全性の向上を図っている。さらに、駐車中の動画再生や画質補正といったソフトウェア主導の機能も搭載されており、QVUE CanvasコンフィギュレーターやQVUE UI Editorなどのツールを通じて、視認性とユーザー体験を一段と高めている。
Ready Visionの拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)は、拡張現実技術を活用することで高度なビジュアル体験を提供するもので、すでに欧州では量産車への採用が進んでいる。広い視野角と改良された光学設計により、視認性を高めるとともに、ドライバーの眼精疲労を軽減している。また、サーマルガラスやメカニカルパッケージングにおける技術革新により、強い日差しの下でも安定した輝度レベルを確保している。ソフトウェア面では、AIを活用したオクルージョン処理やSports Packageが追加されており、AR技術が走行時の安全性とドライビングの楽しさの双方を高める可能性を示している。
Forvia HellaがNXP Semiconductorsと提携、自動車用レーダー技術を強化
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自動運転向けの高解像度ForWave7HDレーダーセンサー開発を目的とした提携、量産開始は2028年半ばの予定

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国際的な自動車部品サプライヤーであるForvia HellaがNXP Semiconductorsと連携し、高解像度レーダー技術の高度化に取り組んでいる。この協業は、米国ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)で発表された。両社の共同開発は、ForWave7HDとして知られる最新世代の高解像度レーダーセンサーに焦点を当てており、最大で送信・受信それぞれ32チャネルを備える点が特徴である。
ForWave7HDレーダーセンサーは、SAEレベル2+およびレベル3の自動運転において重要な役割を担う。これらの自動化レベルで信頼性と安全性を確保するためには、優れたレーダー性能と高精度な物体検知能力が不可欠である。解像度を高め、多数の送信・受信チャネルを備えたForvia HellaのForWave7HDレーダーは、小型物体を高精度に検知でき、最大400メートルの検知距離を実現している。さらに、最先端のアンテナおよびチップ技術の採用により、視野角の拡大と近距離検知性能の最適化も図られている。初の高解像度レーダーシステムは2028年半ばから世界規模で生産が開始される予定で、プレミアムメーカー向けに供給される。受注規模は数億ユーロ台に達するとされている。
今回の提携では、Forvia Hellaは製品全体に対する責任を担い、レーダーセンサー分野における25年にわたるハードウェアおよびソフトウェア開発、ならびに量産化の知見を活用する。一方、NXP Semiconductorsは物体検知や進行方向、速度、距離の把握に不可欠となる高周波信号の送信および反射信号の受信を支える半導体技術の専門性を提供する。NXPのチップが持つ高い性能は、ForWave7HDレーダーの機能を成立させる上で極めて重要な要素となっている。
CES 2026:AUO Mobility Solutions、スマートコックピットの革新技術を披露
ATI News Team
台湾拠点の同社、車両とのインタラクションの高度化に向け、ディスプレイ、演算、コネクティビティ技術を統合した新たなイノベーションを発表する

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台湾のディスプレイメーカーAUOの新設子会社であるAUO Mobility Solutionsは、米ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)2026に出展している。同社は「Together, We Drive the New Era」をテーマに、Visual、Computing、Connectivity分野における自社の技術力を紹介している。AUO Mobility Solutionsは、スマートコックピットの概念を人間中心の空間へと進化させることを目指しており、ソフトウェア定義車(SDV)におけるヒューマンマシンインタラクション(HMI)体験を高度化する取り組みを進めている。
AUOの社長でありAUO Mobility Solutionsの会長を務めるFrank Ko氏は、ディスプレイは人と車両のシームレスなインタラクションにおいて極めて重要であり、スマートコックピットにおけるイノベーションを牽引する要素だ、と強調した。その上でAUO Mobility Solutionsは、ディスプレイにとどまらず、車載コンピューティングやコネクティビティを取り込むことで、AI駆動型モビリティの時代にふさわしい高度な体験を提供しているという。さらに、OEMと協業しながら差別化されたコックピットを共創するとともに、グローバルでありながら地域特性に適応したバリューチェーンの構築を支援していく方針を示した。
AUO Mobilityは、ディスプレイ技術とユーザーインタラクションの統合に注力しており、没入感のある車内体験を実現するAero Module Transparent Micro LED Displayや、視認性と安全性を高めるAdvanced Reflectionless Technologyといった革新技術を打ち出している。さらに、必要なときだけ表示を行うDisplay on Demandのコンセプトを採用したINVISY Series、安全性向上を目的としたDriverAware HUD、統一されたインターフェースを備えるHorizon Intelligent Dash、直感的な操作を可能にするCrystalSense Consoleなどの技術も展開している。
AUO Mobility SolutionsのスマートコックピットプラットフォームはAIコンピューティングモジュールを統合しており、インテリジェントな感覚インタラクションやパーソナライズされた快適性を実現する。CabConnectドメインコントローラーとゾーンアーキテクチャにより、車内システムのシームレスな制御が可能となり、顔認識による空調調整などの機能も統合されている。さらにAUO Mobility SolutionsはYTTEK Technologyとの協業でSatGlass Antennaを導入した。これはガラス基板を用いた衛星アンテナで、車両にシームレスに組み込むことで、コネクティビティの向上を図る設計となっている。
台湾企業である同社はまた、54インチのTransparent Micro LED Signage、30インチのInteractive AR Box、64インチのSports AR Solution、42インチのMultilingual AI Ordering Systemといった多用途のMicro LEDディスプレイ応用を通じて、自動車小売や消費者エンゲージメントの分野にも事業を拡大している。これらのイノベーションは、さまざまな領域においてディスプレイ技術の可能性を押し広げ、スマートモビリティが直面する課題に対応するパーソナライズされたインタラクティブ体験の提供を目指すものだ。AUO Mobility Solutionsは、こうした差別化された提案を通じてOEMやパートナーを支援し、自動車分野のメガトレンドに適応しながら、卓越した車内体験の実現を図っている。
CES 2026:TomTom、自動運転向けAI AgentとOrbis Mapsを披露
ATI News Team
TomTomはCES 2026で、従来の地図プロバイダーから、AIと地図ソリューションを提供する包括的なテクノロジー企業へと進化する姿勢を示す。会場ではテーマ別デモ展示ゾーンを導入している

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米ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)2026において、TomTomは展示内容をテーマごとのゾーンに構成することで、自社技術とその活用分野をより分かりやすく伝える取り組みを行っている。
Experienceゾーンでは、TomTomが自動車向けナビゲーションおよびコンテキスト認識型の自動運転ソリューションを展示しており、運転体験の再定義において中核的な役割を果たす技術として位置付けている。マーケットセグメントマネージャーのGiovanni Giancaspro氏は、自動運転技術に対する社会的な信頼の重要性を強調し、とりわけ監視付き自動化のシナリオでは、車両が何を認識し、システムがどのように振る舞っているのかをドライバーが理解できることが不可欠だ、と述べている。TomTomのデモでは、ライブのセンサーデータ、AI、地図インテリジェンスを統合した車載の自動化・ナビゲーション一体型インターフェースが紹介されており、状況認識の高度化とUI設計の改善を図っている。また、Automotive Navigationのデモでは、リアルタイム地図、交通情報、車両データを活用したAI Agentによる支援など、最先端のナビゲーション技術が示されている。このデモには、電気自動車特有の課題に対応するナビゲーション技術も含まれており、適合する充電器の探索といったニーズに応える。TomTomによれば、同社の地図には世界117ヵ国・200万ヵ所超の充電ポイントが収録されている。
BuildセクションでTomTomは、自動運転向けのAI AgentおよびOrbis Maps技術を展示している。シニアプロダクトマネージャーのRoger Chan氏は、AIエージェントが会話型インタラクションを通じて、複雑なナビゲーションタスクをどのように革新するかについて説明した。これらのデモでは、マルチエージェントアーキテクチャにより、車載の他ドメインとのシームレスな統合が可能となり、ドライバーに対してより高度な操作性と先読み型のルートインテリジェンスを提供できることが示されている。AI Agentデモの一部であるTomTomのTraffic Command Centerは、AIによる自然言語クエリを活用することで、交通トレンドの分析を簡素化する。また、Location AnalyticsのリードプロダクトマネージャーであるKristina Vuletic氏は、このツールが実世界のTomTomデータを用いて交通状況や交通パターンに関するインサイトを提供し、都市計画担当者や行政当局の意思決定を支援する点を強調した。
TomTomのブースに設けられたDevelopゾーンでは、量産レベルのソリューションを迅速に構築し、展開を加速するためのツールに焦点が当てられている。Model Context Protocol(MCP) Server、UX Library、Maps Customizationを軸に、AI AgentがTomTomの位置情報データと組み合わせられることで、さまざまなタスクをどのように支援できるかを示すデモが行われている。プロダクトマネージャーのRuben Woelders氏は、AI技術をTomTomのAPIおよび位置情報データと統合することの有効性を紹介した。また、UX LibraryではJetpack Composeを用いることで、ナビゲーション体験を柔軟にカスタマイズできる点が示されている。
Maps Customizationのデモでは、スタッフUXデザイナーのArnaud de Vallois氏が、Maps MakerとUnityベースの3Dカスタマイズを組み合わせることで、完成車メーカーが独自性のあるナビゲーション表示を構築でき、ブランド体験の向上につながる点を紹介した。
TomTomはCES 2026の会場でこれらのデモを実際に体験するよう来場者に呼びかけており、同社チームとのミーティングを予約することで、技術や活用方法についてさらに詳しく検討する機会を提供している。
CES 2026:Seyond、先進LiDARポートフォリオを披露、Hummingbirdシリーズを発表
ATI News Team
Seyondは自動車、ロボティクス、インテリジェントインフラ向けの先進的LiDARソリューションを展示予定

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米国カリフォルニア州に本社を置き、LiDARソリューションを専門とするSeyondが、2026年1月6日~9日にラスベガスで予定開催のConsumer Electronics Show(CES)2026で、エンド・トゥ・エンドのLiDARポートフォリオを全面的に展示する。同社の展示内容には、自動車、ロボティクス、インテリジェントインフラ用途向けに設計された、超長距離、長距離、完全ソリッドステート型のセンシングソリューションが含まれる。
Seyondの包括的ポートフォリオにより、顧客は単一パートナーを通じてLiDARに関するあらゆるニーズに対応することが可能になる。ここには、Build America, Buy America(米国製造・米国調達要件、BABA)への準拠要件を満たす米国内生産ラインを含む、さまざまな製造および供給の選択肢が含まれる。規制下にあり、かつセキュリティ要件が厳しい環境で事業展開する顧客にとって、こうした支援は不可欠なものである。
Seyondの展示における大きな特徴の一つが、完全ソリッドステート型LiDARシリーズ、Hummingbirdの発表である。具体的には、自動車OEM向けのHummingbird D1と、ロボティクス向けのHummingbird D1-Rが含まれる。Hummingbird D1は、同社初となる量産対応の完全ソリッドステート型LiDARであり、先駆的なOEMでのデザインウィンを獲得している。
Hummingbirdシリーズは電子走査アーキテクチャを基盤としており、機械部品を排除することで高い耐久性と信頼性を確保している。さらに、コンパクトな設計により、広い視野角を実現し、高解像度かつリアルタイムの3D認識を実現する。同ポートフォリオにはこのほか、超長距離対応のFalcon K、長距離対応のRobin E1X、中距離対応のRobin W、短距離向けの完全ソリッドステート型HummingbirdといったLiDARソリューションが含まれる。
同イベントのSeyondのブースでは、測距性能とポイントクラウド品質の向上を披露するRobin E1Xのライブデモが行われるほか、Robin WのLiDARを統合した顧客の自律型物流配送車両も展示される予定である。これらのデモンストレーションは、自動運転および物流分野におけるSeyondの技術の実用性を示すものである。
Foresight AutonomousがMinds and Makersに参加、Audiと3D認識分野で協業模索
ATI News Team
ForesightはAudiに対し、リアルタイム3D解析を特徴とする地形インテリジェンスソリューションを披露

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イスラエルに拠点を置き、3D認識システムを専門とするForesight Autonomous HoldingsがAudiから、2025年11月に開催されたAudiのスタートアップ向けイベントであるMinds and Makersへの参加を招待された。同イベントは、Audiのパートナリングチームが主催する年次イベントであり、革新的ソリューションを紹介するとともに、Audiのイノベーションチームとの協業機会を模索することを目的としている。
Foresightは、地形のリアルタイム3D解析を可能にするテレイン・インテリジェンス・ソリューションの発表企業として選定された。同ソリューションは、道路や路面の高精度な距離認識およびセグメンテーションを提供する。高密度な3Dポイントクラウドを活用し、可視カメラとサーマルカメラの両方に対応することで、霧や暗闇といった悪条件下でも性能を確保する。
同イベントでは、Foresightが車載デモを実施するとともに、Audiの主要チームメンバーと意見交換を行い、同社の開発プロセスや将来の車両プラットフォームへの統合を評価するための概念実証プロジェクトの可能性を含め、協業の可能性について議論した。
Foresightは、子会社であるForesight Automotive、Foresight Changzhou Automotive、Eye-Net Mobileを通じて、先進3D認識技術およびセルラー通信ベースのアプリケーションを開発している。自動キャリブレーション機能や高密度3Dポイントクラウドモジュールを含む同社の3D認識システムは、自動車、防衛、農業、重工業機械、無人航空機といった幅広い分野に適用可能である。
JK Tyre、Cavendish Industriesとの合併を完了、オペレーションの相乗効果を強化
Jamal Amir(プリンシパルリサーチアナリスト)
JK Tyre & Industries Ltdが、2016年にKesoram Industriesから取得した子会社であるCavendish Industries Ltdとの合併を完了した。Autocar Professionalによると、今回の合併は、事業を取得してから約10年を経て実現したものであり、JK Tyreが進めてきた事業統合および生産体制の効率化における重要な節目となる。Cavendish Industriesは、トラック・バス用ラジアルタイヤ、トラック・バス用バイアスタイヤ、二輪車および三輪車用タイヤなど、多様な製品の製造を手掛けている。買収当初、同社の設備稼働率は30%にとどまっていたが、JK Tyre主導による経営、財務、技術面での包括的な再建施策を経て、現在では稼働率が95%まで向上している。
重要ポイント: 今回の合併により、規模の経済の追求、製品ポートフォリオの拡充、統合されたネットワークによる流通能力の強化といった、大きなオペレーション上の相乗効果が見込まれている。これらの効果は、有機的成長と戦略的買収の両立を重視するJK Tyreの長期成長戦略とも合致するものとされる。今回の統合は、1990年代後半のVikrant Tyres、2008年にメキシコで実施したJK Tornelの再建に続く、JK Tyreにとって3度目の大規模なターンアラウンド事例となる。同社はこれまでに複数のグリーンフィールド製造拠点も設立しており、生産能力拡大戦略を一段と強固なものとしてきた。JK Organisationの中核企業であるJK Tyreは、世界のタイヤメーカー上位20社に名を連ねている。世界全体で11ヵ所の製造拠点(インドに9拠点、メキシコに2拠点)を有し、年間生産能力は3,500万本を超える。乗用車、商用車、農業用車両、オフロード車両、二輪車・三輪車といった幅広い分野に対応し、製品は100ヵ国以上に輸出されている。
Motherson International、Nexans AutoElectricのワイヤーハーネス事業を2億700万ユーロで買収交渉
Jamal Amir(プリンシパルリサーチアナリスト)
Samvardhana Motherson International Limitedは、子会社であるMotherson Global Investments B.V.を通じて、Nexans AutoElectric GmbHのワイヤーハーネス事業全体を買収するための独占交渉を開始した。Autocar Professionalによると、本取引は現金および負債を含まないベースで2億700万ユーロと評価されており、従業員との協議および規制当局の承認を前提に、Mothersonの自動車用ワイヤーハーネス分野における地位を強化するものとされる。Nexans AutoElectricは、自動車用ワイヤーハーネス製造において60年の実績を持ち、2024年の売上高は7億4,900万ユーロに達した。製品ポートフォリオは、低電圧および高電圧のパワートレイン用ハーネス、ボディハーネス、特殊用途ハーネスなど多岐にわたり、内燃機関車および電気自動車(EV)の双方に対応している。売上構成は、乗用車向けが81%、商用車向けが19%を占めている。
重要ポイント: 報道によると、今回の買収は、複数の子会社に関する株式取得契約に加え、事業運営に不可欠な資産や不動産を対象とする資産取得を含む構成となる。AutoElectricは11ヵ国に22の製造拠点を有し、特に欧州および北アフリカといった主要自動車市場に戦略的に展開しており、これら地域が売上の74%を占めている。同社は世界全体で1万3,000人超を雇用しており、そのうち800人以上が研究開発を支えるエンジニアである。Mothersonの会長であるVivek Chaand Sehgal氏は、本買収の戦略的意義として、主要顧客向けのワイヤーハーネスソリューションの強化や、グローバルな製造能力の拡大を挙げている。Mothersonのオペレーションにおける強みと、AutoElectricの高いエンジニアリング力の相乗効果により、パワートレイン技術全般におけるイノベーションが加速し、次世代製品の共同開発が促進されると見込まれる。取引スキームには、2025年12月22日に締結されたプットオプション契約が含まれている。従業員との協議および規制当局による承認手続きを経た後、プットオプションは2026年度第4四半期に行使される見通しで、最終的なクロージングは2027年度第1四半期を目標としている。今回の取引により、Mothersonは世界の乗用車向けワイヤーハーネス市場に即時アクセスできるようになり、市場投入までの期間短縮や、既存製品ポートフォリオとのクロスセル機会の創出につながる可能性があるとしている。
Molex、車載コネクティビティを強化するMX-DaSHモジュール型ワイヤー・トゥ・ワイヤーコネクタを発表
ATI News Team
電源、信号、データを一体化して提供し、車載用途で高い設計柔軟性を実現するMolexのMX-DaSHコネクタ

Source: Getty/ Wiyada Arunwaikit
Molex(モレックス)が、データシグナル・ハイブリッドコネクタ MX-DaSH ファミリーの最新製品であるMX-DaSHモジュール型ワイヤー・トゥ・ワイヤーコネクタを発表した。このコネクタは、電源、信号、高速データのコネクティビティを単一システムに統合している。同製品は、単一のハウジング内に複数のカートリッジを組み込む設計を採用しており、配線の簡素化を図るとともに、さまざまな車両モデルや用途を対象に高い設計柔軟性と拡張性を実現する。
ゾーンアーキテクチャ向けに特別設計されたMX-DaSHモジュール型ワイヤー・トゥ・ワイヤーコネクタは、異なるコネクタや接続タイプを一体化することで固有部品点数を削減し、設計上の課題やアップグレード対応を支援する。このモジュール型アプローチにより、車両ハーネスが先進化され、重量、サイズ、コストの面で大きな削減効果が得られる。同コネクタは、インストゥルメントパネル(IP)やシート接続部といった、多数の接続を要する箇所に適している。エンジニアは、ハウジング内のカートリッジを柔軟に入れ替えることができ、アーキテクチャ要件に応じた機能追加や仕様変更が容易に実行可能だ。
MX-DaSHモジュール型コネクタのグローバル展開を支えているのは、各地域での現地生産と、業界標準端子との互換性である。同コネクタは、車載電気システムにおいて重要なUSCAR2およびUSCAR49の性能仕様に準拠している。自動車イノベーションの主要市場である中国では、現地特有の要件に対応するため、モデルイヤー(MY)2026年の車両に地域仕様版コネクタが採用される予定だ。さらに、北米および欧州では、MY2028車両向けの設計にもこのコネクタの組み込みが進んでいる。
同コネクタは自動組立プロセスに対応した設計となっており、労務コストの削減と製造効率および品質の向上に貢献する。ポジティブロック機構、ブレードの安定化、耐振動性といった特長により、車載環境における高い信頼性を実現している。さらに、充実したエンジニアリングサポートと幅広いカスタマイズ対応ソリューションが、車両配線性能の向上に取り組むMolexの姿勢を強調するものとなっている。
MolexのMX-DaSHモジュール型ワイヤー・トゥ・ワイヤーコネクタはすでに提供が開始されており、複雑化する車両のコネクティビティ要件に対して高い設計自由度を実現している。同コネクタは最大70回路に対応しており、1カートリッジ当たりの最大回路数はカートリッジのサイズによって異なる。
Volvo Cars、新たな集中型ソフトウェアスタックに向けた提携先を模索
ATI News Team
Volvo Carsは新たなソフトウェアスタックのライセンス提供の可能性を探っているが、提携先は中国以外の企業に限定される可能性がある

Source: Getty Images/BeeBright
Volvo Car AB(ボルボ・カーAB)が、今後のすべての電気自動車モデルを支える新たな集中型ソフトウェアスタックについて、パートナーを探している。これは同社が、過去に車両投入の遅れやリコールを招いたソフトウェア関連の問題をすでに乗り越えつつあることを示唆している、とBloombergが報じている。Volvoの最高エンジニアリング技術責任者であるAnders Bell氏によると、同社は少数の高性能コンピューターを中核とする「スーパーセット」システムを軸に、ライセンス契約を含む協業に前向きだという。Volkswagen AG(フォルクスワーゲンAG、VW)を含む複数の自動車メーカーが内製による集中型ソフトウェア構築に苦戦してきた一方、これに成功した企業は新たな収益源を開拓できる可能性がある。熾烈な競争と、合弁事業における成果のばらつきという特徴が長年見られてきた自動車業界は、コスト負担の大きい次世代技術を巡って、協調へと傾きつつある。こうした動きの背景には、VWやStellantis(ステランティス)といった企業における社内ソフトウェア開発プログラムの大きなつまずきがあり、それがモデル投入の度重なる遅延を引き起こしてきた経緯がある。
たとえばVWは2024年、西側市場向け電気自動車プラットフォームをサポートするため、Rivian Automotive(リビアン・オートモーティブ)と総額58億ドル規模の技術提携を結ぶとともに、中国ではXpeng(小鵬汽車)と同様の協業体制を構築した。一方で、Ford(フォード)を含む他の自動車メーカーの中には、完全集中型ソフトウェアアーキテクチャの導入を目指す計画を縮小する動きも見られる。
スウェーデンに本社を置き、中国のGeely(吉利汽車)が所有するVolvoは、新たなソフトウェアスタックのライセンス提供の可能性を検討しているが、地政学的な現実を踏まえると、提携先は中国以外の企業に限定されることになる、とBell氏は述べている。米国では、規制当局がすでに、Volvoの中国資本による所有構造が、新たに浮上しているサイバーセキュリティおよびデータガバナンス要件とどのように整合するのかについて、評価を進めている。
Volvoは、ハードウェア中心の自動車メーカーからソフトウェア主導の企業へと移行する過程で、独自の課題にも直面してきた。フラッグシップモデルであるEX90は、完全集中型とした車両の「頭脳」を統合する作業にエンジニアが時間を要したことで、発売が長期にわたって遅延し、初期の顧客からは多数のソフトウェア不具合も報告された。Tesla(テスラ)での6年間の勤務後、2022年にVolvoへ復帰したBell氏は、2026年1月発売予定の次期EVであるミッドサイズEX60では、こうした問題が再発することはないとの自信を示している。
Bell氏は、自動車業界全体もVWとRivianが示した道筋に追随していく、との見方を示している。両社は、他の自動車メーカーへの提供を視野に、EVおよびソフトウェアのプラットフォームを共同開発している。Bell氏は次のように述べている。「型破りに見えるかもしれないが、非常に興味深い協業の例であり、私が考える開発の方向性と完全に一致している」
Volvoは、新たなEVの基盤となるSPA3プラットフォームの共有についても前向きな姿勢を示している。Bell氏は、欧州でのFordによるVWのEVプラットフォーム活用を成功事例として挙げた上で、「協業については、私たちは完全にオープンな立場だ」と述べている。
数十年単位で最も重要な投入モデルと位置付けられているEX60は、SPA3アーキテクチャを採用する初の車種となる。姉妹ブランドであるPolestarも同プラットフォームを用いた車両を生産する予定で、Geely傘下の他ブランドも「追随する可能性がある」とBell氏は付け加えている。
Volvoは社内のソフトウェア問題を解決したように見えるが、同社は特に米国で、広範囲にわたる地政学的リスクを依然として抱えている。Volvoでは、中国系企業が関与するソフトウェアを含む車両を対象とした禁止案を巡り、米国商務省との協議を進めている。この規則はモデルイヤー2027年からの施行が予定されており、修正されない場合、PolestarやLotus(ロータス)を含む、Geely傘下の複数ブランドの販売が制限対象となる可能性がある。
VolvoのCEOであるHakan Samuelsson氏は、この問題はいずれ解決されるとの自信を繰り返し示してきた。一方でBell氏は11月時点で、米国政府閉鎖が進展を遅らせた可能性が高いと指摘している。
中国本土のリチウム生産企業、需要増で価格引き上げ
ATI News Team
EVやエネルギー貯蔵システム向け電池の重要な原材料であるLFPは、原材料コストの上昇や供給制約を背景に、価格上昇圧力にさらされている。

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中国のリチウム生産企業が需要の急増を受けて価格引き上げに動いていることを、Shanghai Securities Newsが報じている。同報道によれば、複数の主要リン酸鉄リチウム(LFP)メーカーが値上げを提案しており、このうち1社は、2026年1月1日付で、LFP製品の全ラインにおける加工費を1トン当たり3,000元(約420米ドル)引き上げる計画だという。
今回の価格調整計画では、市場が大きく変動した場合や原材料価格に変化が生じた場合、これらの価格変更について再協議される可能性があるとしている。また、別の主要なLFPメーカーはすでに、2025年11月1日付で1トン当たり3,000元の料金引き上げを実施している。
なお、この日付以前に締結された受注については従来の契約価格が適用されるため、値上げの即時的な影響を一部の顧客は免れることになる。
電気自動車やエネルギー貯蔵システム向け電池の重要な原材料であるLFPは、原材料コストの上昇や供給制約を背景に、価格上昇圧力にさらされている。同報道によると、LFP生産企業の実効稼働率は95%を超えており、主要企業のなかには、需要の拡大に対応するためフル稼働で操業しているところもあるという。
業界幹部によると、今回提案されている値上げはLFP生産企業側の需要を反映した妥当なものだが、最終的な結果は今後の交渉次第だという。12月1日時点で、車載電池向けLFP材料のスポット価格は1トン当たり3万9,950元、エネルギー貯蔵用途向けは同3万6,950元の水準にある。
今回の価格調整の動きは、EVやエネルギー貯蔵ソリューション市場の拡大を背景に、メーカー各社が需要と生産能力のバランスを取ろうとする中で、リチウム供給網の動きが一段と激しさを増していることを浮き彫りにしている。
Kumho Tireがポーランドに新タイヤ工場を計画、5億8,700万ドル投資
ATI News Team
欧州市場でのプレゼンス向上と現地OEMとの協業強化を狙う新工場

Source: Getty Images Plus/ structuresxx
Kumho Tire(クムホタイヤ)が欧州市場でのプレゼンス向上を目的に、ポーランドのオポーレ地域に乗用車用タイヤの生産拠点を新設する計画を発表した。新工場は、必要な投資承認および各種許認可の取得を経て、2028年8月までに操業を開始する見通しだ。当初の生産能力は年産600万本とし、市場環境に応じて生産量を調整する計画である。韓国の同タイヤメーカーは、この新設工場に5億8,700万ドルを投資する。
オポーレを立地先として選定した理由について同社は、物流条件、人材の確保、インフラ、供給の安定性に加え、地域特有のインセンティブなど、複数の要因を挙げている。さらに、Kumho Tireがポーランドを選択した戦略的判断は、販売拡大の可能性、投資環境の安定性、収益性、インセンティブといった条件を踏まえ、欧州各国を対象に包括的な検討を行った結果だという。
Kumho Tireは、世界の高級車生産における欧州の中核的な地位や、世界のタイヤ消費量の約25%を占める大きな市場規模を生かす考えだ。Kumho Tireの売上高における欧州の割合は2024年に約26.6%を占めている。
Kumho Tireは新工場により、高性能タイヤや大径タイヤといった高付加価値製品を軸に、さまざまな自動車ブランドとの協業機会を拡大することができると見られる。
Kumho Tireは、韓国、中国、米国、ベトナムの4ヵ国に計8ヵ所の生産拠点を有しており、年間の総生産能力は6,500万本に達する。今回の欧州拠点の新設により、アジア、欧州、北米を結ぶ生産体制が完成し、市場競争力の強化につながることになる。
Kumho TireのCEOであるJung Il-taek氏は、世界のタイヤ産業における欧州市場の戦略的重要性を強調している。「欧州市場は世界のタイヤ産業において非常に重要な戦略的地位を占めている。Kumho Tireは、単なる輸出にとどまらず、欧州での現地生産と供給を通じて品質およびサービスの競争力を強化し、プレミアムブランドとしての価値を大きく高めていく」と同氏は述べている。
ビアノード、オンタリオ州で合成黒鉛工場の建設準備を開始
セント・トーマスの新しい施設は、北米のバッテリーサプライチェーンをサポートし、高度なスキルを持つ雇用を創出し、EVの成長を可能にすることを目的としている

Source: Getty Images
ノルウェーの高性能電池材料メーカーであるビアノードは、オンタリオ州セント・トーマスにあるVia TWOと名付けられた新しい合成黒鉛施設での建設準備を開始した。この開発は、ビアノードの北米における事業拡大計画の要であり、同地域で数百人の高度なスキルを持つ雇用を創出することが期待されている。
2028年に操業を開始し、電気自動車のバッテリーやエネルギー貯蔵などの産業に不可欠な低排出ガスの合成陽極黒鉛の北米最大の生産拠点となる予定である。 このプロジェクトでは、段階的に数十億ドルを投資し、年間約200万台のEVを供給する年間最大15万トンの生産能力を計画している。当初は約300人の高度な技能を持つ雇用が創出され、その数はフル稼働で最大1,000人に増加すると予想されている。
ヤーマス・ヤーズ工業団地のセント・トーマス用地は、北米全域で行われた包括的な用地選択プロセスの後に選択された。自動車の顧客に近いこと、オンタリオ州の送電網からのクリーンな電力へのアクセス、地元当局からの支援が選定の主な要因であった。
オンタリオ州政府は、合意がまとまるまでの間、ビアノードの投資を多額の融資で支援する予定である。ビアノードのCEOであるブルクハルト・シュトラウベ氏は、回復力のある北米のバッテリーサプライチェーンを強化するためには、この措置が不可欠であると強調した。
オンタリオ州のダグ・フォード首相は、雇用創出の見通しと州の戦略的優位性について興奮していると語った。インベスト・オンタリオのCEOであるカワール・ナシム氏は、ビジネスパートナーとしてのオンタリオの競争力を強調し、ビアノードの市場参入と成長を支援した。
ビアノードのオンタリオ州での事業拡大は、ノルウェーで合成黒鉛の生産を開始し、ノルウェーのHerøyaで最初の本格的な工場Via ONEを稼動させるなど、同社の以前の試みに続くものである。 セント・トーマス工場は、2030年までに年間最大300万台のEV向けに先端材料を供給するというビアノードの目標に不可欠な施設である。
コダシップ、量子耐性RISC-Vプロセッサ統合でエンシリカと提携
コダシップのCHERI対応CPU技術はエンシリカのCOTSデバイスを強化し、防衛、自動車、航空宇宙分野のセキュリティニーズに対応する

Source: Getty Images/ fizkes
機能安全性およびサイバーセキュリティ用のRISC-V CPUを提供するコダシップは、ミックスドシグナルおよびデジタル特定用途向け集積回路 (ASIC) を提供するエンシリカと戦略的ライセンス契約を締結した。この契約には、コダシップの700コアファミリーのケイパビリティハードウェアにより改良されたRISC命令セット(CHERI)対応組み込みCPU IP製品が含まれており、エンシリカはこれを新たに発表した量子耐性商用オフザシェルフ (COTS) プロセッサデバイスに組み込む予定である。このチップは標準的な流通経路を通じて入手できる。
新しいCOTSデバイスは、防衛、産業、自動車、航空宇宙市場向けに高度なセキュリティを必要とするサイバーフィジカル境界での展開を想定して設計されている。CHERIテクノロジーは、ネットワーク・デバイスに共通するメモリー安全性の脆弱性を排除し、ソフトウェアをきめ細かく区分化することで、セキュリティを強化する。
CHERIアライアンスの創設メンバーであるコダシップは、商用CHERI-RISC-Vプロセッサの開発で知られ、その貢献に対していくつかの賞を受賞している。エンシリカとの戦略的パートナーシップは、コダシップの32ビットおよび64ビットCHERI-RISC-V CPUの可能性を解き放つことを目的としており、両社のコラボレーションにおける重要なマイルストーンとなっている。
テラダー、より安全な自動運転車向けテラヘルツビジョンセンサーを発表
2025年11月24日
テラダーのテラヘルツセンサーは、あらゆる天候での車両知覚の向上を約束し、事故の防止と自動運転の世界的な変革を目指す

Getty image/ Just_Super
テラヘルツ (THz) ビジョン技術を開発している米国のテラダーが、電磁波スペクトルのテラヘルツ帯を視覚化できる商用センシング技術を発表した。テラダーによると、同社のチップ技術は現在の自動車用レーダーの最大20倍の解像度を提供し、次世代自動車や、防衛、医療、製造などの成長著しいアプリケーション向けに、高精細で「全天候型」の視覚と認識の新時代を切り開くという。
テラダーは、2028年までに車両生産プログラムを確保することを目指して、米国と欧州の主要自動車相手先ブランド名製造メーカー5社およびティア1サプライヤー3社と協力している。テラヘルツ波の利用は、世界で年間15万件以上の死亡事故を防ぐ可能性がある。
スタンフォード大学の電気工学教授であるトム・リー氏は、テラヘルツセンサーが自動車の知覚にもたらす革新的な影響を強調し、あらゆる気象条件や長距離走行で卓越した解像度を提供する能力を強調している。この技術は、インテリジェント車両が危険を検出する精度を高め、より安全な道路に貢献し、先進的な運転支援と自動運転の可能性を世界的に再定義する。
テラダーのモジュラーテラヘルツエンジン (MTE) は、高度な運転支援システムや自動運転システムの特定の航続距離と解像度のニーズを満たすように設計された、高度にカスタマイズ可能なオールソリッドステートチップアーキテクチャである。MTEは、テラヘルツ波を安全に送受信し、処理する独自のチップで構成されている。
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Voltempoが支援するコンソーシアムSCALEがスコットランドで発足、EVトラックの普及を加速
2025年11月24日
Amit Panday Senior Research Analyst
SCALEの提案は、2026年初めにスコットランド運輸省によって検討される予定である

Getty image/ Just_Super
主要な物流サービスプロバイダー間の電化を促進するため、新しいコンソーシアム、Scotland Charging to Accelerate Logistics Electrification (SCALE) がスコットランドで発足した。これは、英国に拠点を置く電気自動車充電ソリューションのメーカーであるVoltempoによって11月18日に発表された。
このコンソーシアムを率いるVoltempoは2019年に設立され、商用車の電動化に向けたハイパーチャージャー技術の提供を専門としている。
このコンソーシアムは、スコットランドの二酸化炭素排出量の12.8%削減に貢献することを目指している-削減には、同地域の大型貨物車 (HGV) の使用が寄与している。
スコットランド運輸省の200万ポンドのHGV Market Readiness Fundによる支援を受けて、SCALEは先進的なスコットランドの輸送業者と物流パートナーのグループを結集し、大型電気自動車への移行を加速させる取り組みを行っている。
SCALEは、7.5メトリックトンから44メトリックトンまでの多くの車両メーカーの最新の電気HGVを配備し、食料の配給、遠隔地への翌日配達、重要な医療品の輸送など、スコットランド中の要求の厳しい様々な実世界のアプリケーションでその能力をテストし、証明することを計画している。
SCALEは、コミュニティが所有する充電ネットワークを確立することを目指しており、大規模なフリートと小規模なフリートの両方をサポートするために共有充電ハブに重点を置くことが期待されている。特に小型車事業者を対象に、専用の金融支援パッケージを提供する計画である。
Voltempoは、スコットランドのグラスゴーに新たなオフィスを開設し、2026年に稼働を開始する予定のVoltempo HyperCharger用地の近くでコンソーシアムを調整する計画である。
このSCALEコンソーシアムは、Voltempoの英国全体のeFREIGHT 2030コンソーシアムにおけるプロジェクトリーダーとしての経験が基になっており、このコンソーシアムは、英国政府が2億ポンドを投じて推進しているゼロエミッションHGVおよびインフラデモンストレータープログラム(ZEHID) の一部である。
Voltempoの創設者であるマイケル・ボックスウェル氏は、「スコットランドには、ゼロエミッション貨物への移行を加速するビジョンと機会があり、当社は、貨物運送業者に自信を与え、電気自動車への切り替えに必要なインフラとサポートを提供するために特別に設計されたコンソーシアムであるSCALEを主導できることを嬉しく思う。当社が協力することで、大規模な車両から地方の最小の運送業者に至るまで、すべての運送業者に適した全国的な充電エコシステムを構築し、スコットランドが野心的な貨物の脱炭素化目標を達成できるようになる」と述べた。
SCALEの提案は、2026年初めにスコットランド運輸省によって検討される予定である。この提案が政府機関によって承認されれば、2026年後半に運用開始が開始される見込みである。
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BASFコーティングス、ドイツに自動車用OEM塗装工場を開設
2025年11月17日
新工場は、製品の品質と効率を高め、持続可能性をサポートし、BASFコーティングスのグローバル競争力を強化する

Source: Getty Images
BASFコーティングスは、ドイツのミュンスター工場に自動車用OEM塗装の生産施設を開設した。新工場では、需要の高いカラーの生産に注力し、品質の安定と生産効率の向上を図る。この投資は、持続可能な操業をサポートし、プロセスの信頼性を高めるために高度な自動化を活用することで、BASFコーティングスの大量塗装における競争力を強化する戦略的マイルストーンとなる。
この施設は、BASFコーティングスにとって過去5年間で最も重要な投資の一つであり、2019年のコンセプト研究から始まり、2年半の建設期間を経て、現在は通常の生産を開始している。このプロジェクトには、さまざまな場所にあるBASFコーティングスのチームの専門知識と協力が必要であった。
BASFコーティングスプレジデントのウタ・ホルツェンカンプ氏は「当社の革新的な強さと継続的な改善への意欲により、当社は業界で成功を収め-さらに重要なことに、当社の顧客にとって価値あるパートナーとなっている」と述べた。「このプロジェクトは、BASFの複数の拠点にまたがる専門家のグローバルネットワークによって調整され、実行された、チームの優れた成果である。」
グローバルオペレーション ペイント&レジン担当シニアバイスプレジデントのニルス・レスマン氏は、BASFの専門知識で顧客に利益をもたらす、一貫して高品質な製品を安定的に提供する新工場の高度なプロセス強調した。さらに、アジア太平洋と北米のBASF施設でも同様のプラクティスを導入し、グローバルな製造ネットワークを強化していく。
新工場はまた、エネルギー消費の最適化を目指して設計されており、CO2排出量を削減し、BASFコーティングスの持続可能性への取り組みを前進させることを目指している。2022年以降、ミュンスター拠点は再生可能な風力エネルギーのみで稼働しており、年間約4,000トンのCO2を削減している。ミュンスターは、ヨーロッパ、アジア太平洋、北米の他のBASFコーティングス拠点と同様、100%再生可能電力で運営されている。
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横浜ゴム、三菱自動車の軽自動車「eKスペース」にタイヤ「BluEarth-FE AE30」を供給
2025年11月14日
「BluEarth-FE AE30」タイヤは、燃費と性能を向上させる

Source: Getty Images Plus/frankpeters
横浜ゴムは、三菱自動車が10月に発売した新型軽自動車「eKスペース」に、独自のタイヤ「BluEarth-FE AE30」を供給し始めた。タイヤは155/65R 14 75Sサイズである。
「BluEarth-FE AE30」は、世界的なタイヤブランド「BluEarth YOKOHAMA」のひとつで、低燃費を実現するとともに、静粛性、快適性、乗り心地、耐久性などの性能をバランスよく両立させた環境配慮型タイヤである。
横浜ゴムは、最新のセダン、スポーツ・ユーティリティ・ビークル、スポーツカー、コンパクトカーなど、ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車などに採用されているブルーアース・テクノロジーを活用したタイヤの開発に注力している。
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HarmonEyes、AIを活用したドライバーモニタリングと認知分析を提供するためSDVerseと提携
ATI News Team
HarmonEyesは、SDVerseのB2Bマーケットプレイス統合により、ドライバーの安全性を向上させ、車内体験を向上させることを目的としている

Source: Getty Images
AIを利用したアイトラッキングソフトウェア企業のHarmonEyesが、ソフトウェアに特化した自動車業界初のB2BマーケットプレイスであるSDVerseへの参入を発表した。これによりHarmonEyesは、予測的なアイトラッキングに基づく運転者監視および認知状態検出機能のためのAIソリューションをOEMsおよびTier 1サプライヤーに提供し、新しい車両アーキテクチャに統合することができる。この戦略的パートナーシップにより、HarmonEyesはドライバーの安全性を向上させ、車内での運転体験を向上させ、規制基準を遵守することを目指している。
HarmonEyesは、認知負荷とドライバーの疲労を追跡および予測し、安全リスクを軽減するためのリアルタイム介入を提供するAIソリューションで知られている。同社は、1,400万件を超える記録の独自データベースを使用して、状況認識とアテンションの検証を強化する実用的な洞察を提供している。SDVerseと提携することで、HarmonEyesはOEMsおよびTier-1サプライヤーに、ドライバーの準備状況を改善し、事故を減らし、乗客の安全を強化するためのツールを提供する。
HarmonEyesのCEO兼共同創業者であるアダム・グロス氏は、大規模な既存のプラットフォームにシームレスに統合できる、予測的で応答性の高いドライバー安全ソリューションの重要性を強調した。SDVerseとの提携により、HarmonEyesは世界中の自動車にその技術の適用範囲と影響力を拡大することができる。SDVerseのCEOであるプラシャント・グラティ氏は、ドライバーの監視が機能安全と規制遵守のためにますます重要になっていることを強調し、HarmonEyesがSDVerseマーケットプレイスに革新的な機能をもたらしたことを称賛した。この提携により、SDVerseのメンバーは、進化する安全性、パーソナライゼーション、モビリティの要件を満たすためのインテリジェントドライバステートソリューションの調達と統合を支援する。
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ヒアテクノロジーズ、中国の自動車メーカーにAIナビゲーションを提供するために高徳地図と提供
ATI News Team
この提携は、ヒアのAIを活用したマッピングと高徳地図の中国の自動車専門知識を統合し、インテリジェントモビリティとソフトウェア・デファインド・ビークルのグローバルスタンダードを前進させる
ヒアテクノロジーズと高徳地図は、中国の電気自動車 (EV) が世界市場に進出するにあたり、先進ナビゲーション、デジタルコックピット、運転支援ソリューションの開発を目指す戦略的提携を発表した。今回の提携により、ヒアのAIを活用した世界規模の地図作成機能と、中国本土の自動車業界で広く認知されている高徳地図のソリューションが統合される。アリババグループの子会社である高徳地図は、中国本土の主要なナビゲーションプロバイダーであり、自動車ナビゲーション市場で重要な役割を果たしている。
ヒアテクノロジーズは、2億2,000万台以上の車両に同社のサービスを搭載し、200を超える国と地域で事業を展開しており、ソフトウェア・デファインド・ビークル (SDV) のグローバル展開の支援に注力している。高徳地図との提携は、ヒアのAIを活用した地図作成と、公徳地図の中国の自動車エコシステムに関する専門知識を活用し、コネクテッド・インテリジェント・モビリティの世界標準を加速させることを目指している。中国本土の自動車メーカーは、先進運転支援システム (ADAS)、AIで強化されたナビゲーション、革新的なコックピット技術で世界的なベンチマークを打ち立てており、ヒアと高徳地図の提携はこれらの進歩をさらに推し進めることになるだろう。
この提携の中心となるのは、ヒアの統合マッピングアーキテクチャであり、このアーキテクチャはSDVの単一データソースとして機能し、EVサービス、ADAS、自動運転、シームレスな無線アップデートなどの機能をサポートする。このアーキテクチャは、AIと機械学習を活用したヒアの自動車グレードのマッピングおよび位置情報サービスを統合し、中国の自動車メーカーがグローバルに準拠した未来に対応したプラットフォームを開発できるようにする。
ヒアは、中国本土の自動車産業において包括的なプレゼンスを有しており、中国本土の自動車輸出の大部分を占める現地相手先ブランド名製造メーカー(OEMs)のナビゲーションおよびADASをサポートしている。2002年に市場に参入したヒアは、中国本土の著名なシステムベンダーと提携を結び、さまざまな車両プラットフォームでスケーラブルなナビゲーションとデジタルコックピット体験を提供できるようになった。
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LGエナジー、ビザ発給問題で事業への影響が続く
2025年9月11日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-韓国-米国
LG商事|施設・運営、生産、経費、コンポーネント、人員
Stephanie Brinley, Associate Director
現代自動車-LGバッテリー共同工場の建設現場に対する米国の入国管理当局の強制捜査の原因となったビザ問題が、LGの他の工場にも影響を及ぼしていると報道はいう。LGの他の工場でも工事が中断されており、韓国人スタッフの中には同じような状況になるのではないかと懸念し、米国の派遣に反対している人もいるとブルームバーグは報じている。同報道によると、LGエナジーは米国のビザ免除プログラム「EST」に加入している米国内の従業員に対し、直ちに韓国に帰国するよう指示した。匿名の情報源を引用した報道ではあるが、報道によるとLGエナジーも短期B1ビザを取得した従業員に対し、ホテルにとどまるよう助言したという。ESTAとB1ビザはいずれも限られたビジネス活動しか認めていないと報道は述べた。9月5日に拘束された最初のグループのうち、300人がまだ拘束されているとブルームバーグは伝えている。その理由の中には、彼ら/彼女らが「強制送還」として釈放されるのか、自発的出国として釈放されるのかに関する手続き上の問題がある。強制送還されると、数年間は新たなビザを取得できなくなる。同報道によると、韓国貿易協会国際貿易通商研究院のチャン・サンシク院長は「労働者がそのような状況に直面しないという明確な保証がない限り、企業が米国に投資することはさらに困難になるだろう」と述べたと伝えられている。チャン氏によると、韓国のハイテク企業は通常、最も優秀な技術者をプロジェクトのために米国に派遣し、設備が正しく設置され、施設がシームレスに稼働できるようにしているという。チャン氏は、従業員が潜在的な問題を懸念している場合、この仕事を引き受けさせるのはより困難になる可能性があると推測している。この状況は建設を遅らせ、投資を遅らせる可能性がある。LGエナジーは、アリゾナ州とミシガン州に2つの生産ラインを建設中で、オハイオ州にはホンダとの合弁バッテリー工場を建設中である。
重要性: これらのプロジェクトの活動レベル、遅延があるかどうか、プロジェクトが計画どおりに継続しているか減速しているかについては、相反する報道がある。メディアの報道では、拘束された従業員のうち何人がどのようなビザを持っているのか具体的には示されていないが、移民局はビザのステータスを疑問視している。B1ビザは米国での雇用は認めていないが、会議への出席、コンサルティング、契約交渉は認めている。米国で就労するためのビザを取得するには、より高いハードルが設定され、時間と費用がかかる。このような状況で、B1ビザがプロジェクトや従業員に適しているのか、ビザ規則が回避されたのかは不明である。米国のビザ制度は、他の国と同様に、米国市民に仕事があることを保証する一方で、特定のスキルセットを必要とするポジションを埋める方法を企業に提供することを目的としている。ドナルド・トランプ米大統領の下で、不法移民の撲滅に改めて焦点が当てられている;外国直接投資を奨励する大統領の経済政策と移民政策は、いくつかの矛盾を抱えている。メディアの報道によると、トランプ大統領は、投資企業が米国の労働者を訓練し、プロジェクトを開始するための人材を呼び込む方法が必要であると述べたと伝えられている。事態の収拾が早ければ早いほど、工事の再開も早まる。長期的には、この状況は解決され、これらの投資プロジェクトが完全に頓挫することはないと思われる。
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ZF、新CEOを指名へ
2025年9月12日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-ドイツ
ZFフリードリヒスハーフェン|企業、コンポーネント、人事、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
企業の声明によると、世界有数の自動車部品メーカーZFフリードリヒスハーフェンは、最高経営責任者のホルガー・クライン氏が相互合意により退任し、経営陣が大幅に交代すると発表したという。この決定は、需要の低迷と戦略的再編の必要性を特徴とする厳しい自動車業界を切り抜けている同社にとって重要な時期に行われた。ZFの電動化駆動技術部門責任者のマティアス・ミードライヒ氏は、2025年9月30日にクライン氏の後任となる予定である。2023年初頭に始まったクライン氏のCEOとしての任期は、同社の経営上の課題に積極的に取り組んできたという特徴がある。退任に関する声明の中で、クライン氏は、ZFの将来に関する迅速な意思決定、特に従業員代表との交渉において、タイムリーな移行が重要であると強調した。進化する自動車市場に適応することを目的とした再編プロセスを進めている同社にとって、この俊敏性へのフォーカスは極めて重要である。
重要性: 自動車業界は現在、サプライチェーンの混乱、消費者の嗜好の電気自動車(EV)への移行、既存メーカーと新規参入メーカーの競争激化など、数多くの課題に直面している。ZFは伝統的にギアボックスとハイブリッド駆動系の専門技術で知られているが、電気自動車 (BEV) が必要としない技術に特化しているため、こうした圧力に対して他社よりも脆弱であることは間違いない。同社はすでに大幅な合理化を進めており、2024年初めから約11,200人の正社員を削減している。さらに、4,700人の従業員が部分退職を選択したか、定期的に退職する予定であり、ZFのリストラ努力の一環として大幅な人員削減を示している。
重要性: クライン氏の後任の決定は、ZFの商用車ソリューション部門を担当するペーター・ライアー取締役が9月末に同社を退職することとも重なっている。ライアー氏の退任は「将来の戦略的方向性に関する見解の相違」によるもので、急速に変化する市場で軌道を再定義しようとするZFが直面する社内の課題を浮き彫りにしている。ミードライヒ氏のCEO就任は、自動車業界が電動化に舵を切る中でますます重要性を増している電気駆動技術のバックグラウンドを考えると、特に注目に値する。ZFの電気自動車部門を率いた同氏の経験から、ZFが現在直面している課題を克服しつつ、電気自動車の需要拡大を取り込むための舵取りをうまく行っている。
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カナダ・ケベック州のノースボルト・プロジェクト、政府の財政支援を受けられず-報道
2025年9月3日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-カナダ
施設・運営、生産、経費、コンポーネント、ライトビークル、電動化
Stephanie Brinley, Associate Director
カナダ通信によると、新たなオーナーになる可能性があるにもかかわらず、ケベック州とカナダはノースボルトバッテリー工場への融資を取りやめたという。ケベック州のクリスティーヌ・フレシェット経済大臣は2025年9月2日、この計画を発表した。ケベック州政府は最大29億カナダドル、連邦政府は最大44億カナダドルの融資を表明していた。フレシェット氏によると、これまでに5億1,000万カナダドルが支出されており、政府機関はプロジェクトの損失削減を目指しているが、プロジェクトは開始されていない。カナダ通信は、フレシェット氏は声明を発表し、「同社がケベックの利益に関して満足できる計画を提示しなかったため、投資額を最大限回収する権利を主張する。この冒険は失敗に終わり、私たちは明らかに失望している」と述べたと伝えられている。ライテンという企業がノースボルトの資産を買収することに合意した;フレシェット氏の広報担当者がメディアに語ったところによると、政府代表者は7月と8月に同社と会談したが、ライテンはケベック州が提示するよりも多くの政府資金を求めており、ライテンは具体的な数値を示さずに「不相応な要求」をしたという。カナダ通信によると、ライテンにコメントを求めたが回答は得られなかった。ノースボルト・バッテリーズ・ノースアメリカは声明を発表し、報道によるとこの決定を「遺憾である」とした。同米国子会社は、買い手候補と接触しており、「(北米の子会社は) 破産しておらず、プロジェクトを再開するための堅実な財源がまだあることを忘れてはならない。それは素晴らしいプロジェクトで、当社のチームは今でもそれを信じている」と述べた。報じられるところによると、ケベック州はスウェーデン親会社であるノールボルトへの2億,7000万カナダドルの投資を破綻で失ったが、工場建設のために発行した2億4,000万カナダドルの保証付き融資は取り戻せると期待している。これには、土地の売却または再所有を許可する裁判官が必要となる。広報担当者は「当社の債務に対する既存の担保権を考慮すると、当社はこのプロセスの最後に債務の全額を回収するのに良い状況にある」と話した。
重要性: ノースボルトの終焉は、バッテリー需要の変化が一因だったが、生産と事業拡大の苦労もあり、最終的には契約を失うことになった。ノースボルトは、ナトリウムイオン電池の量産体制の確立を目指していた (スウェーデン:2023年11月22日:ノースボルトが新しい電池化学を開発およびスウェーデン:2023年4月20日:スカニアとノースボルトが長寿命のMHCV電池を発表参照) 。EVの生産・販売拡大に向けた進展が続く中、S&P Global Mobilityが2025年8月に発表したライトビークル生産予測では、2030年の世界EV生産は28.7%に達する見通しである;ハイブリッド車の生産 (2030年に13.7%) とともに、レンジエクステンダーEV (2030年に5.2%) とプラグインEV (2030年に10.5%) の機会が改善し続けるため、ICEの生産は30.7%に減少する。地域的にも、市場は非対称的に発展しており、北米のEV生産は2030年に域内総生産の18%を下回る一方、中国のEV生産は総生産の44%近く、欧州は約43%になる。ノースボルトは2024年後半に米国で連邦破産法第11条の適用を受けたが、スウェーデンでは2025年3月の破産を回避するには不十分であった (米国-スウェーデン:2024年11月22日:ノースボルトが連邦破産法11条の適用を申請およびスウェーデン:2025年3月13日:ノースボルトがスウェーデンで破産申請参照) 。同社は6月に電池生産を終了した (スウェーデン:2025年5月23日:ノースボルトは6月にバッテリー生産を停止する参照) 。スカニアやスタートアップのライテンを含む一部の資産が売却された (スウェーデン-米国:2025年8月8日:米国の電池メーカーがスウェーデンのノースボルトの資産をさらに買収、スウェーデン:2025年6月12日:スカニアがノースボルトのR&D研究所を買収するためにコンソーシアムを結成–報道およびスウェーデン-ポーランド:2025年4月14日: スカニア、ノースボルトの産業用バッテリーパック事業の買収を完了参照) 。
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バルメット・オートモーティブ、戦略転換を発表、CATLが株式売却
2025年9月2日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–フィンランド
寧徳時代新能源科技|方針・規制、合併・買収 (M&A)、施設・運営、生産、経費、企業、コンポーネント、財務、ライトビークル、コーポレート
Ian Fletcher, Principal Analyst
バルメット・オートモーティブは、自動車分野以外にもレバレッジを効かせる戦略転換を発表した。声明の中で同社は、このシフトを支援し資金を調達するために、バッテリーシステムに焦点を当てた子会社であるIONCORが、バッテリーのバリューチェーンを開発しているフィンランド国営企業Finnish Minerals Groupの子会社となり、2,000万ユーロを投資すると述べた。フィンランド政府はまた、中国の電池メーカー、寧徳時代新能源科技 (CATL) とポントス・グループからバルメット・オートモーティブの株式20.6%を取得し、同社の大株主となる。今回の資金調達により、フィンランドはバルメットオートモーティブの79%、ポントスグループは21%の株式を保有することになる。バルメット・オートモーティブの所有権は、フィンランド国営の株式投資企業(Tesi) から国の直接所有に移管される。これを受け、フィンランドとポントスグループは、約3,750万ユーロの資本をバルメット・オートモーティブに新たに投資する。
重要性: この変更は、2024年に開始されたバルメット・オートモーティブの戦略見直しに続くものである。これは、事業領域の独立性を高めるとともに、受託製造事業の新規分野への拡大を検討したものである。バルメット・オートモーティブは、自社以外での生産能力を求める大手OEMs向けに乗用車の組み立てを行ってきたが、最近ではその需要が減少している。電気自動車 (BEV) の新興メーカーが生産開始前に解散したことも支援材料となっていない。メルセデスAクラスとメルセデスAMG GTの4ドアクーペの生産契約が間もなく終了するため、代替オプションを検討する必要性が高まっている。同社は、民間輸送のニーズを支援する代わりに、生産能力と製造技術を防衛部門に提供することを検討していることを示している。これは、欧州が軍事力の向上を目指している時期と一致する。同様に、イヴェコはイヴェコ・ディフェンス・ヴィークルス(IDV)とアストラブランドをイタリアのレオナルドに売却することで合意し、これらは同社の「防衛事業」の下で統合される(イタリア:2025年8月1日:イヴェコは第2四半期の売上と利益が減少し、売却を発表した参照) 。
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デトロイト地区のサプライヤー、人員削減を発表-報道
2025年8月28日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-米国
ゼネラルモーターズ、フォード・モーター・カンパニー、ステランティスN.V.|施設・運営、生産、部品、ライトビークル、人事
Stephanie Brinley, Associate Director
メディア報道によると、ミシガン州デトロイト地域の小規模のサプライヤーはこの1週間で閉鎖や人員削減を発表した。1つは、フォード、ゼネラルモーターズ (GM)、ステランティスに供給していたAutokinitonという金属プレス加工メーカーである;中小サイズのボディプレスおよび溶接アセンブリを製造している。Autokinitonはデトロイトの工場を閉鎖し、100人を人員削減する計画である。全米自動車労働組合 (UAW) を引用したCrain's Detroit Businessによると、同社はオークランドのスタンピング工場を2025年12月31日までに閉鎖すると従業員に通知したという。Crainの報道によると、UAWは閉鎖は恒久的なものになると言われ、従業員は閉鎖はAutokinitonが工場のポートフォリオを評価した後のビジネス上の決定の結果であると言われたという。これとは別に、ロジスティクスサプライヤーのDP Worldコントラクト・ロジスティクスは、ミシガン州ウォーレンのステランティス事業を失ったことを受けて70人の従業員を削減する。州への提出書類によると、この削減が2025年10月5日から実施されるとCrainは報道している。提出書類は、「DP Worldは最近、この場所でサポートしている唯一の顧客から、2025年10月5日以降はDP Worldのサービスを必要としないという通知を受け取った。この通知は突然で予期しないものである」と述べたと伝えられている。この変更は「恒久的なものとなる見込み」でもある。Crainはステランティスの広報担当者の話として、作業は内製化されていると伝えたが、詳細は明らかにされなかった。業務の内製化は、新規雇用ではなく、既存のリソースを使用することが期待される。Crainは、DP Worldの従業員を代表するTeamsters Local 299の代表であるケヴィン・ムーア氏が「自動車業界の変化のせいで仕事が減っている。その多くは、生産していないからである。生産能力も上がっていないし、フル稼働もしていない」と述べたと伝えられている。同日のニュースサイクルで、ステランティスはジョージア州アトランタでの新しい流通を発表した;それはDP Worldの変化とは関係のない。ステランティスは4,100万米ドルの投資により、ジョージア州のMopar Parts Distribution Center (PDC) を改善している。ジョージア州フォーサイスに建設されたこのセンターは約90人の雇用を支援するだけでなく、物流施設の自動化も促進する。ステランティスは、新施設の「革新的なAutoStore完全自動化保管・情報検索システムは、効率を改善し、在庫の回転を速めることで注文待ち時間を短縮する」と述べた。システムは66台のロボットを使用して部品を回収する;PDCの社員が最終出荷の準備をする。
重要性: それぞれのケースには違いがあるが、そのトーンは注目に値する。変更によって示唆されたステランティスの生産の減速は、一般的な経済や関税コストの上昇によるコスト削減と同様に、ステランティスの課題と回復努力によるものである。大手サプライヤーもここ数ヶ月の関税を巡る懸念を乗り越え、堅調な業績を上げている。小規模なサプライヤーや証券取引所で取引されていないサプライヤーに対する可視性は低い。これらのサプライヤーは、多角化や関税引き上げのキャッシュフローを交渉する能力が低いかもしれないが、以前のいくつかの状況では、本質的に、より大きな経済問題への危険や問題の前兆である可能性がある。その理由の1つは、関連する雇用喪失であり、これは自動車製造地域に蓄積され、集中する可能性がある。
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サンバルダナ・マザーソン・インターナショナル、EVエレクトロニクス強化のため新子会社設立
2025年8月26日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
企業、研究開発、コンポーネント、ライトビークル、製品、テクノロジー、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
急速に進化する自動車エレクトロニクス分野での存在感を高める戦略的な動きとして、サンバルダナ・マザーソン・インターナショナルは100%出資子会社Motherson Egtronics Solutions Limited (MEESL) の設立を発表したとAutocar Professionalが報じている。本取り組みは、2025年6月19日に開示した韓国のEgtronics Co., Ltd.との合弁契約 (JVA) に続くものである。MEESLは2013年会社法に基づいて設立され、当初はSAMILが完全に所有する。しかしながら、JVAは段階的に株式保有を移行する計画を示しており、将来的にはSAMIL (およびその指名株主) が51%、Egtronics Co., Ltd.が49%保有する予定である。この体制は、両社のカーエレクトロニクス分野における強みを活かした協業体制である。MEESLの主な焦点は、クリーンなモビリティ用途に合わせた車載用電子機器の設計、開発、製造、組み立てである。同社の製品は、DC-DCコンバータ、補助インバータ、トラクションインバータ、車載充電器、配電ユニット、自動車および関連産業向けの統合ソリューションなど、高度な電子システムを網羅している。この多様化は、電気自動車やハイブリッド車への世界的なシフトと一致しており、MEESLをSAMILのポートフォリオにタイムリーに加えることになる。MEESLの当初の払込資本金は50万ルピーであり、新たに設立された企業であるため、現在のところ過去の財務データや売上高はない。特に、MEESLの設立には特定の政府や規制当局の承認は必要なく、取引は現金で行われた。
重要性: この開発は、世界の自動車エレクトロニクス市場、特に新興技術分野での地位を拡大するというSAMILのより広範な目標に沿ったものである。インドのウッタル・プラデーシュ州ノイダに本社を置くSAMILは、変化する業界の状況の要求に応えるべく革新を続け、世界をリードする自動車部品メーカーとしての地位を確立している。MEESLの導入は、電気自動車やハイブリッド車の電子システムの進歩に貢献し、よりクリーンなモビリティソリューションへの移行に重要な役割を果たすことを目指しているSAMILにとって、大きな前進となる。
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ホンダ、Helm.aiとADASの複数年共同開発契約を締結
2025年8月21日-自動車モビリティ|ヘッドライン分析-韓国-米国
市場分析、テクノロジー、トレンド・進化、JV/提携、自動運転車
Surabhi Rajpal, Senior Research Analyst
本田技研工業は、Helm.aiと複数年の共同開発契約を締結し、同社の自動運転技術(AV技術、特にNavigate on Autopilot(NOA))プラットフォームを強化する。このコラボレーションは、Helm.aiの包括的なリアルタイム人工知能 (AI) ソフトウェアと、開発と検証のための高度なオートラベリングおよびシミュレーションモデルを使用して、一般消費者向け自動車の先進運転支援システム(ADAS)に焦点を当てている。Helm.aiは、Helm.ai Vision認識スタック、リアルタイムの経路予測のためのHelm.ai Driver、VidGen-2やGenSimシリーズのような生成シミュレーションモデルなど、高速道路と都市の自律性の両方のための製品の完全な範囲を提供する。Helm.aiのディープティーチング技術に基づいて構築されたこれらのシステムは、広範なデータセットで事前にトレーニングされており、安全でスケーラブルなデプロイメントのためにホンダの要件に合わせることができる。Helm.aiのCEO兼創設者であるブラディスラフ・ヴォロニンスキー氏は、「ホンダが最先端の自動運転技術を大衆車に展開するための社内の取り組みを拡大する中で、当社はホンダとの生産開発の次のフェーズに入ることを楽しみにしている。この共同開発は、AIを活用した大規模なモビリティを実現するという、両社の共通のビジョンを強調している」と述べた。重要性: 2016年に設立されカリフォルニア州に拠点を置くHelm.aiは、シミュレーションや路上テストのデータに依存せずにニューラルネットワークを訓練できるAI駆動ソフトウェアの開発を専門としている。ホンダが支援するHelm.aiは、近く発売される2026ホンダゼロシリーズの電気自動車にその技術を統合し、ユーザーが道路から目をそらしてハンズフリーで運転できるようにする。ホンダのNOAシステムは、環境認識、意思決定、車両制御を管理するエンドツーエンドのAIアーキテクチャを採用している。NOAは、ドライバーの注意を必要とする部分的に自動化されたシステムとして設計されており、高速道路環境と都市環境の両方を対象としている。ホンダは、この技術を同社の車両ラインアアップに展開し、走行中の加速やステアリングをアシストするシステムを開発し、2027年以降の量産を目指す。
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タタ・テクノロジーズ、革新的なデジタルバッテリーパスポートソリューションWATTSyncを発表
2025年8月20日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
企業、コンポーネント、ライトビークル、中型&大型商用車、製品、電動化、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
タタ・テクノロジーズ、バッテリーの採掘からリサイクルまでのライフサイクル全体を追跡する革新的なデジタルバッテリーパスポートソリューションWATTSyncを発表したとAutocar Professionalは報じている。このプラットフォームは、特にバッテリーメーカー、自動車OEMs、リサイクル会社を対象としており、サプライチェーン全体でバッテリーデータを管理するための包括的なアプローチを提供する。WATTSyncは、重要なバッテリ情報をキャプチャして検証し、使用されている材料、パフォーマンス指標、カーボンフットプリント、およびリカバリステータスに関する洞察をステークホルダーに提供する。このソリューションは、コンプライアンス・レポートを自動化し、共有デジタル・プラットフォームを通じて、サプライヤ、監査人、規制当局を含むさまざまな関係者の役割ベースのアクセスを容易にする。このタイミングは、今後の規制要件と一致している。2027年2月から、欧州連合で販売される電気自動車(EV)と産業用電池には、デジタル電池パスポートが必要になる。ヨーロッパに焦点を当てていることに加えて、インドは安全性、トレーサビリティ、輸出能力を強化するためにバッテリーパスポートシステムを確立する計画を発表し、他の国々も同様の枠組みを開発している。
重要性: バッテリーパスポートの世界的な推進は、EV業界で透明性に対する要求が高まっていることを反映しており、EV業界では、原材料の調達、環境への影響、使用済み製品の管理に関する懸念が最も重要になっている。WATTSyncは、製品ライフサイクル管理(PLM)、製造実行システム(MES)、エンタープライズリソースプランニング(ERP)、クラウドデータプラットフォームなど、既存のエンタープライズシステムとシームレスに統合できるように設計されている。この統合により、バッテリーごとにデジタルスレッドが作成され、リアルタイムの監視と管理が可能になる。このプラットフォームは、人工知能を利用してバッテリーの正常性を評価し、異常を検出するとともに、ブロックチェーン技術によって収集されたデータの整合性とセキュリティを確保する。クラウドベースの導入により、さまざまな地域でのスケーラビリティが促進され、さまざまな市場ニーズに対応できる。さらに、この報道は、WATTSyncがセカンドライフアプリケーションとリサイクルプロセスに関する貴重な洞察を提供することによって、循環経済イニシアティブを支援していることを強調している。このプラットフォームの目的は、調達先の検証と改ざんが明らかなデータ記録を通じてサプライチェーンリスクを軽減し、バッテリーサプライチェーン内の全体的な説明責任を強化することである。いくつかの自動車メーカーはすでに自主的にバッテリーパスポートシステムの導入を開始しており、こうした透明性措置は市場の信頼を高め、EVのリセールバリューを高める可能性があると報告している。タタ・テクノロジーズは、WATTSyncを自社のポートフォリオに位置づけることで、製品開発とデジタル変革サービスを通じてモビリティと製造部門にサービスを提供する取り組みを強化する。
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ブリヂストンは上半期の所有者に帰属する当期純利益は前年比42.2%減と報告
2025年8月12日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–日本
ブリヂストン|コンポーネント、財務
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
企業声明によると、ブリヂストンの2025年の最初の6ヶ月の親会社の所有者に帰属する連結利益は、前年比42.2%減の1,151億9,000万円 (7億7,690万米ドル)であったという。収益は前年比2.8%減の2兆1,160億円、前年比41.3%減の1,644億8,000万円となった。日本における収益は前年比2.9%増の6,037億円、米州における収益は前年比6.1%減の1兆250億円となった。中国・インド・アジア太平洋地域における収益は前年比5.2%減の2,468億円、欧州・中東・アフリカ地域における収益はほぼ横ばいの4,113億円となった。セグメント別では、乗用車/小型トラック用タイヤの収益は前年比2.8%減の1兆1,777億円となった。1月~6月のトラック用タイヤ事業は前年比0.9%減の4,852億円、スペシャリティタイヤセグメントは前年比3.0%減の3,101億円 となった。また、ブリヂストンの多角的な製品事業の総収益は、前年比8.0%減の1,434億円 となった。2025年通期の業績予想で、ブリヂストンは、総収入が前年比2.3%減の4兆3,300億円、調整後営業利益が前年比4.5%増の5,050億円、親会社株主に帰属する利益が前年比11.2%減の2,530億円を据え置いた。
重要性: ブリヂストンは、2025年上期に為替差益40億円、価格インパクト事業コスト削減益150億円を計上した。これは、原材料費が290億円増加したことによるものである。また、事業・工場再編関連費用は、2024年第1四半期の60億6,600万円から702億7,700万円に増加した。一方、固定資産売却損は2024年上期の691億4,000万円から2025年上期には41億6,900万円へと大幅に減少した。今後もブリヂストンは、2025年を通じて、世界規模で事業再編・再建プロジェクトを評価・実施していく。同社は、「断トツ」を中心としたプレミアムセグメントへの注力を強化するとともに、不採算事業の縮小・撤退やセールスミックスの改善を加速する。
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アポロタイヤ、フィンランドの新工場で冬季テスト能力を強化へ
2025年8月13日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–フィンランド
施設・運営、経費、企業、コンポーネント、インフラ、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
アポロ・タイヤズは、フィンランドのイヴァロに新しい屋外テスト施設を開設することを発表し、ウィンタータイヤおよびオールシーズンタイヤのテスト能力を強化する重要な一歩を踏み出したとAutocar Professionalは報じている。同施設は、自動車の試験・認証サービスを提供する世界的な企業であるUTACと共同で開発し、2025年12月の稼働を予定している。UTACの試験場内の戦略的なロケーションは、実際の冬の条件下での厳しいタイヤ評価に理想的な環境を提供する。この施設は、雪や氷などの厳しい気象条件でタイヤの性能を評価するために特別に設計された専用のインフラと専用のテストコースを備えている。この最新の開発は、アポロタイヤの製品開発プロセスの向上に対するコミットメントを反映している。アポロタイヤの最高技術責任者であるダニエレ・ロレンツェッティ氏によると、この新しい施設はテスト業務を合理化し、共有リソースへの依存度を大幅に減らし、アポロおよびヴェレデスティンブランドのイノベーションを促進するという。
重要性: この施設への投資は、試験効率の向上だけではない;また、ウインタータイヤおよびオールシーズンタイヤの現在および将来の規制および技術基準に適合することも目指している。試験期間の延長を可能にすることで、新製品の開発サイクルを短縮し、市場投入までの期間を短縮することが期待される。これは、業界が増大する規制圧力と変化する気候条件への適応の必要性に直面しているため、特に重要である。主要なテスト操作を管理された環境に一元化することで、テスト結果の一貫性、精度、および再現性が向上する。この動きは、パフォーマンス検証プロセスの社内管理を強化するという業界全体の傾向に沿ったものであり、企業は進化する基準や消費者の要求に迅速に対応できるようになる。イヴァロの施設が稼働すれば、アポロタイヤのグローバルな製品ラインにおける現在および将来のタイヤ開発プログラムをサポートすることになり、タイヤ技術の革新と卓越性に向けたアポロタイヤの道のりにおいて重要なマイルストーンとなる。
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GM、中国のバッテリーメーカーであるCATLからEV用バッテリーを輸入へ-報道
2025年8月8日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-米国
ゼネラルモーターズ|市場分析、貿易 (輸入/輸出)、生産、自動車、JV/提携、ライトビークル、製品、パワートレイン、電動化、コーポレート
Abby Chun Tu, Principal Research Analyst
ゼネラルモーターズ (GM) は、中国のバッテリーメーカー、CATLから電気自動車 (EV) 用バッテリーを輸入する。ロイターが関係筋の話およびバッテリー調達計画におけるGMの声明として伝えたところによると、GMは最も手頃な価格のEVモデルに搭載するリン酸鉄リチウム (LFP) 電池パックを一時的に中国のサプライヤーから調達する意向であるという。GMはロイターへの声明で、他の米国自動車メーカーは長年にわたり、LFPバッテリーの調達とライセンス供与を海外のサプライヤーに依存してきたと述べた。GMの次期「シボレー・ボルト」にはLFP技術が採用され、LFP技術は多くのEVメーカーがEVのコストを下げ、消費者の選択肢を増やすのに役立っている。同自動車メーカーは、米国内で国産のバッテリーセルを搭載した12台のEVを販売しており、2027年には韓国のバッテリーメーカーLGエナジーソリューションと提携してLFPの生産を米国で開始する予定であると付け加えた。
重要性: GMとLGエネルギーソリューションの合弁工場は、2027年末までに生産を開始する予定である。バッテリーパックのコストに影響する工場の初期生産量は、LFPを動力源とするEVの生産量から消費者のEV需要レベルまで、さまざまな要因に左右される。今後発売されるボルトEVは、北米のアルティウムプラットフォームでLFP電池を搭載する最初のモデルとなる。ボルトEVはエントリーモデルで、高額の輸入関税がかかる中国からバッテリーを調達することはGMにとって車の収益性を低下させる可能性がある。しかしながら、中国は世界市場で最大のLFPバッテリー供給国であり、CATLのバッテリーを活用すれば、GMはEV発売計画を堅持し、米国市場でフォードと競争することができる。フォードはCATLの技術を使ってミシガン州の工場でLFP電池を生産する計画である。新工場での生産開始は2026年の予定である。
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マルチ・スズキ、世界的な供給の課題の中で希土類磁石 の供給不足に対応
2025年8月5日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インドスズキ株式会社|生産、企業、コンポーネント、ライトビークル、電動化、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
現在進行中の世界的なサプライチェーンの課題、特に希土類磁石 の不足を考慮して、マルチ・スズキ・インディアは生産プロセスにおける潜在的な混乱を軽減するための重要な措置を講じているとET Autoは報じている。同自動車メーカーの企業問題担当上級執行役員であるラーフル・バーティ氏は最近、メディアに対して、状況は間違いなく「困難」であるが、この自動車メーカーはまだ生産の後退を経験していないと述べた。マルチ・スズキのエンジニアリングチームは、これらの制約を克服するソリューションの開発に積極的に取り組んでいる。バーティ氏は、状況はまだ変化しているが、同自動車メーカーは当面、リソースと生産ラインを効果的に管理していると述べた。
重要性: 中国は現在、希土類磁石の世界的な供給をほぼ独占しており、厳しい輸出規制を実施しているため、インドの製造業者の間で懸念が高まっている。中国政府は4月、7つの希土類元素と関連磁石の特別輸出許可を義務付け、これらの材料に依存するインドの産業が直面する課題を悪化させた。特に自動車部門は、これらの規制の悪影響について懸念を表明しており、国内生産能力を強化するための政府の介入を積極的に求めている (インド:2025年7月14日:マヒンドラ&マヒンドラとウノ・ミンダは、輸出規制の中で国内の希土類磁石生産を追求しているおよびインド:2025年6月インド、供給面での脅威高まりとして希土類磁石生産のインセンティブを検討参照)。市場がより持続可能な電気自動車 (EV) の選択肢に移行するにつれて、これらの材料への依存はさらに顕著になる。したがって、マルチ・スズキが戦略的にこれらのサプライチェーンの課題に取り組むことは、賢明であるだけでなく、競争環境の中で長期的に存続するために必要なことである。
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米電池メーカー、ノースボルトの資産を追加取得
2025年8月8日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-スウェーデン-米国
ノースボルト|合併・買収 (M&A)、施設・運営、生産、企業、研究開発、コンポーネント、財務、電動化、コーポレート
Ian Fletcher, Principal Analyst
米国の電池メーカーライテンは、ノースボルトの残りの資産の一部を取得する拘束力のある契約を締結した。ノースボルトは、買収にはNorthvolt EttとスウェーデンのシェレフテオにあるEtt Expansionが含まれると述べた;スウェーデンのヴェステロースにあるNorthvolt LabsとドイツのハイデにあるNorthvolt Drei。さらにライテンは、ノースボルトが保有する知的財産 (IP) もすべて取得する。ライテンのCEO兼共同創業者であるダン・クック氏は、「これはライテンにとって決定的な瞬間である」と述べたと伝えられている。同氏は、「ライテンの使命は、北米とヨーロッパの両方で、クリーンで地元で調達、製造されたバッテリーとエネルギー貯蔵システムのトップサプライヤーになることである。エネルギー自給、国家安全保障、AI (人工知能) データセンターのニーズを満たすためにライテンリチウム・硫黄電池の需要がちょうど今のところ飛躍的に増加している今、ノースボルトの資産の買収は、このミッションを数年で加速させる施設とスウェーデンの人材をもたらす」と付け加えた。
重要性:ライテンは現在、リチウム・硫黄電池をシリコンバレーで製造しており、ドローンや防衛機器を含むさまざまな製品カテゴリーで使用されており、また、このリチウム・硫黄電池を今後数ヶ月のうちに国際宇宙ステーション (ISS) に打ち上げる準備を進めている。ライテンは以前、ノースボルトの他の3つの資産の買収について概要を説明している。声明によると、ライテンは2024年11月にノースボルトのカリフォルニア州Cubergバッテリー製造施設を買収し、7月上旬にはバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)を製造するポーランドのNorthvolt Dwaを買収し、この買収は8月に完了する予定である。これを支援するために、7月下旬にライテンはノースボルトのBESS製品とIPポートフォリオを買収した。これはライテンが「リチウム・硫黄を動力源とするBESSの数十億ドル規模のパイプライン」を実現するのに役立つであろう。買収された最新の資産に関しては、取引が完了次第、シェレフテオのEttとヴェステロースのLabs所在地で直ちに業務を再開する予定であり、「ノースボルトの以前からの顧客との協力は建設的に進んでいる」と述べている。Northvolt Dreiでは、ライテンはノースボルトおよびドイツ政府と協力して、初期容量15 GWhの電池製造施設を設立する計画を継続するという。しかしながら、ライテンはノースボルトの他の資産も狙っており、カナダのケベック州にあるNorthvolt Sixは、15 GWhの生産能力を持つ電池製造施設のフェーズ1を建設中である。
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タタ・オートコンプ、IAC Group (スロバキア) を買収して欧州拠点拡大へ
2025年8月8日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド-スロバキア
合併・買収 (M&A)、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
タタ・オートコンプ・システムは、英子会社アーティフェックス・インテリア・システムを通じて、IACグループ(スロバキア)s.r.o.の株式100%の取得に条件付きで合意を発表したとAutocar Professionalは報じている。この重要な取引は、欧州自動車市場での存在感を高めるタタ・オートコンプの野心的な戦略を強調するものである。この買収は、チェコ、オーストリア、ハンガリーの国境近くに戦略的に配置されているロゾルノにあるIACスロバキアの製造施設を対象としている。この施設には約800人の専門家が勤務しており、2024年度(FY)には1億9,000万米ドルもの収益を上げた。この施設は、JLRやフォルクスワーゲン (VW) などの有名な相手先ブランド名製造メーカー(OEMs)向けに、ドアシステム、トリムシステム、ピラー、インストルメントパネル、コックピット、コンソールなど、自動車の内外装部品を幅広く生産することを専門に扱う。タタ・オートコンプに買収されたアーティフェックスは現在、英国で3つの製造施設を運営し、約1,800人の専門家を雇用している。2025年度の推定収益は4億ポンドで、アーティフェックスはBMWミニ、ベントレー、INEOS、トヨタなどの有名ブランドを含む多様な顧客にサービスを提供している。
重要性: この買収は、タタ・オートコンプの欧州市場における広範な拡大戦略に沿ったものである。副会長のアービンド・ゴエル氏は、この動きは同社のグローバルな成長目標におけるマイルストーンであり、運営能力と顧客価値の提供を強化するものであると強調した。マネージングディレクター兼CEOのマノジ・コルハトカル氏は、IACスロバキアの能力とアーティフェックスの既存事業との間に期待される相乗効果を強調し、シームレスな統合への道を開いた。1995年に設立されたタタ・オートコンプは、乗用車、商用車、電動モビリティなどの多様な製品ポートフォリオを製造する自動車部品分野の主要企業である。世界中に68の製造施設と2万人以上の従業員を擁するタタ・オートコンプは、特に電動モビリティ分野で革新を続けており、バッテリーパックや統合型ドライブトレインなどの必須コンポーネントを生産している。
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ウノ・ミンダ、ベトナムでの戦略的買収により電動モビリティ分野で事業領域を拡大
2025年7月23日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド-ベトナム
合併・買収 (M&A)、企業、コンポーネント、電動化、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
自動車部品業界の著名企業であるウノ・ミンダは最近、Friwo Vietnam Company Ltd.からベトナムのeドライブ事業資産を取得し、重要なマイルストーンを達成したとAutocar Professionalは報じている。100%子会社であるMinda Industries Vietnam Co.Ltd.を通じて実施されたこの戦略的な動きは、急速に発展する電動モビリティ分野での事業領域を拡大するというウノ・ミンダのコミットメントを強調するものである。今回の買収により、ウノ・ミンダは電動モビリティ部品の需要が急増している東南アジアを中心とした国際市場での能力を強化することができる。これは、この高成長分野での存在感を高め、電気自動車 (EV) サプライチェーンにおけるキープレーヤーとしての地位を確立するというウノ・ミンダの包括的な戦略と一致している。
重要性: 自動車部品・システムのティア1サプライヤーとして、内燃機関とEVの両方のプラットフォームで大手相手先ブランド名製造メーカー(OEMs)に対応し、高い評価を得ている。75以上の製造施設と37の研究開発 (R&D) センターを含む広範なグローバル拠点を持ち、同社は、自動車分野でのイノベーションを推進するための十分な設備を備えている。ウノ・ミンダはまた、インフォテインメントと車載オーディオシステムに焦点を当てた日本のオンキヨー株式会社との注目すべき提携を含む、製品能力を強化するための複数のジョイントベンチャーを設立した。これらの国際的な技術プロバイダーとの協力は、製品開発を支援するだけでなく、製造プロセスを合理化し、ウノ・ミンダが自動車イノベーションの最前線であり続けることを保証している。中核事業に加え、ウノ・ミンダのアフターマーケット部門も同社の重要な事業の一つで、インドの600以上の地区と7,000以上のピンコードに部品とサービスを提供していると同報道は付け加えている。同部門は、25を超える幅広い製品カテゴリーを提供し、顧客ベースの多様なニーズに応える。
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ステランティスと4screenパートナー、リアルタイムデジタルサービスで車内体験を向上へ
2025年7月25日-自動車モビリティ|ヘッドライン分析-ドイツ-オランダ-米国
ステランティス N.V.|市場分析、テクノロジー、トレンド・進化、JV/提携、コネクテッドカー
Surabhi Rajpal, Senior Research Analyst
ステランティスは、革新的なドライバーインタラクションプラットフォームである4screenと提携し、同社の車両ブランド全体にリアルタイムの位置情報ベースのデジタルサービスを導入する。企業の声明によると、今回の提携は、欧州と北米の主要市場におけるステランティスの顧客の車内体験を向上させることを目的としている。同4screenプラットフォームは、Uconnect 4またはUconnect 5システムを搭載した一部のFIAT、Jeep、およびRamモデルで提供され、ドライバーはインフォテインメントシステムから直接、近くのサービス、オファー、およびスポットに簡単にアクセスできる。展開の拡大に伴い、ステランティスブランドも追加される予定である。この提携により、レストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、充電ステーション、駐車場、洗車場、ステランティスのディーラーなど、移動中に必要なサービスを見つける便利な方法をドライバーに提供する。このプラットフォームはユーザーの好みを優先し、場所と状況に基づいて興味のある場所をフィルタリングすることで、運転手が各旅行に関連する停留所を指定できるようにすることで、気が散ることを最小限に抑える。同4screenプラットフォームでは、ドライバーは近くの店舗やサービスを車のナビゲーションマップ上で直接見つけることができ、営業時間や連絡先の詳細などの重要な情報や、移動中に利用できる車内プロモーションへのアクセスなど、カスタマイズされた結果を提供する。
重要性: ステランティス独自のUconnectインフォテインメントシステムは、多くのパートナーシップの基盤として機能し、新しいデジタルサービス、ナビゲーション、およびコネクティビティ機能を車両ブランド全体に統合するための柔軟なプラットフォームを提供している。昨年、ステランティスはMistral AIとのパートナーシップを強化し、高度なAIを車両エンジニアリングと車内体験に統合した。これらの提携は、ステランティスの車内体験を従来のインフォテインメントから、接続されたAI駆動の高度にパーソナライズされたデジタル環境に変革するのに役立っている。大手テクノロジープロバイダーと協力し、スタートアップによるイノベーションを促進することで、ステランティスは音声アシスタント、リアルタイムのサービス推奨、サードパーティのデジタルサービスのシームレスな統合などの高度な機能の採用を加速してきた。このアプローチは、顧客満足度とブランドロイヤリティを高めるだけでなく、ステランティスを急速に進化する自動車のデジタル化の状況において競争力のあるプレーヤーとして位置づけることにもなる。
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LGイノテック、自動車コネクティビティの未来に野心的な飛躍を遂げる
2025年7月18日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-韓国
企業、コンポーネント、ライトビークル、製品、テクノロジー、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
LGイノテックは、自動車分野での地位を確固たるものにするための大胆な動きとして、次世代デジタルキーソリューションを発表し、これは、2030年までに自動車コネクティビティ事業で年間売上高1兆5,000億ウォン (10億9,000万米ドル) を達成するという同社の戦略の要となるものであると、コリア・ヘラルドが報じている。このデジタルキーソリューションは、Bluetoothと近距離無線通信 (NFC) を利用して車両のドアを解錠するスマートフォンベースのシステムで、従来のスマートキーを置き換えるものである。LGイノテックは2024年、超広帯域技術を搭載し、外部からの干渉を最小限に抑えてセキュリティを強化した14車種を受注した。LGイノテックのユ・ビョングク電装部品事業部長は、「当社の次世代デジタルキーソリューションは、LGイノテック独自の無線通信技術を基盤とした革新的なソリューションであり、顧客に差別化された価値を提供する」と同社のビジョンはっきりと述べた。LGイノテックは今後、高精度三次元測位アルゴリズムと独自のレーダー技術をデジタルキーソリューションに統合し、2028年までに量産する計画である。この新しいアルゴリズムは、現在の20~30 cmの誤差を10 cmに低減することを目指しており、車両へのユーザーの接近を正確に検出することができる。また、外部からの衝撃や車内に子どもが取り残された場合には、レーダーシステムがスマートフォンに警報を送ることで安全性を高める。
重要性: LGイノテックは、デジタルキーソリューションの世界市場規模が、現在の6,000億ウォンから2030年には3兆3,000億ウォンに拡大すると予想される中、自動運転車ブームに乗って、自動車電子部品などへと戦略的にポートフォリオを拡大している。高級車セグメントではすでにキーレスソリューションの普及率が70%に達しており、カーシェアリングとリースサービスの成長によって、他のセグメントへの普及が進む可能性が高い。LGイノテックのデジタルキーテクノロジーへの注力は、革新へのコミットメントを反映しており、進化する自動車コネクティビティの状況で繁栄するためのポジションを確立している。
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ウノ・ミンダ、ベトナムにおけるeドライブ事業の戦略的買収を推進
2025年7月16日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド-ベトナム
合併・買収 (M&A)、企業、コンポーネント、電動化、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
ウノ・ミンダはベトナムのFriwoからのeドライブ事業資産の継続的な買収に関してタイムリーな最新情報を提供したとAutocar Professionalは報じている。ナショナル証券取引所 (NSE) とボンベイ証券取引所 (BSE) に提出された最近の規制によると、買収手続きは順調に進んでおり、2025年7月22日までに完了する予定である。この更新は、2025年7月2日付けの事前連絡に続くものであり、重要な進展についてステークホルダーに情報を提供するというウノ・ミンダのコミットメントを示している。
重要性: Friwoのeドライブ事業の戦略的買収は、急成長中の電動モビリティコンポーネント分野での存在感を高めることを目指すウノ・ミンダにとって極めて重要な動きである。世界の自動車産業の電動化が進む中、今回の買収により、ウノ・ミンダは電気自動車 (EV) 分野における新たな市場機会を獲得し、製品提供を強化していく。
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ブリヂストン、タイのカーボンブラック事業を東海カーボンに売却
2025年7月10日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–タイ
ブリヂストン|合併・買収 (M&A)、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
企業のプレスリリースによると、ブリヂストン株式会社はこのほど、子会社であるブリヂストン カーボンブラック タイランド(BSCB) を東海カーボン株式会社とタイ東海カーボンプロダクトへのの売却契約を締結するという重要な戦略的動きを発表したという。この決定は、変化し続ける市場環境に適応し、グローバルな事業品質を向上させるためのブリヂストンのより広範な取り組みの一環である。ブリヂストンは、特に今日の不安定なビジネス環境において、挑戦をチャンスに変えることにコミットしていると述べている。BSCBの売却は、「質の高い成長」に向けた強固な基盤を確立するという当社の目標に沿うものである。この戦略的取り組みは、プレミアムタイヤの生産に注力するとともに、同社が象徴としている品質とイノベーションの最高峰である「断トツ」商品を強化し、バリューチェーン全体の生産性と創造性の向上を目指すものである。東海カーボンとの提携により、ブリヂストンは事業の一部を売却するだけでなく、新たなパートナーの専門的な知識やリソースを活用する。カーボンブラックの調達を促進し、使用済みタイヤをカーボンブラックにリサイクルする共同プロジェクトに貢献する。このような取り組みは、ブリヂストンの持続可能性へのコミットメントと、市場の要求に適応するための積極的なアプローチを示している。
重要性: ブリヂストンは、中期事業計画 (2024~2026年) において事業の再編・再構築を推進しており、今回の譲渡はその重要な要素として実施するものである。BSCBの売却は大きな転換であるが、今会計年度の同社の連結業績予測に与える影響は軽微である。また、ブリヂストンは、当社のコアコンピタンスであるプレミアムタイヤやモータースポーツタイヤなどの戦略的カーボンブラックの自社開発・生産を継続していく。これにより、企業は事業戦略との整合性を維持し、市場における競争力を高めることができる。
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ダイハツ、大分工場を来週から再稼働へ
2025年7月8日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–日本
トヨタ自動車株式会社|施設・運営、生産、コンポーネント、ライトビークル
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
ダイハツ工業は、ダイハツ工業九州株式会社の営業再開を発表した。サプライチェーンの問題で一時停止していた大分 (中津) 第2工場である。工場は、計10シフト7が影響を受けた月7日から7月11日までの5日間の休業を経て、7月14日に再稼働する。同工場では、「ミライース」、「ピクシスエポック」、「プレオプラス」、「タフト」、「ムーヴ」、「ステラ」、「ムーヴ キャンバス」など複数のモデルを生産している。7月14日現在、休止中の同社の事業所は滋賀 (竜王) 工場第2地区のみである。
重要性: 先週、ダイハツはサプライヤーからの部品不足のため、日本の2つの車両生産ラインでの生産を一時的に停止すると発表した (日本:2025年7月1日:ダイハツ、国内工場の生産停止を発表参照) 。しかしながら、滋賀 (竜王) 工場第2地区の生産停止期間を9日間17シフトを含む7月8日から7月18日まで延長した (日本:2025年7月4日:ダイハツ、国内工場の生産停止を延長参照) 。来週には大分第2工場で生産が再開されるが、滋賀 (竜王) 工場の生産停止が7月18日以降も続くかどうかが注目される。
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上汽通用汽車、ボッシュ、クアルコム、次世代自動車向けAIコックピット共同開発へ
2025年6月30日-自動車モビリティ|ヘッドライン分析-中国 (本土)
ロバート・ボッシュ、ゼネラルモーターズ、上海汽車集団股份有限公司|テクノロジー、トレンド&進化、JV/提携、コンポーネント
Surabhi Rajpal, Senior Research Analyst
上汽通用汽車、ボッシュ、およびクアルコムテクノロジー が、次世代自動車で人工知能 (AI) によって強化されたコックピット体験を提供することを目的とした戦略的提携を発表したとGasgooは報じている。ボッシュによると、同社は、特に上汽通用汽車のビュイックシャオヤオアーキテクチャ向けに設計された、クアルコムのSnapdragon Ride Flex SoC (SoC;QAM8775P)を利用したスマートコックピットのドメインコントローラーのプロトタイプユニットを製造したという。このプラットフォームは、ビュイックの高級電気自動車サブブランド「エレクトラ」の最初のセダンとして、2025年後半に世界で量産を開始する予定である。新しいコックピットプラットフォームは、クアルコムの強力なチップを活用して、高度な運転支援や没入型のユーザーインターフェイスなど、さまざまなアプリケーションシナリオをサポートする。また、高いCPU性能やグラフィックスレンダリング能力などの優れたパフォーマンス指標によって、リッチなインタラクティブ体験を実現するという。このシステムには、ユーザーのパーソナライズのためのAIも組み込まれており、音声コマンドへの迅速な応答や、ドライバーの行動に基づくインテリジェントなレコメンデーションを可能にする。
重要性: この開発は、ボッシュとクアルコムの提携の成果であり、CES 2024では、単一のSoCでインフォテインメントと先進運転支援システム (ADAS) の機能を実行できる自動車業界初の中央車載コンピュータを発表した。ボッシュはこれまでに、クアルコムの技術を搭載した250万以上のドメインコントローラーを出荷しており、クアルコムの第5世代Snapdragonプラットフォームを使用して、AI駆動のコックピットソリューションをさらに開発する計画である。この提携は、自動車業界における先進技術の統合に向けた重要な一歩であり、ユーザー体験と車両機能の両方を向上させる。
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VW、BMW、メルセデスなど8社、欧州でソフトウェア提携
2025年6月30日-自動車モビリティ|ヘッドライン分析–ドイツ
ロバート・ボッシュ、メルセデス・ベンツ・グループAG、フォルクスワーゲンAG、ヴァレオ、ZFフリードリヒスハーフェン、BMW、コンチネンタル|市場分析、テクノロジー、トレンド&進化、JV/提携
Surabhi Rajpal, Senior Research Analyst
フォルクスワーゲン (VW) グループ、BMWグループ、メルセデス・ベンツは、最先端の自動車ソフトウェアプラットフォームを共同開発する覚書 (MoU) に署名した11社の自動車企業と技術企業からなるアライアンスの一部である。ドイツの自動車ロビー団体VDAの支援を受けたこの取り組みは、開発コストを削減し、さまざまなブランドのイノベーションを加速することを目指しているとAutomotive News Europeは報じてる。創立メンバーには、ロバート・ボッシュ、コンチネンタル、ZFフリードリヒスハーフェン、ヴァレオなどのサプライヤーのほか、ソフトウェアの専門家であるETAS、Qorix、Vectorなどが名を連ねている。ブランドに依存せず、ユーザーに意識されないように設計されたコアソフトウェアスタックは、2026年までに提供される予定であり、このプラットフォームを使用する最初の車両は2030年までに生産される予定である。企業は、Eclipse Foundationによって管理されているオープンソースコードを使用して、ビジネスニーズに基づいてスタック全体または特定のコンポーネントを選択できる。
重要性: このアライアンスは、共有された、オープンソースコアソフトウェアスタックを構築することで、米国のテクノロジ企業による支配の拡大に対処し、将来のデジタルビークルアーキテクチャに対する支配権を取り戻すことを目指している。アライアンスは主にVDAのメンバー企業に焦点を当てているが、他の参加者にも開かれており、フランスの自動車協会PFAとの協議もすでに進行中である。自動車ソフトウェア開発と自動車の設計と製造の両方にとって重要な技術と考えられていることから、人工知能 (AI) の重要性はいくら強調してもしすぎることはない。この重要性を認識し、ボッシュは2027年末までにAIイニシアティブにさらに25億ユーロ (29億米ドル) を投資することを約束しており、急速に進化する自動車業界におけるイノベーションと競争力に対する業界のコミットメントを強調している。
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ボッシュ CEO、AIの過剰規制をEUに警告
2025年6月27日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-ドイツロバート・ボッシュ GmbH|方針・規制、施設・運営、企業、研究開発、コンポーネント、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
ロイターの報道によると、ボッシュの最高経営責任者 (CEO) シュテファン・ハルトゥング氏が、欧州における人工知能 (AI) 開発に対する過剰規制が抑圧的な影響を及ぼす可能性について懸念を表明したという。ハルトゥング氏は、テクノロジー業界のリーダーたちの間で、行き過ぎた規制措置が、米国や中国の反対に対抗して、世界のAI分野における欧州の競争力を阻害する可能性があるという高まる感情を浮き彫りにしていると発言した。ハルトゥング氏は、欧州が「過剰な規制によってAIの未来を不必要に遅らせている」と述べた。この声明は、同大陸の規制環境がイノベーションの障壁になりつつあるという、より広範な懸念を内包している。欧州は、官僚的なハードルと、厳格だが曖昧な規制要件が相まって、他の地域、特に米国や一部のアジアと比べて、AIへの投資や開発に対する魅力が低いと同CEOは指摘した。 同氏は、AIガバナンスの最も重要な側面のみに焦点を当てた、より合理化された規制の枠組みを検討するよう議員らに求め、現在のアプローチは、欧州が「自らを規制して死ぬ」状況を招き、技術の進歩を妨げる可能性があると警告した。
重要性: ボッシュは2027年末までにAI分野にさらに25億ユーロ (約29億米ドル) を投資することにコミットしている。この投資は、自動運転車や産業システムの強化など、さまざまなアプリケーション向けのAIソリューションを進化させることを目的としている。AI技術を活用するという野心は、ボッシュにとって極めて重要であり、特に同社は、2024年の売上高が544億ドルに達する自動車分野の主要サプライヤーとしての地位を維持したいと考えている。ハルトゥング氏のメッセージは、AI技術の世界的な進歩によって生じている競争圧力によって強調されている。ドナルド・トランプ米大統領がAIインフラへの大規模な民間投資を発表したことを受け、EUも同様の取り組みに最大2,000億ユーロを投じる計画を発表した。こうした投資戦略の並置は、AI技術における主導権争いを浮き彫りにしている。欧州におけるAIの規制状況は、安全性、倫理的配慮、イノベーションの複雑な相互作用によって特徴づけられる。厳格な規制の背後にある意図は、責任あるAI開発を確保することであるが、規制の緩い米国や中国の企業に対する進歩を妨げる可能性がある。
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フォード、ミシガン州のバッテリー工場は順調-報道
2025年6月27日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-米国フォード・モーター・カンパニー| 施設・運営、生産、コンポーネント、ライトビークル、製品、電動化
Stephanie Brinley, Associate Director
ジャーナリストらが工場を見学し、フォードのテクノロジー・プラットフォーム・プログラムおよびEVシステム担当のバイスプレジデント、リサ・ドレイク氏と話をした後に報じられたメディア報道によると、フォードのミシガン州の新しいバッテリー工場は2026年に生産を開始する予定であるという。同工場では、中国本土のCATLからライセンス供与された技術を用いて、リン酸鉄リチウム (LFP) 角形電池セルとパックを製造する。ドレイク氏は、トランプ政権下においてインフレ抑制法(IRA)の下で利用可能な製造クレジットを停止しようとしているにもかかわらず、同社は引き続き同工場にコミットしていると述べたと伝えられている(IRA;米国:2025年5月14日:米国の税制法案は2025年末にEV税額控除を廃止する、米国2023年12月15日:米国財務省、クリーンエネルギー部品製造の税額控除に関する規則案を発表および米国:2022年8月15日:米国のインフレ抑制法がEV税額控除で可決参照) 。ドレイク氏は「当社が投資をするときは、当社はその投資に固執する。フォードは当社がそこに到達するまで嵐を乗り切ってくれる会社である。しかし、フォードだけでなく、すべての自動車セクターがこのゲームに参加し、バッテリーの仕事を維持するための大きな機会がある。今は政権次第である...長期的なプレーである。たとえ関税がかかったとしても、これはまだ正しいことである」と述べたと伝えられている。最終的には約1,700人の従業員を雇用し、年間発電能力は20ギガワット時となる見込みである。フォードはCサンプルセルと呼ばれる最終的な試作品をオフサイトで生産しており、「当社の次世代電気自動車プログラムの設計確認承認」から使用する予定であるとドレイク氏は述べた。同幹部はまた、CATL技術を使用するという決定を擁護したが、選択はこのプロジェクトが発表されたときに物議を醸した (中国-米国:2023年2月17日:中国、フォードのCATLとのEVバッテリー契約を精査へ-報道参照) 。ドレイク氏によると、ライセンス契約のおかげでフォードは自社で開発するよりも早くこの技術を手に入れることができ、「おそらく当社が追いつきそして当社自身の研究開発で当社自身でLFP技術を手に入れることができるのに10年かかったであろう。当社は時間がなかった。そして、そのような場所に投資する必要はない。フォードに資本があれば、当社はその投資を使ってここで製造業の雇用を創出したい」と述べた。ウェブサイトTech Brewの報道によると、ドレイク氏は、フォードが現在も税額控除の存続を求めてロビー活動を続けている述べたという。「EVの普及が減速したとき、それは当社にとって大きな逆風になった。それは持ち直すだろう;最終的には10年後までには到達すると当社は考えている。導入のペースは落ちたが、それでも当社が大きな設備投資をしたこの中間期に、[生産税控除によって]その道を歩み続けることができる」とドレイク氏は述べた。
重要性: 施設の見学を許可し、プロジェクトが順調に進んでいることを示すというフォードの決定は、同社のコミットメントと進歩を強化するのに役立つ。これらのバッテリーは、同社の最高経営責任者ジム・ファーレー氏が当初スカンクワークス・プロジェクトであると説明していた新世代プラットフォーム上の次期車両に使用される予定である。この新しいプラットフォームはフォードのEVの未来の鍵であり、将来の手頃な価格のEVを確保するために開発された。EVの普及ペースの鈍化はフォードの生産能力とタイミング計画に影響を与え、工場は当初の投資計画発表から縮小された (米国:2023年11月22日:フォード、ミシガン州のEV用電池工場で生産縮小へ、米国:2023年9月26日:フォード、35億米ドルのバッテリー工場計画を延期-報道および米国:2023年2月14日:フォード、35億米ドル規模の米国におけるLFP電池工場計画用地を発表参照) 。S&P Global Mobilityが2025年5月に発表したライトビークル生産見通しによると、フォードの北米EV生産は2030年に約305,000台と、2025年の104,000台から増加する見通しである。新プラットフォーム搭載車の生産開始は2027年を予定;20年までにこの記事へのお問い合わせはこちらまで: AskMobility@spglobal.com
日本製鉄、USスチールを買収
2025年6月19日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-米国
合併・買収 (M&A)
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
日本製鉄は昨日(6月18日)、USスチール社との合併契約に基づき、USスチール社を141億米ドルで買収することに成功した。この取引の一環として、両社は米国政府と国家安全保障協定 (NSA) を締結し、これには、USスチールが米国政府に「黄金株」を発行することも含まれている。NSAの下、日本製鉄はUSスチールに対し、2028年以降に完了するグリーンフィールドプロジェクトへの初期投資を含め、2028年までに約110億米ドルを投資することを約束しており、USスチールはピッツバーグに本社を置く米国法人であり続けること、米国市民が取締役会および主要経営者の大半を占めることを保証している。さらに、USスチールは米国内での生産能力を維持し、貿易活動において自主性を有する。米国政府は、黄金株を通じて、独立取締役の任命などの権利を持ち、資本投資、社名変更、米国内の競合企業の重要な買収、既存の製造施設の閉鎖またはアイドリングに関連する決定、米国外への雇用移転の可能性など、重要な企業決定に同意することになる。
重要性: この合意は、数ヶ月にわたって米国政界で繰り広げられてきた論争の的となっていた買収合戦を締めくくるものであり、当初はジョー・バイデン前大統領とドナルド・トランプ大統領の両方から拒否されていたが、最終的に後者の支持を得た。この提携は、技術的なシナジーを生み出し、USスチールの老朽化した設備の再活性化に役立ち、両社の競争力を高めることが期待されている。この提携により、日本製鉄グループの年間粗鋼生産能力は8,600万トンとなり、戦略目標である世界の粗鋼生産能力1億トンに近づく。この協定は、中国企業が主に支配している世界の鉄鋼市場で手ごわい競争相手を確立しただけでなく、関連するサプライチェーン戦略に地政学的な影響を与えるだろう。今月初め、米国は輸入鉄鋼とアルミニウム、および派生製品の関税を25%から50%に引き上げた (米国:2025年6月5日:米国、鉄鋼とアルミニウムの関税を50%に引き上げおよび米国:2025年6月2日:米国、鉄鋼関税を50%に引き上げることを計画-報道参照)。
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ウノ・ミンダ、インドに合金ホイール製造工場を新設
2025年6月16日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
施設・運営、生産、経費、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
ウノ・ミンダは最近、インドのハリヤナ州カルコダに四輪車用合金ホイールの最先端のグリーンフィールド製造施設を開設したとAutocar Professionalは報じている。この新工場は、ウノ・ミンダの生産ネットワークを戦略的に強化するものであり、インドの自動車業界における急成長する需要により対応できるようになる。新工場は、2月に操業を開始したマルチ・スズキの車両組立工場のカルコダにも近い。カルコダ組立工場の年産能力は25万台で、マルチ・スズキのインドにおける総年産能力は現在260万台となった。コンパクトスポーツ・ユーティリティ・ビークル「ブレッツァ」の生産を開始した。
重要性: 以前はミンダ・インダストリー・リミテッドとして知られていたウノ・ミンダは、独自の自動車ソリューションおよびシステムの主要なグローバルメーカーである。インドに本社を置き、同社は、NKミンダグループの傘下にあり、国内外の相手先ブランド名製造メーカー (OEMs) に自動車部品を幅広く供給している。ウノ・ミンダの広範な製品ポートフォリオには、スイッチ、照明システム、音響システム、自動車シート、ダイカスト、合金ホイール、ブロー成形部品、インフォテインメントシステム、センサなど、さまざまなカテゴリが含まれる。同社は、二輪車、三輪車、乗用車、商用車、オフロード車など複数の車両セグメントに対応している。ウノ・ミンダは、世界中で70以上の製造工場、エンジニアリングおよびデザインセンター、オフィスを運営している。ウノミンダは、2017年に日本を拠点とする湖西グループとの合弁会社で合金ホイール事業に参入した。合弁会社のコーセイ・ミンダ・モールドは、ハリヤナ州バワルに最初の製造工場を設立した。2023年、インドのパートナーが日本のパートナーの株式を取得し、合弁会社の完全な所有権を取得した。
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車軸サプライヤーのデーナ、オフハイウェイ事業をアリソン・トランスミッションに売却することに合意
2025年6月13日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-米国
デーナ株式会社|合併・買収 (M&A)、施設・運営、生産、コンポーネント、金融、コーポレート
Stephanie Brinley, Associate Director
デーナは、オフハイウェイ事業を売却することで合意したと発表し、同社はプレス声明の中で、これにより「高速道路上の軽商用車の顧客に特化した、合理化された市場開拓アプローチが可能になる」と述べた。アリソン・トランスミッション・ホールディングスは同事業を27億米ドルで買収することに合意したが、デーナによると、これは2025年に予想された同事業の調整後EBITDAの7倍に相当するという。R・ブルース・マクドナルド会長兼CEOは声明の中で、「昨年当社が約束したように、オフハイウェイ事業の売却は、従来型および電動化システムを備えた合理化された小型および商用車サプライヤーになるという当社の戦略を支援するものである。この取引は、当社の変革における重要なステップであり、当社のバランスシートを有意義に強化し、事業の複雑さを軽減し、株主に多額の資本を還元することを可能にする。現在進めている3億ドルのコスト削減の取り組みと組み合わせることで、この取引は、成長と革新、当社の事業への投資、当社のコスト構造の継続的な改善に向けた集中的な道筋を可能にする」と述べた。
重要性: デーナによると、今回の売却により、税金、取引費用、肩代わりされる債務を差し引いた純現金収入は24億米ドルになる見込みであるという。同社は2024年に同事業の売却を発表した (米国:2024年11月28日:車軸サプライヤーデーナのCEOが引退、オフハイウェイ事業売却) 。当時、前CEOのジム・カムシッカス氏は、「ほとんどのモビリティ市場でICE、ハイブリッド、電気自動車の需要がさらに弱まっている。世界的な不確実性と車両在庫水準の上昇により、オフハイウェイ部門の生産が減少している」と述べた。デーナが2025年第1四半期の収益を報告したとき、同社は2024年第1四半期の7億8,100万米ドルに対し、同四半期のオフハイウェイ事業の売上が6億400万米ドルに減少したことを指摘した。調整後EBITDAは1億1,500万ドルから7,900万ドルに減少した。買収手続きは2025年第4四半期末までに完了する見通しである。
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スカニア、ノースボルトのR&D研究所を買収するコンソーシアムを結成-報道
2025年6月12日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–スウェーデン
トレイトン SE、ノースボルト|施設・運営、経費、研究開発、コンポーネント、財務、中型&大型商用車、テクノロジー、電動化、コーポレート
Ian Fletcher, Principal Analyst
スカニアは、破産した電池メーカーノースボルトの研究開発 (R&D) 研究所Northvolt Labsの買収を支援するコンソーシアムをまとめようとしている。スカニアのCEOのクリスチャン・レビン氏がFinancial Times (FT) に語ったところによると、同トラックメーカーは破産した資産を買い取るために、スウェーデン政府や欧州委員会を含む複数の投資家と交渉中であるという。「当社は[それに]一部出資するコンソーシアムを形成しようとしているが、それは当社だけではできない。当社のような大企業にとっても、あまりにも多すぎる。」と同氏は同紙に語った。レビン氏は、研究者たちの専門性とNorthvolt Labsの「大きな価値」を強調した。
重要性: 昨年失敗し始める前、ノースボルトは2021年に研究開発施設を設立するために約7億5,000万米ドルを投資したと言われている。同バッテリーメーカーは資金難に直面し、昨年米連邦破産法11条の適用を申請したため、他の資産は売却されたが、一部は引き続き同社の管理下に置かれた。特筆すべきは、スウェーデンのヴェステロースで1,100人以上を雇用しているとされる研究開発部門である。次世代材料や電池リサイクルなど、電池開発の幅広い分野に注力するという。この研究開発施設を取得することは、EUにおける電池開発の卓越したセンターを作るのに役立ち、この分野における地域の野心を支援することができる。ただレビン氏はFTに対し、公的支援を提供するためのEUやスウェーデンとの協議はこれまでのところ成功していないと述べた。
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インド、供給面での脅威高まりとしてレアアース磁石生産のインセンティブを検討
2025年6月6日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド方針・規制、コンポーネント
Jamal Amir, Principal Research Analyst
中国が最近実施したレアアース磁石の輸出規制により、重要素材の世界的なサプライチェーンがかつてない混乱に直面する中、インドは製造業の将来を守るために断固たる措置を講じているとET Autoが報じている。インド政府は、国内生産を刺激するための財政的インセンティブを活用して、これらの必須資材の長期備蓄を確立することについて様々な企業と協議している。中国が4月4日に発表した輸出制限措置は、レアアース磁石への依存度が高い自動車業界を中心に、複数の業界に衝撃を与えた。クリーンエネルギーや防衛、自動車などに不可欠なコンポーネント-これらの磁石の加工の約90%を中国が支配しており-インドの中国からの輸入への依存はますます不安定になっている。インド政府は、これらのリスクを軽減するために国内の製造能力を開発することの緊急性を認識している。重工業省は、国産磁石と中国製磁石のコストギャップを埋めることを目的とした生産ベースの財政インセンティブを含むスキームを起草している。このイニシアティブは、コスト平価の達成を目指しており、それによって現地の需要を押し上げ、企業によるインドのレアアース部門への投資を奨励している。しかしながら、このスキームのための資金調達の詳細はまだ検討中であり、詳細を最終決定するために業界関係者とのさらなる議論が計画されている。
重要性: インディアン・レアアース社(IREL) の存在にもかかわらず、主に原子力や防衛のためのレアアース採掘を行ってきた国営企業であるが、インドで商業利用されているレアアースの大半は依然として中国から供給されている。こうした中国への依存は自動車業界に警鐘を鳴らしており、インド自動車工業会 (SIAM) は生産が深刻な混乱に直面する可能性があると警告している。このような状況を受けて、日本のスズキを含む世界の自動車メーカーは、サプライチェーンの制約からすでに生産を停止し始めている。インドでは、レアアース磁石の既存の備蓄が数日しか持たず、生産停止につながる可能性があることが最近報告されている。当面の危機に対処するため、重工業省は自動車業界の幹部代表団を中国に派遣し、保留中の出荷の迅速な承認を提唱する予定である。報道は、回復力のある国内サプライチェーンを確立するには何年もかかると強調しており、短期的には既存のボトルネックを解消するための中国当局との交渉に焦点を当てる必要があるとしている。インドはレアアースの潜在力が高く、米地質調査所の推計によると、同国のレアアース埋蔵量は690万トンと世界3位である。しかしながら、この潜在力を十分に実現するためには、民間投資を呼び込むことが課題となっている。4月に開始された政府のキャンペーン「ナショナルクリティカルミネラルミッション」は、この部門の自立を目指している。近年では、自動車産業の磁石に広く使用されているレアアースであるネオジムの探査を開始している。興味深いことに、インドは国内での加工能力が不足しているため、ネオジムを日本に輸出しており、国内での付加価値の機会を逃していることが浮き彫りになっている。最近の輸出データによると、インドは1月から4月の間に豊田通商に700万米ドル相当のレアアースを輸出しており、この分野の成長の可能性をさらに強調している。
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イタリア労組、ステランティスの潤滑油供給業者変更に懸念表明
2025年6月5日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-イタリア
ステランティスN.V.|企業、コンポーネント、ライトビークル、人員、電動化
Ian Fletcher, Principal Analyst
イタリアのUILM組合は、ステランティスがイタリアの潤滑油会社との長期契約を終了した後、同社の雇用喪失について懸念を表明した。ロイターの報道によると、ステランティスは、競争入札でフランスのトタルが代わりに落札した後、ペトロナスが所有するステランティスとの契約を更新しなかった。UILMによると、ペトロナスはセレニアの従業員に対し、これによりイタリアのトリノにいる450人、ナポリの70人の雇用が危険にさらされると伝えたという。労組は、ステランティスの決定で「大きなストレスを受けている」他の自動車部品メーカーを支援するとともに、雇用を守るために「利用可能なあらゆる手段」を使うと約束した。
重要性:セレニアは以前、ステランティスの前身であるフィアットが所有しており、1世紀以上にわたってさまざまな形で同自動車メーカーに製品を供給してきた。しかし、ステランティスの誕生につながった2つの自動車メーカーの合併によって、現在は関係が悪化している。トタルは長年にわたりPSAグループに潤滑油を供給しており、現在もさまざまなモータースポーツでこれらのブランドのスポンサーを務めている。新しい契約は、ステランティスがヨーロッパで販売しているすべてのブランドをカバーする可能性が高く、ある程度のコスト削減と供給契約の簡素化をもたらす可能性が高い。
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韓国政府、部品メーカーに2,500億ウォンを融資
2025年5月28日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-韓国
方針・規制、コンポーネント、ライトビークル、中型&大型商用車
Jamal Amir, Principal Research Analyst
韓国政府は、対外貿易圧力に対抗して自動車産業を強化するための戦略的な動きとして、中小の自動車部品メーカーを対象とした大規模な財政支援策を発表したと、聯合ニュースが報じている。産業通商資源部は、来年末までに対象企業に2,500億ウォン(1億8,200万米ドル)を低利融資する計画を明らかにした。このプログラムは、米国の関税措置の影響に業界が取り組む中で、重要な流動性支援を提供することを目的としている (米国:2025年3月27日:米国大統領、自動車と自動車部品に25%の関税をかけると発表参照) 。対象となるメーカーは、この融資プログラムの資格を得るために2024年以降に環境に配慮した自動車部品を輸出していることを証明しなければならない。各企業は最大5億ウォンの金融支援を申請することができ、貿易不確実性の影響を最も受ける企業は、グローバル市場での事業と競争力を維持するために必要な支援を受けることができる。
重要性: この取り組みは、自動車、自動車部品、鉄鋼などの輸入品に対する包括的な関税が韓国の輸出業者に大きな不確実性をもたらしていることに対する幅広い対応策の一環である。政府は、これらの貿易関連の課題に直面している地元企業を支援するために、総額28兆6,000億ウォンの包括的な金融支援パッケージを実施することを約束した。韓国政府は、環境に優しい自動車部品メーカーに焦点を当てることで、当面の資金需要に対処するだけでなく、自動車部門における持続可能な慣行を促進している。これは、より環境に優しい技術への世界的な傾向と一致しており、イノベーションと環境責任へのコミットメントを反映している。韓国が複雑な国際貿易の状況を切り開いていく中で、この金融支援プログラムは、韓国の自動車産業を保護するための積極的なアプローチである。中小企業の流動性を高めることで、国の経済にとって不可欠なセクターの回復力と適応力を高めることを政府は目指している。
錦湖タイヤ、光州工場火災で操業停止
2025年5月21日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-韓国
錦湖タイヤ株式会社|施設・運営、生産、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
世界のタイヤ製造業界をリードする錦湖タイヤは、韓国の光州工場での壊滅的な火災で不安定な状況に追い込まれていると、韓國経済新聞が報じている。5月17日未明に発生した火災により、工場の主要2棟のうち1棟の生産ラインの約50%~60%が破壊され、直ちに操業を停止した。今回の事件は、錦湖タイヤが4年連続で記録的な売り上げを達成していることに大きな脅威を与えた。光州工場は、錦湖グループの年間生産能力が1,200万台で、錦湖グループ全体生産量の約1/5を占める中核工場である。この工場は、スポーツカーや電気自動車 (EV) 用の利益率の高いプレミアムタイヤを生産していることで知られており、これらの製品は従来のタイヤよりも20%~40%高い価格で販売されている。火災前、錦湖タイヤは2025年の第1四半期の四半期収益が1兆2,100億ウォン(8億7,200万米ドル)を記録するなど、目覚ましい業績を発表しており、2025年通年では5兆ウォンという野心的な売上目標を掲げていた。
重要性: 火災が発生したことを受け、錦湖は一部の生産拠点を全羅南道の谷城に移す案を検討している。しかしながら、国内外の全工場がフル稼働しており、生産量の穴埋めには課題が残る。光州工場の咸平工場移転問題も進展がなく、事態はさらに複雑である。最近、米国において輸入車に25%の関税が課せられたことも、錦湖タイヤの今年の業績に影響を与えそうである。光州工場が稼動しなければ、ハンコックタイヤやネクセンタイヤなどの競合他社が市場シェアを獲得する機会を利用する可能性がある。錦湖タイヤがどのように危機を切り抜けるかが重要である。現代自動車・起亜自動車など主要自動車メーカーと重要な提携関係を結んでいるため、同社は、生産能力を回復し、競争の激しいタイヤ市場での地位を維持するためには、迅速に行動しなければならない。
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三菱ふそうと岩谷産業、液化水素の充塡技術で覚書締結
2025年5月22日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–日本
テクノロジー、トレンド・進化
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
三菱ふそうトラック・バス株式会社 (MFTBC) と岩谷産業株式会社は、水素を燃料とする商用車向け液化水素充塡技術に関する覚書 (MoU) を締結した。両社が焦点を当てているのは、サブクール液化水素(sLH2)充填技術で、貯蔵密度の高さ、航続距離の延長、燃料補給の高速化、コスト削減、エネルギー効率の向上など、圧縮水素ガスよりも優れている。この共同研究では、sLH2技術を日本で実用化するための技術的、商業的、規制的側面を検討する。主な活動には、液化水素充塡のための技術協力、規制と認証の調査、充填インフラのビジネス条件の評価、水素自動車の販売が含まれる。sLH2燃料補給プロセスは、ポンプを用いて液体水素の圧力をわずかに上昇させ、ボイルオフガスを車両タンク内で再液化することで、燃料補給ステーションの設備を簡素化し、投資と運転コストを削減する。ダイムラートラックとリンデエンジニアリングによって独自開発されたsLH2プロセスは、現在ISO標準化のために議論されている。
重要性: 水素を燃料とする燃料電池車 (FCEV) は、走行中に熱と水しか排出しないため、特に環境に優しいと考えられている。しかしながら、燃料補給インフラが不足しているため、その促進は非常に限られている。水素燃料化を推進する日本政府の後押しも期待される。日本は2023年、脱炭素化の取り組みを加速させるため、今後15年間で官民両分野合わせて15兆円の水素サプライチェーンへの投資と利用促進を行う計画を発表した。同国は、2040年までに水素供給量を約1,200万トンに増やす計画である。また、日本は2030年の水素発電の商業化を目指し、企業の水素への取り組みを活発化させていきたいと考えている(日本:2023年6月5日:水素サプライチェーンの整備に向け、今後15年間で官民分野合わせて15兆円を捻出参照) 。一方、東京都庁は先月、2030年度(FY)までに約5,000台の燃料電池商用車 (CV) を導入する目標を発表した(日本:2025年4月22日:東京都は2030年までに燃料電池商用車を5,000台導入へ参照) 。
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ブリヂストン、第1四半期は所有者に帰属する利益が前年比12.6%減
2025年5月15日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–日本
ブリヂストン|
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
企業の声明によると、ブリヂストンは、2025年第1四半期の親会社株主に帰属する連結利益が、前年比12.6%減の757億円 (5億1,910万米ドル)であると公表したという。収益は前年比0.6%減の1兆580億円、営業利益は前年比24.6%減の887億7,000万円となった。日本における収益は前年比3.8%増の2,999億円、米州における収益は前年比3.0%減の5,107億円となった。中国・インド・アジア太平洋地域における収益は前年比4.4%減の1,241億円、欧州・中東・アフリカ地域における収益は前年比2.1%増の2,064億円となった。セグメント別では、乗用車・小型トラック用タイヤセグメントが5,961億円、トラック用タイヤ事業が2,342億円、スペシャリティタイヤセグメントが1,562億円となった。また、ブリヂストンの多角化された製品事業の連結収益は716億円となった。2025年通期の業績予想で、ブリヂストンは、総収入が前年比2.3%減の4兆3,300億円、調整後営業利益が前年比4.5%増の5,050億円、親会社株主に帰属する利益が前年比11.2%減の2,530億円を据え置いた。
重要性: ブリヂストンの2025年第1四半期の為替差益は103億4,000万円で、前年同期の為替差損129億9,800万円から大幅に改善した。また、事業・工場再編関連費用は、2024年第1四半期の36億1,600万円から233億8,800万円に増加した。一方、固定資産売却損は、2024年第1四半期の54億4,000万円から2025年第1四半期には2億2,500万円へと大幅に減少した。今後もブリヂストンは、2025年を通じて、世界規模で事業再編・再建プロジェクトを評価・実施していく。同社は、「断トツ」を中心としたプレミアムセグメントへの注力を強化するとともに、不採算事業の縮小・撤退やセールスミックスの改善を加速する。また、ブリヂストンは、中期事業計画(2024年~2026年) で掲げた事業コストの低減に向けた取り組みを継続していく。これらの取り組みには、グローバル調達、サプライチェーン管理における物流改革、ブリヂストン・コモナリティ・モジュラリティ・アーキテクチャ(BCMA)、グリーン&スマート化、現場生産性の継続的な向上 (現物現場) が含まれる。まとめて、これらの取り組みは、グループ全体の業績に積極的な貢献を行うものと考えられている。
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CATL、欧州での生産拡大に向け投資へ
2025年5月14日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-フランス-ドイツ-イタリア-スペイン
施設・運営、経費、企業、コンポーネント、インフラ、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
ブルームバーグの報道によると、CATLは香港特別行政区の株式市場での新規株式公開で最大53億米ドルを調達することを目指しており、その資金で欧州の生産施設への投資を計画しているという。上場の詳細は香港証券取引所に開示され、調達資金の大半は欧州での事業拡大に充てられ、年内の電池生産開始をすでに予定しているハンガリーでの工場建設にも拡大する可能性がある。CATLはすでに第一段階に27億ユーロを投資しており、今年後半に第二段階の建設を開始することを目指している。
重要性: ブルームバーグによると、CATLは発行初日に香港証券取引所に上場したこの株式に対して、十分すぎるほどの関心を集めたという;5月12日。同社は、それぞれ上限価格の263香港ドルで売っている;深セン市場の5月9日終値比では1.4%安であるが、5月8日終値とほぼ同水準である。価格は今週決定される可能性があり、5月20日に取引が開始される予定である。しかしながら、CATLの欧州での事業拡大は-同社とその株主にとってはプラスであるが-EU内のバッテリー技術と生産の安全性に対する新たな打撃となる。CATLは、世界シェア30%を超える世界有数の電気自動車用バッテリーサプライヤーであり、ノースボルトの倒産によって欧州のバッテリー独立計画が深刻な打撃を受ける中で拡大している。
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コンチネンタル、第1四半期の業績は改善、純利益は6,800万ユーロ
2025年5月7日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-ドイツ
コンチネンタルAG|コンポーネント、財務、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
企業の声明によると、コンチネンタルAGは2024年第1四半期に赤字であったが、翌年の同時期には黒字に転じ、今年はかなり堅調なスタートを切ったという。この年の最初の3ヶ月における当期純利益は6,800万ユーロとなり、前年同期の5,300万ユーロの損失とは対照的となった。これは、前年比0.8%減の97億ユーロの収益によるものである。同社の調整後営業利益は6億3,900万ユーロとなり、昨年の2億100万ユーロから217.9%増加した。これは調整後EBITマージン6.6%に相当する。同社のCFOであるオラフ・シック氏は、「四半期の業績は、財務状況の改善に重点を置いていることを反映しており-効率化対策が功を奏していることを示している。これは収益だけでなく、フリーキャッシュフローにおいても同様に前年比で大幅に増加している。」とコメントした。前述の調整後フリー・キャッシュは、依然としてマイナスではあるが、2024年第1四半期のマイナス11億ユーロと比較して、マイナス3億400万ユーロと前年を大幅に上回った。
重要性: 同社のデータによると、第1四半期に米国と欧州で自動車生産が減少したにもかかわらず、これらの合理的なプラスの数字が出た。同社の自動車グループ部門は前年比で大幅な増益を達成し、タイヤ事業も第1四半期に大幅な増益を達成した。同社がスピンオフを目指している産業サービス部門コンティテックの調整後営業利益は、産業需要の低迷にもかかわらず、ほぼ前年並みであった。昨年第1四半期末時点の全世界の従業員数は201,000人であったが、約14,000人削減し、これも業績改善の鍵となるであろう。
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ウェイモとマグナ、ジャガー「I-PACE」をアリゾナ州の工場において自動運転技術で生産へ
2025年5月7日-自動車モビリティ|ヘッドライン分析-米国
施設・運営
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
ウェイモはマグナと提携し、アリゾナ州メサの239,000平方フィートの工場において数百万ドルで自動運転車を組み立てる計画を発表した。この取り組みの主な目的は、増加する乗客の需要に対応するためにWaymo Oneをスケールさせることである。Waymo Driver統合工場と呼ばれるこの施設では、ウェイモの完全自動運転技術を装備したジャガーI-PACEを数千台生産する予定である。この工場の設計は非常に柔軟で、第6世代のWaymo Driverを新しい車両プラットフォームに統合することができ、今年からZeekr RTで開始される。複数のプラットフォームでの同時生産や大量生産のニーズに対応するため、工場では自動組立ラインを導入するなど、時間をかけて効率化を図っていく。完全に稼働すれば、年間数万台のウェイモの完全自動運転車を製造する見込みである。さらに、この新設備の導入により、生産ラインの末端での革新的なプロセスと効率化の実現が可能になり、車両が旅客サービスに提供されるまでに必要な時間とコストが大幅に削減されたと同社は述べている。その結果、フェニックス車両用に指定された車両は、工場を出てから30分以内に施設を出て、サービスを開始することができる。一方、他の都市に配備される予定の車両は、地元の車両倉庫に到着してから数時間以内に公共サービスを開始することができる。
重要性: 自動運転車の需要が高まる中、自動運転技術を車両に統合するための専用工場を設立することは、時間と費用効率性の両面で大きなメリットがある。この戦略的な動きは、自動運転のライドヘイリング市場ですでに地位を確立しているウェイモにとって特に有益である。ウェイモは現在、フェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オースティンなどの主要都市部で毎週25万回以上の有料乗車を提供していると主張しており、2026年までにアトランタ、マイアミ、ワシントンD.C.で完全自動運転のライドヘイリングサービスを開始する準備をしている。専用の統合施設により、ウェイモは生産プロセスを合理化し、関連するボトルネックを削減できる。
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LG主導のコンソーシアム、インドネシアでの77億ドル規模のEV用バッテリー事業を撤回
2025年4月21日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–インドネシア
施設・運営、企業、コンポーネント、ライトビークル、コーポレート、電動化
主任研究アナリスト、ジャマル・アミール
電気自動車 (EV) 分野で重要な動きとして、LG主導の韓国のコンソーシアムは、インドネシアで電気自動車 (EV) 用バッテリーサプライチェーンを構築するための約11兆ウォン (77億米ドル) 規模の実質的なプロジェクトから撤退することを選択したと聯合ニュースは報じている。業界筋が確認したところによると、この決定は、インドネシア政府および同計画に関与する国有企業との協議を経て下された。
重要性: LGエネルギーソリューション、LG化学、LXインターナショナルなどが参加するこのコンソーシアムは、EV用バッテリーの「エンド・ツー・エンドのバリューチェーン」を構築するという野心的な計画を有していた。この取り組みは、必須原材料の調達から前駆体、正極材料、電池セルの製造に至るまで、電池生産の全範囲を網羅するように設計されている。インドネシアは世界最大のニッケル生産国であり-EVバッテリーの重要な構成要素であることから-このプロジェクトは世界のEV市場における同国の地位を強化する上で重要な役割を果たすと期待されていた。しかし、最近のコンソーシアムの撤退は、産業界の顕著な変化、特に「EVキャズム」と呼ばれる現象に起因する可能性がある。この用語は、世界のEV需要の一時的な減速または停滞を表し、この部門への大規模な投資の実行可能性に対する懸念を引き起こしている。LGエネルギーソリューションの関係者は、「市状と投資環境を考慮し、事業から撤退することにした」と述べた。今回の撤退にもかかわらず、LGエネルギーソリューションは、現代自動車グループと合弁で設立した「ヒュンダイ・LG・インドネシア (HLIグリーンパワー)」 バッテリー工場など、既存のインドネシア事業を維持すると明らかにした。この動きは、インドネシアのEVエコシステムへの貢献を継続すると同時に、進化する市場力学に対応して戦略的焦点を再調整するというコンソーシアムのコミットメントを強調している。
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Tata Elxsi、欧州の自動車OEMと5,000万ユーロのエンジニアリング契約を締結
2025年4月22日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
企業、研究・開発、JV/提携、コンポーネント、ライトビークル、テクノロジー、トレンド、コーポレート
主任研究アナリスト、ジャマル・アミール
Tata Elxsiは、デザインとテクノロジーサービスの世界的リーダーの一社として知られているが、ヨーロッパに本社を置く著名な自動車OEMと5,000万ユーロ相当の重要な戦略的複数年契約を締結したとPR Newswireが報じている。このパートナーシップにより、Tata Elxsiは、特にソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)、電動化、ボディ、およびシャーシシステムのドメインにわたって、OEMのプラットフォームおよびアプリケーション開発イニシアティブの主要なエンジニアリング同盟者として位置づけられている。このコラボレーションの一環として、Tata Elxsiは、顧客のソフトウェアプラットフォームロードマップと連携したソフトウェアエンジニアリングプログラムをサポートすることを目的とした、専用のグローバルエンジニアリングセンターを設立する。このセンターは、独自のオペレーティングシステム、電子アーキテクチャ、自動車クラウドソリューションを含む、統合されたテクノロジースタックを開発するための中心的なハブになる準備ができている。その目的は、先進的な車載機能を強化し、シームレスな接続性を確保し、さまざまなブランドや製品ラインにわたってソフトウェアのアップグレードを可能にすることである。Tata ElxsiのCEO兼マネージングディレクターであるマノジ・ラガヴァン氏は、プラットフォームを中心としたソフトウェア主導のエンジニアリングを通じて次世代モビリティを実現することの重要性を強調し、パートナーシップへの熱意を表明した。同氏は、精度とスケーラビリティを備えたグローバルプログラムを提供するTata Elxsiへの信頼を強調し、SDVイノベーションに向けた旅の重要な瞬間をマークした。
重要性: TataElxsiの選定は、電動化、ボディおよびシャーシ設計、インフォテインメントシステム、サイバーセキュリティなど、重要な自動車分野における広範な専門知識に基づいている。同社は、自動車ソフトウェアソリューションの提供と、主要OEMsおよびTier 1サプライヤー向けの高性能グローバルデリバリーハブの管理で高い評価を得ている。この専門知識により、Tata Elxsiはエンジニアリングプログラムを顧客の製品およびソフトウェアのロードマップと密接に連携させることができ、製品開発ライフサイクルを通じて優れたグローバルデリバリ、スケーラビリティ、および成果を確実に実現する。このパートナーシップと並行して、Tata Elxsiは最近、SDV向けのクラウド非依存の開発および検証フレームワークであるAVENIRTMを発表した。このフレームワークは、モジュラーソフトウェアエンジニアリングを促進し、プラットフォーム統合を合理化し、エッジデプロイメントと並行してクラウドネイティブ開発をサポートするように設計されている。この取り組みを補完するのが、AUTONOMAI先進運転支援システム (ADAS) スイート、TETHERコネクテッドビークルプラットフォーム、MOBIUS+デジタル製品パスポートなどのTata Elxsiの既存ソリューションである。この最新の戦略的関与は、モビリティの未来のためにデザイン、デジタル、エンジニアリングの融合をリードするというTata Elxsiのより広範なビジョンと一致している。Tata Elxsiは、主要なグローバルOEMsおよびTier-1サプライヤーと協力することで、コネクテッドプラットフォーム、電動化アーキテクチャ、自動運転機能、持続可能な車両開発にまたがるソリューションを提供し、自動車業界の未来を形作ることができる。
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VW子会社が初の社内自動運転システムを開発
2025年4月18日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-中国 (本土) -ドイツ
フォルクスワーゲンAG|自動運転車、コネクテッドビークル
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
フォルクスワーゲン (VW) のソフトウェア子会社CARIADと中国のHorizon Roboticsとの合併会社 (JV) であるCARIZONは、VW初の社内AI搭載自動運転システムを開発し、Auto Shanghaiで披露する予定である。この取り組みは、VWが現在取り組んでいる「中国で中国のために」戦略に沿ったものである。特に中国の複雑な交通状況に合わせて設計されたこのシステムは、自己学習型であり、高性能システム・オン・チップ(SoC)を活用して、さまざまな運転シナリオに迅速かつスムーズに対応することができる。同社は、年末までに中国でこの技術を備えたVWブランド車を発売する計画である。さらに、来年からは中国独自のコンパクトメインプラットフォーム(CMP) 搭載車にも搭載し、価格重視のコンパクトセグメントにおいて顧客も利用できるようにする。
重要性:VWによると、このシステムはインテリジェントコネクテッドビークル (ICV) を、人間のような運転体験を提供する予測的な運転コンパニオンに変換し、危険な状況を事前に予測して回避することができるという。その中核となるのが、インテリジェントなデータ収集・分析を実現するCARIZON独自のAI活用データプラットフォーム「GAIA」である。各車両が毎日2テラバイトのデータを収集し、毎日10万km以上のテスト走行を行うことで、GAIAは車両のソフトウェアの高度に自動化されたAIトレーニングを促進する。AIビッグデータ技術を持たない従来のデータプラットフォームと比較して、GAIAはデータ分析速度を6倍に向上させ、AIソリューションの検証サイクルを元の期間のわずか1/20に短縮する。この効率性により、CARIZONは何十万もの実世界の運転シナリオを驚くべき速さと正確さで生成し、検証することができ、これにより、開発サイクルを加速し、コストを削減し、特にシームレスで安全な運転体験を保証する。これについて、CARIZONのマーカス・ハフケマイヤーCEOは、「今年はレベル2+ADASを実用化する。レベル2++ADASは、オートパイロット (NoA) でのアーバンナビゲートを備えており、高度なテストにおいて、2026年に発売される予定である。これにより、レベル3に向けた迅速な進化のための技術基盤を構築することも可能になる。」と述べた。VWだけでなく、BYD、吉利汽車、広州汽車など他の自動車メーカーも中国で先進的な自動運転システムの導入に取り組んでいる。
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オートリブ、第1四半期は営業利益率が上昇
2025年4月17日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–スウェーデン
オートリブ|貿易 (輸出入)、企業、財務、コンポーネント、販売、コーポレート
Ian Fletcher, Principal Analyst
オートリブは、2025年第1四半期に営業利益率が増加したと発表した。同社によると、2025年3月31日までの3ヶ月間の純売上高は前年比1.4%減の25億7,800万米ドルであった。製品分野別;エアバッグ、ステアリングなどは前年比1.6%減の17億5,200万米ドル、一方、シートベルト製品は前年比1.0%減の8億2,600万米ドルであった。しかしながら、営業利益は前年比30.9%増の2億5,400万米ドルとなり、営業利益率は2024年第1四半期の7.4%から9.9%に上昇した。調整後営業利益も前年比28.1%増の2億5,500万米ドルで、前年の7.6%から9.9%に増加した。オートビルの四半期純利益は前年比31.5%増の1億6,700万米ドルであった。
重要性: オートリブの収益は2025年の第1四半期に減少したが、これは為替の影響によるものであり-為替の影響を除いた-オーガニックなベースでは、収益は2.2%増加していたと同社は述べている。それにもかかわらず、サプライヤーの利益率は大幅に改善されており、これはグローバル人員を6%削減するなどのコスト削減プログラムの成功に支えられている。社長兼CEOのミカエル・ブラット氏はまた、「インフレと関税に関連したコスト増加に対する第1四半期の顧客補償合意に達したことも業績を支えた」と述べたと伝えられている。米国政府が自動車部品の輸入に25%の新しい関税を導入したため、2025年第2四半期には関税がより大きな要因となるだろうが、ブラット氏は同社がこれを乗り切れると確信しているようである。同氏は声明の中で、「第1四半期における新たな関税環境の下での当社の舵取りは、重大な不確実性はあるものの、関税の引き上げや変更に直面した場合にも、その道筋を継続することが可能であると確信している。」と述べた。同氏は、オートリブは「適応性と機敏性に重点を置いて、状況を注意深く監視し、評価し続け、また地域ごとの拠点は、困難な地政学的環境における柔軟性のための貴重な源であると考えている。」と付け加えた。不確実性のために2025年がどうなるかを予測するのは難しい、とブラット氏は述べたが、第1四半期の好業績と「短期的な中止の兆候」が相まって、オートリブは今年の財務ガイダンスを再度表明することになった。ライトビークルの生産台数は前年比0.5%減少するものの、売上高のオーガニック成長率は前年比約2%、調整後営業利益率は10%~10.5%の間と予想している。さらに、営業キャッシュフローは、2024年の10億5,900万米ドルから2025年には12億米ドルに達すると見られている。
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コンチネンタル、コンチテックの買収を確認
2025年4月11日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-:ドイツ
施設・運営、合併・買収 (M&A)、企業、市場、ライトビークル、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst


ドイツの主要自動車サプライヤーの1つであるコンチネンタルAGは、収益性と市場プレゼンスの再活性化を目的とした重要な戦略的変革に着手している。2025年4月8日、ハノーバーに本社を置く同社は、タイヤ事業の原点に戻る意味で、コンチテック事業部門を売却する意向を発表した。この決定は、自動車業界が電気自動車 (EV) への移行、需要の減少、運用コストの増加など多くの課題に直面している中で行われた。歴史的に、コンチネンタルはタイヤ製造の代名詞であったが、1990年後半にさまざまな自動車部品への多角化を始めたことで軌道が変わった。2007年にはブレーキメーカーやシーメンスの自動車部門を114億ユーロで買収し、ポートフォリオを大幅に拡大した。しかしながら近年、特に欧州での自動車販売の低迷と新技術への多額の投資により、同社は利益の減少に直面している。 コンベヤベルトシステムや農業用ホースなどの製品を生産しているコンチテック社を売却するという決定は、こうした収益性の課題に対応するためのものである。同社は売却と株式上場の両方を検討しており、売却に柔軟な姿勢を示している。さらに、9月に予定されている自動車部門のスピンオフは、事業をさらに合理化し、コンチネンタルが同事業の最も収益性の高いセグメントであるタイヤ部門に集中できるようにする。自動車を取り巻く環境は、特に電気自動車 (EV) への急速な移行に伴い、激変している。EVは一般的に、従来の内燃エンジン (ICE) 車よりも必要な部品が少ないため、コンチネンタルのようなサプライヤーには適応を求める圧力がかかっている。同社は、ZFフリードリヒスハーフェンやロバート・ボッシュなどの同業他社とともに、景気低迷を受けてすでに人員削減を発表しており、戦略転換の緊急性を強調している。
コンチネンタルの中核事業への復帰の決定は、エネルギー、人件費の上昇や顧客との厳しい価格再交渉などの外的圧力の影響も受けている。トランプ政権下で導入された関税は事業環境をさらに複雑にし、より合理的で焦点を絞ったビジネスモデルの必要性を促している。
投資家心理と組織体制
コンチネンタルのコングロマリット構造は、多様な事業におけるコスト面での相乗効果の明確さを疑問視する投資家からの批判を招いている。タイヤ事業のスリム化と集中により、コンチネンタルは市場の変化への対応力を高め、ミシュランやグッドイヤーなどの競合他社に対するより明確な業績指標を投資家に提供することを目指している。CEOのニコライ・セッツァー氏は、このビジョンを明確にし、現在の市場の不安定さは、迅速な意思決定が可能な、強力で機敏なプレーヤーを必要としていることを強調している。
しかし、この移行には課題がないわけではない。労働者代表は、雇用の安定や、さらなる削減が従業員の将来に及ぼす潜在的な影響について懸念を表明している。監査役会は業務の合理化を支持しているが、企業のリストラと従業員の福利厚生の微妙なバランスは依然として重要な考慮事項である。
見通しと影響
昨年のコンチテック部門の売上高は64億ユーロに減少し、営業利益も減少した。この低迷は、タイヤ事業に再び注力するというコンチネンタルの決定の背景にある緊急性を浮き彫りにし、タイヤ事業は、売上高がわずかに減少したにもかかわらず、前年には利益率を押し上げることができた。それにもかかわらず、2025年の予測では、収益性の改善はわずかであり、回復への道筋が緩やかであることを示唆している。
2023年の時点で、コンチネンタルはAutomotive News Europeのリストで8番目に大きなサプライヤーにランクされており、自動車の売上高は287億米ドルに達している。このポジションは、業界における同社の大きな足跡と、焦点を絞った戦略の潜在的な利点を強調している。コンチネンタルの戦略的な軸足を中核のタイヤ事業に戻すことは、市場の圧力と社内の業績課題の合流点への計算された対応である。コンチテックの事業部門売却の決定は、自動車サプライチェーン全体の傾向を反映しており、需要の減少と運用コストの上昇を背景に、企業は最も収益性の高いセグメントにますます注力している。
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ミシュラン、インドで事業拡大へ
2025年4月10日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
ミシュランタイヤ株式会社|経費、施設・運営、生産、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
フランスのタイヤ大手ミシュランは、今年チェンナイの工場で乗用車用タイヤの現地生産を開始し、インドでの事業基盤を強化する予定であると、The Economic Timesは報じている。この戦略的な動きは、インド市場のニーズに合わせた製造能力の確立を目的とした56億4,000万ルピーの多額の投資によって裏付けられている。グループ執行委員会のメンバーで製造担当副社長のピエール=ルイ・デュブルドー氏は、同社の主要なコミットメントは、地元の消費者の需要に共鳴する製品を提供することであると述べた。ミシュランは当初、大型車、特にスポーツ・ユーティリティ・ビークル (SUV) に焦点を当てる予定で、これにより同社の先進技術をアピールできる。ミシュランは、単一の製品では市場の多様なニーズに対応できないことを認識し、タイヤの最初の製品を近く発売する予定で、段階的に製品ラインアップを拡大する計画である。同社はインドの道路状況に製品を適応させることに専念しており、これは競争の激しい状況でトラクションを得るために不可欠である。
重要性: 1つの施設ですべての種類のタイヤを製造する複雑さが課題となっている。デュブルドー氏は、ミシュランは幅広い顧客ベースに対応することを目指しているが、先進的な原材料の現地調達が可能になるまで、一部のタイヤの輸入を続けると認めた。このアプローチは、インド政府が2020年に導入した輸入制限がタイヤ業界に大きな影響を与えていることを考えると、特に重要である。ミシュランがインドで新たな一歩を踏み出すにあたり、現地生産と市場適応に注力することは、進化するタイヤ業界の展望を切り開いていく上で極めて重要である。
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ステランティス、欧州でハイブリッド部品不足に直面、変更にもかかわらずテスラEUのCO2クレジット購入
2025年4月3日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-フランス-ドイツ-イタリア-スペイン
ステランティスN.V.|施設・運営、政策・規制、生産、コンポーネント、販売、市場、ライトビークル、テクノロジー、コーポレート、電動化
Ian Fletcher, Principal Analyst
ステランティスはハイブリッドパワートレイン関連の部品不足に直面しているとされ、欧州の自動車生産に打撃を与えている。Bloomberg Newsによると、拡大ヨーロッパ地域の最高執行責任者 (COO) であるジャン・フィリップ・インパラート氏は今週、フランス上院の公聴会で、同自動車メーカーの生産台数が3月の想定より2万台少なかったと述べたと伝えられた。これは、EUのCO2排出目標の最近の変更と自動車メーカーの戦略の調整により、部品の調達がより困難になったためであると同氏は述べた。同氏は、政界の長老たちに「EVは機能しなかったので、ハイブリッド車を全力で推し進めた、」と伝えたがしかし、「2ヶ月では、中小規模、大規模のサプライヤーが適応する方法を知らないだけである」と付け加えた。インパラート氏はまた、EUによるCO2目標の変更はまだ十分ではないと警告し、「EUはこれを贈り物として、2025年、2026年、2027年の間に平均で達成できる可能性を提示した...しかし、2025年にEVを販売できなければ、2026年にその埋め合わせをしなければならない。今のところEV向けの市場はない」と述べた。これらのコメントに先立ち、インパラート氏はロイターに対し、欧州委員会が目標を変更したにもかかわらず、ステランティスは2025年もテスラからCO2クレジットを購入する必要があると述べたと伝えられていた。可能性について問われた同上級役員は、ステランティスは「全てを使う」つもりであると述べ、目標を2027年に延長することで「一息つく余裕はあるが、解決策を提示するものではない」と述べた。
重要性:インパラート氏のコメントは、先月初めに欧州委員会が発表した、2025年に達成することを意図した新しいライトビークルCO2排出目標が、2025年から2027年の間の3年間の平均として現在適用されることを反映している (欧州:2025年3月6日: EUは自動車メーカーに2025年のCO2目標を達成するための余裕を与え、自動車部門を支援するためのさらなる措置を概説している参照) 。これにより自動車メーカーは一息つくことができたが、ステランティスがコンプライアンスを達成し、目標を達成するために必要なすべての措置を講じる用意があることは明らかである。同時に、先月再び拡大したテスラのクレジットプールを利用することによって (欧州:2025年3月27日: ホンダとスズキ、テスラのEU排出量プールに参加参照)、ステランティスは将来的にプールに参加する必要性が薄れ、独自のプールを立ち上げる立場になる可能性があるが、これは電気自動車 (BEV) の普及率に依存する。実際に、インパラート氏は、ステランティスの欧州における現在のBEV比率は14%で、EUが設定した目標の21%を上回っていると述べたと伝えられている。しかし、前CEOのカルロス・タバレス氏が去った後、ハイブリッド車の生産を増やすという同社の決定は、課題を生み出しているようである。実際、ステランティスは昨年10月、電動デュアルクラッチトランスミッション (eDCT) の供給に関連した生産上のボトルネックがすでに生じていると指摘していた (イタリア:2024年10月3日: ハイブリッドトランスミッションの制約がステランティスの生産に影響を及ぼす-報道参照) 。その後、同社は戦略を変更し、イタリアのテルモリでeDCTの生産を開始する計画を発表したが、開始までにはまだ時間がかかる (イタリア:2025年2月18日: ステランティス、イタリアの2番目の施設でeDCT変速機を製造する計画を発表参照) 。
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コンチネンタルはブレーキ・バイ・ワイヤ技術に大きな期待を寄せている
2025年3月21日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-ドイツ
コンチネンタルAG|生産、企業、コンポーネント、人事、製品、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
Automotive News Europe (ANE) の報道によると、コンチネンタルは同社の革新的なブレーキ・バイ・ワイヤ技術が今後10年以内に一部の車種で標準になると予測している。ブレーキフルードや機械的リンク機構に依存する従来の油圧システムとは異なり、ブレーキ・バイ・ワイヤシステムは電子信号、センサー、およびアクチュエータを使用して制動力を制御する。この機械部品の分離は、精度、制御および安全性の向上を含むいくつかの利点を提供する。電気自動車 (EV) の場合、転がり抵抗を大幅に改善し、航続距離を伸ばしたり、バッテリーサイズを小さくしたりする可能性があり、ギアロックやステアリングロックなどのさまざまな部品を排除することで、組み立てコストを削減することができる。安全とモーション事業分野のイノベーションとエンジニアリングを統括するアンドレアス・ツヴィック氏を含むコンチネンタルの幹部らは、特にソフトウェア・デファインド・ビークルアーキテクチャと自動運転機能を備えた新しいEVでは、ブレーキ・バイ・ワイヤが標準になると予想している。ツヴィック氏は、特に世界の大手自動車メーカーとの協議が活発化する中で、5年から10年以内にブレーキ・バイ・ワイヤがこの種の車両では標準になると予想している。ブレーキ・バイ・ワイヤ市場は大幅に成長すると予測されており、Fact.MRの報告によると、2024年の97億米ドルから2034年までに186億米ドルに増加すると推定されている。この成長は、自動車業界が電気自動車や自動運転車に移行していることに起因しており、従来のシステムでは、効率とスペースの最適化に向けて進化する要求に対応できない可能性がある。
重要性: ブレーキ・バイ・ワイヤ技術への移行は、電動化と自動化へのより広範な傾向に沿った、自動車業界における重要な転換である。コンチネンタルは、大手自動車メーカーとの提携や中国市場の開拓に積極的に取り組んでおり、競争環境において有利な立場にある。ブレーキ・バイ・ワイヤ市場の予想される成長は、自動車メーカーが革新し、変化する消費者需要に適応する緊急性を強調しているが、コスト認識と技術的実装に関連する課題を見過ごすことはできない。自動車メーカーは、ブレーキ・バイ・ワイヤの利点と既存の油圧システムの利点を比較検討しているため、コンチネンタルのようなサプライヤーは、この技術の長期的な利点を裏付ける確固としたデータを提供することが極めて重要である。これには、コスト削減だけでなく、車両性能、安全性、総合的な消費者満足度の向上が含まれる。
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欣旺達、タイに10億米ドル以上を投資してEV用バッテリー工場を建設する計画
2025年3月17日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–タイ
経費、施設・運営、生産、企業、コンポーネント、インフラ、ライトビークル、コーポレート、電動化
Jamal Amir, Principal Research Analyst
深センの欣旺達電子股份有限公司の子会社であるSunwoda Automotive Energy Technology (Thailand) Co.Ltd.が10億米ドルを超える投資を行ったことにより、タイの自動車業界は変革を遂げようとしている。PR Newswireによると、対象産業のための特定産業国家競争力強化委員会によって承認されたこの取り組みは、世界の電気自動車 (EV) 市場における同国の地位を強化するというタイ政府の戦略的ビジョンに沿ったものである。今回の投資では、タイ東部経済回廊に最先端のEVとエネルギー貯蔵システム (ESS) 電池工場を建設する。最初の施設はチョンブリー県にあり、特にEVメーカー向けにリチウムイオン電池を生産することに力を入れる。これにより、タイの生産能力が大幅に向上し、現地消費と輸出需要の両方に対応できるようになると期待されている。
重要性: タイ政府は、2017年以降、持続的な競争優位に資する産業を積極的に推進している。政府はEV部門の成長を促すため、補助金や減税などのインセンティブを導入している。急速に拡大する充電ステーションのネットワークと必要不可欠な部品の現地生産により、タイは世界のEV市場の主要プレーヤーになろうとしている。この投資の承認は、この取り組みを支援するだけでなく、特にタイの技術者や研究者のために何千もの雇用を創出することを目的としている。最初の工場では1,000人以上の従業員を雇用し、急速に発展している分野での知識移転を促進する予定である。欣旺達のタイ市場への進出は、EV関連電池製造のASEAN地域への進出の第一歩となる。同社は高級EV用バッテリーで中国第3位のシェアを誇るバッテリーメーカーであり、この野心的なプロジェクトに信頼性を与えている。タイは、伝統的な内燃エンジン (ICE) 自動車産業からより電動化された未来への移行に伴い、様々なグローバルプレイヤーから多額の投資を集めている。2024年には35%増の1兆1,400億バーツ (334億米ドル) に達した投資申請の急増は、同国の魅力的な投資環境を浮き彫りにしている。この勢いは、タイのイノベーションと持続可能性へのコミットメントを強調するだけでなく、東南アジアにおけるエレクトロモビリティの将来のための重要なハブとしての地位を確立している。
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Marquardtがインドのタレガオンに新しい製造施設を開設
2025年3月12日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-インド
経費、施設・運営、生産、企業、コンポーネント、コーポレート
Jamal Amir, Principal Research Analyst
ドイツのメカトロニクス専門企業Marquardtは、インドのプネ近郊タレガオンに新しい生産工場を正式に開設し、これは同社のインド自動車市場へのコミットメントにおける重要なマイルストーンとなる、とAutocar Professionalは報じている。この最先端の施設は、ムンバイにあるMarquardtの以前の生産拠点に代わるもので、インフラ、機械、設備の構築に18億ルピー (2,150万米ドル) を超える投資を行っている。新工場では、電気自動車の駆動認証システム、ギアセレクタースイッチ、バッテリーマネジメントシステムなどの重要コンポーネントを含む、インドの自動車業界向けのメカトロシステムソリューションを製造する予定である。この施設の設立により、今後5年間で約300人の雇用が創出され、地域経済にさらに貢献することが期待されている。
重要性: MarquardtグループのCEOであるビョルン・トウィーハウス氏は、「インドはMarquardtにとって大きな可能性を秘めた重要な成長市場である」と述べた。同氏は、タレガオン工場の開設は、インドにおける同社のサクセスストーリーの延長線上にあり、未来のモビリティに不可欠なメカトロシステムの主要サプライヤーとしての地位を強化するものであると強調した。Marquardt Indiaのゼネラルマネージャーであるビシャル・ナーヴェカー氏は、この施設がインド政府の、現地生産を促進し、イノベーションを促し、雇用の機会をつくることを目指す、「メイク・イン・インディア」イニシアティブに沿ったものであることを強調した。この戦略的な動きは、インドにおけるMarquardtの事業基盤を強化するだけでなく、同国のより広範な経済目標を支援するものである。Marquardtは数十年にわたってインドに拠点を置き、プネーに開発センターを運営しており、Marquardtのグローバルなイノベーションネットワークの一環として、国内外のプロジェクトに従事する450人以上を雇用している。このような現地の人材と専門知識の統合により、同社の製品提供におけるさらなるイノベーションが期待されている。
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ノースボルト、スウェーデンで破産申請
2025年3月13日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-スウェーデンノースボルトAB|財務、コーポレート
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
ノースボルトABの取締役会は、同社がスウェーデンで破産を申請したと発表した。米国連邦破産法第11条の適用や、金融機関や主要パートナーからの流動性支援など、財務再編のためのさまざまな選択肢を模索したにもかかわらず、ノースボルトは事業継続に必要な財務状況を確保できなかった。しかしながら、その過程で潜在的なパートナーや投資家から大きな関心が寄せられ、ノースボルトの潜在的な価値と将来の可能性が浮き彫りになった。残念ながら、時間的制約と限られた財源のために、同社は存続に不可欠な合意を最終的にまとめることができなかった。スウェーデンの裁判所によって任命された管財人が破産手続きを管理し、資産の売却を監督し、未払いの債務を清算し、これらはすべて、スウェーデンの破産法に従って行われ、従業員、パートナー、債権者の円滑な移行を保証する。ノースボルトABとその子会社-Northvolt Ett AB、Northvolt Labs AB、Northvolt Revolt AB、Northvolt Systems AB-は破産を申請したが、Northvolt GermanyとNorthvolt North Americaはそれぞれの管轄区域では破産を申請していない。これらの子会社については、必要に応じて当社グループの金融機関と協議の上、受託会社が決定する。
重要性: バッテリー業界の他の企業と同様に、ノースボルトもここ数カ月、さまざまな問題に直面し、財務状況が悪化している。これらの課題には、資本コストの増加、地政学的緊張、それに伴うサプライチェーンの混乱、市場需要の変化などがある。さらに、同社は生産を拡大する上で、業界の複雑さから予想されていたものもあれば、予想外のものもあり、かなりの内部障害に直面している。財務基盤を強化し、切望されていた現金を生み出すために、ノースボルトは積極的に合併会社に対する持分を売却してきた(JV;スウェーデン-米国:2025年1月30日:ノールボルトがボルボバッテリーJVの株式を売却参照) 。1月の報道によると、ノースボルトは2024年11月に米連邦破産法11条の適用を申請した余波を乗り切るため、今後2年間で株主から約12億9,000万米ドルを調達しようとしている (スウェーデン:2025年1月29日:ノースボルトは将来を守るために、2年間で約13億米ドルを株主に求めている–報道およびスウェーデン–米国:2024年11月22日:ノースボルト、米連邦破産法11条の再編成を申請参照) 。
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ウノ・ミンダ、インドでイノバンス・オートモーティブとEV部品事業で共同事業を作る
2025年3月6日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析–インド
企業、研究・開発、JV/提携、コンポーネント、製品、コーポレート、電動化
Jamal Amir, Principal Research Analyst
インドの自動車部品メーカーウノ・ミンダは、インドで高電圧電気自動車 (EV) 部品を生産するために、中国本土の著名なサプライヤーである蘇州イノバンス・オートモーティブ社と合併会社(JV) を設立した、とAutocar Professionalは報じている。協定の条件に基づき、イノバンス・オートモーティブは、香港を拠点とする投資部門を通じて、ウノ・ミンダの100%子会社であるウノ・ミンダ・オート・イノベーションズ非公開会社の株式30%を取得した。このインド企業は、このJVの70%の株式の過半数を保持し、グローバルな専門知識の恩恵を受けながら、現地市場にしっかりと根ざした状態を維持している。この戦略的パートナーシップは、イノバンスのEVパワートレインシステムに関する高度な知識と、ウノ・ミンダがインドで確立した製造能力を活用することが期待されている。このJVは、特に四輪乗用車や商用車向けに設計された複合充電ユニット、電動車軸、インバーター、モーターなど、EVの重要部品の生産に注力する。
重要性: この最新の開発は、インドの野心的なEV目標に沿ったものであるだけでなく、国内で製造された部品への需要の高まりに対応し、輸入への依存を減らすものでもある。今回の協業は、2024年6月にウノ・ミンダとイノバンス・オートモーティブとの間で締結した技術ライセンス契約に続くものであり、自動車分野における協力関係の深化に向けたコミットメントを示している。このJVは、インドの生産能力と国際的な技術的専門知識を組み合わせて、インドのEV部品製造の分野で重要な役割を果たすことになる。インドの自動車業界が電動化に舵を切る中、イノベーションを促進し、国内市場が進化する消費者の需要に対応できるようにするためには、このようなパートナーシップが不可欠である。ウノ・ミンダの戦略的な動きは、持続可能なモビリティソリューションを推進し、急成長するEVセグメントにおける競争力を強化するという同社のコミットメントの証である。
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ヴァレオ、2024年の営業利益は改善
2025年3月4日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-フランス
ヴァレオ|研究・開発、金融、コンポーネント、販売、テクノロジー、コーポレート、電動化
Ian Fletcher, Principal Analyst
ヴァレオは、売上高が減少した2024年に営業利益が改善したと発表した。2024年12月31日までの12ヶ月間の同コンポーネントサプライヤーの売上高は、前年比で約2.5%減少し、214億9,200万ユーロとなった。このうち、新車製造時の部品の売上高は前年比4%減の179億5,000万ユーロとなった。利払い税引き前減価償却償却前利益(EBITDA) は前年比8.2%増の28億6,300万ユーロ、営業利益率 (持分法適用会社の純利益に占める割合を除く) は前年比9.7%増の9億1,900万ユーロとなった。事業セグメントを基準として、新たな事業構造の構築に伴い、すべての企業単位の業績にばらつきがあった。最大の売上高はパワートレインシステムとサーマルシステム事業を統合したPOWERで、前年比6.3%減の108億4,500万ユーロを記録したが、高圧電化事業は前年比39.3%減の8億9,600万ユーロとなった。しかしながら、POWER事業のEBITDAは前年比7.3%増の12億5,600万ユーロとなった。2番目に大きな部門である旧社名ビジビリティシステム、LIGHT の売上高も55億5,400万ユーロと横ばいであったが、EBITDAは前年比0.5%減の7億3,200万ユーロであった。旧コンフォート&ドライビングアシスタンスシステム部門であるブレイン事業の売上高は前年比3.6%増の50億5,300万ユーロ、EBITDAは前年比20.6%増の8億3,100万ユーロとなった。しかしながら、ヴァレオの2024年の純帰属利益は前年比26.7%減の1億6,200万ユーロであった。
重要性:CEOのクリストフ・ペリヤ氏はこれらの結果の発表で、「2024年、ヴァレオは回復を続け、収益性とフリーキャッシュフロー創出の目標を達成し、厳しい市場環境の中で負債を削減した。」と述べた。実際、リリースによると、同社の純負債は2023年末の40億2,800万ユーロから2024年末には38億1,300万ユーロに増加した;EBITDAは1.3倍となった。また、粗利益、EBITDA、営業利益、キャッシュ・ジェネレーションを構造的に改善し、損益分岐点の引き下げと研究開発 (R&D) 支出の効率化により、フリーキャッシュフローは2023年の3億7,900万ユーロから5億5,100万ユーロに拡大したが、2023年の20億2,900万ユーロから21億2,700万ユーロに拡大したと同氏は付け加えた。ペリヤ氏はまた、自動運転支援システム (ADAS) とディスプレイ、電話をキーとして使用、テレマティクスなどのインテリアエクスペリエンスが売上に貢献し、「魅力的なテクノロジー」によって押し上げられたと述べた。しかしながら、上記に見られるように、同社のPOWER事業部門は、欧州における一部の電気自動車プラットフォームの生産量減少や北米における電気自動車契約数の解約の影響を受けていない。今後について同上級役員は、2025年には、同社は「今後も回復基調を継続し、さらなる財務業績の向上を目指していく。」と述べた。「当社の目標は、自動車生産よりも新車製造時の部品の販売の方が優れており、営業利益率とフリーキャッシュフロー創出を増やすことである。2024年度~2025年度の期間では、これは約10億ユーロのフリーキャッシュフロー創出に相当し、引き続きグループの優先事項である。」と同氏は述べた。具体的には、依然として不透明な環境にもかかわらず、同社は2025年に215億ユーロから225億ユーロの売上高を目標としている;EBITDAマージンの13.5%から14.5%の間の増加;営業利益率の4.5%から5.5%の間の増加。また、一時的なリストラ費用を除いたフリーキャッシュフローは700ユーロから8億ユーロの間と予想しているが、これを考慮すると4億5,000万ユーロから5億5,000万ユーロとなり、同期間に3億ユーロのリストラ費用を計上すると、2年間で約10億ユーロのキャッシュを生み出すことになる。こうした不確実性には、米国の関税も含まれる。ロイターによると、ペリヤ氏は決算発表のプレゼンテーションの概要で「当社は新しい価格表を準備しており、顧客にも伝えています。関税が実際に関税が適用されるかどうかにかかわらず、当社は100%の報酬を直ちに得ることができる。」と述べた。
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MINIEYE、スマート運転ドメインコントローラーの受注に大勝する
2025年2月28日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-中国 (本土)
経費、企業、研究・開発、コンポーネント、コーポレート
Tim Urquhart, Principal Analyst
Gasgoo Chinaの報道によると、MINIEYEが、自動運転車の中央制御機能コンピュータを提供するため、匿名の大手の新エネルギー車 (NEV) メーカーと提携契約を結んだという。今回の協業では、30万中国人民元前後の車両向けに中~高レベルのスマートドライビングドメインコントローラ製品を提供する。このプロジェクトは今年末までに完了する予定で、スマートドライビング分野におけるイノベーションと量産能力に対するMINIEYEのコミットメントを強調している。問題のドメインコントローラーは、Horizon RoboticsのコンピューティングプラットフォームJourney 6M上に構築されており、「レベル2++」(L2++) 機能を含むさまざまな先進運転支援機能をサポートしている。これらの機能には、都市型自動運転のためのナビゲーション機能 (NOA)、高速道路NOA、クルーズアシスト、アクティブセーフティ、メモリーパーキングなどがある。MINIEYEは、低価格でありながらインテリジェントなソリューションを提供することで、安全性と効率性を優先した運転体験の向上を目指している。このパートナーシップは、MINIEYEが2014年の創業以来、技術革新に戦略的に注力してきた成果である。同社は一貫してインテリジェントドライビングソリューションの限界を押し広げてきており、レベル0 (L0) からレベル2+ (L2+) の運転技術へと進化する一方で、レベル4 (L4) の自動運転機能に向けても前進している。2021年に開始されたMINIEYEとHorizon Roboticsとの提携は、先進的なインテリジェントドライビング生産ソリューションの開発において重要な役割を果たしている。iPilot 2とiPilot 3を含む同社のiPilotシリーズはすでに量産されており、Journey 6EチップをベースにしたiPilot 4も今年中に量産される見込みである。
重要性:この開発は、自動車技術分野における同社の戦略的ポジショニングを強調するいくつかの重要な要素を浮き彫りにしている。第一に、大手NEVメーカーとの提携は、先進運転支援システム (ADAS) に対する市場の需要が高まっていることを示している。MINIEYEは、中~高レベルのスマートドライビングドメインコントローラを競争力のある価格帯で提供する能力を有しており、高品質の技術を求める一方で価格に敏感になりつつある市場において有利な立場にある。第二に、Horizon Roboticsとのパートナーシップは、MINIEYEの製品に最先端技術を活用するというコミットメントの証である。Journey 6Mコンピューティングプラットフォームは、コンピューティングパワーと効率を大幅に向上させ、同社が全体的な運転体験を向上させる一連の機能を提供することを可能にする。この技術面での優位性は、ソフトウェアとハードウェアの高度な統合によって差別化が達成されることが多い業界では極めて重要である。
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メルセデス・ベンツ、ファクトリアル社の全固体電池の路上テストを開始
2025年2月26日-Autointelligence|ヘッドライン分析-ドイツ-米国
メルセデス・ベンツ・グループAG|経費、研究・開発、コンポーネント、ライトビークル、電動化
Stephanie Brinley, Associate Director
メルセデス・ベンツは、改良型EQSセダンで新しい固体電池パックの路上テストを開始したと発表した。企業の声明によると、メルセデスはメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズとともに新しいバッテリーをテストしているという。メルセデスは企業の声明の中で、テスト環境で使用されたこの固体電池技術は、従来技術よりも安全性、軽量性、効率性が向上し、航続距離が25%伸びたと述べている。メルセデスは、EQSを使ったバッテリー技術のテストでは、621マイルの航続距離を達成する能力が実証されたと述べた。このプロジェクトには、メルセデスがバッテリー技術とともに革新的と定義する新しいバッテリーパックが含まれている。メルセデス・ベンツ・グループAGの取締役会メンバーであり、開発および調達担当の最高技術責任者であるマーカス・シェーファー氏は声明の中で、「当社は、この先進技術を搭載したプロトタイプ車両による路上テストを開始したことを発表できることに興奮している。当社は、この最先端のバッテリー技術のシリーズ統合の可能性について、重要な洞察を得ることができるだろう。」と述べた。メルセデスは、固体電解質の使用はバッテリーセルをより安全にし、リチウム金属などの異なるアノードを可能し、これらのセルはリチウムイオン電池よりも性能が優れ、「次世代」のエネルギー密度を提供すると述べている。この新技術は、電池の重量を減らし、重量エネルギー密度を高めることが期待されている。メルセデスは、固体電池の膨張と収縮を可能にする新しい浮遊電池キャリアにセルを配置した;バッテリーが充電されると物質は膨張し放電すると収縮する。このセルを製造している固体電池のスタートアップ企業ファクトリアル・エナジーは、同社のファクトリアル電解質システム技術は、従来のリチウムイオン電池の既存の製造プロセスに統合することが可能であり、この新技術がその用途を拡大するためには重要かもしれないと述べている。
重要性: メルセデス・ベンツはこれまでにファクトリアル社に7,500万米ドルを投資しているが、全固体電池パックをメルセデス車の生産に導入する目標は確認されていない。メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズの関与は、このソリューションが高性能バリアントに導入される可能性と、パフォーマンス部門の専門知識への信頼を反映している。メルセデスはファクトリアル社と提携しており、ファクトリアル社はステランティスとも提携している (米国:2024年10月24日:ステランティス、2026年にダッジ・チャージャー・デイトナで全固体電池の試験を実施、米国:2024年9月12日:メルセデス・ベンツと米国のスタートアップファクトリアル社が全固体電池に関する契約を締結および米国-ドイツ-フランス:2021年12月1日:メルセデス・ベンツとステランティス、固体電池のスタートアップファクトリアル・エナジーとの契約を発表参照) 。現代自動車と起亜自動車は、全固体電池技術の開発の進捗状況についてあまり明らかにしていないが、両自動車メーカーは、ファクトリアル社とも提携している (米国:2021年11月1日:現代自動車および起亜自動車、米国を拠点とする固体電池の新興企業ファクトリアル・エナジーと提携参照) 。全固体電池は有望だが、大規模な生産には至っていない。BMWは、この技術はまだ商品化するには高すぎるとして、電池の開発から撤退している。他の自動車企業も、独立して、あるいはスタートアップと協力して全固体電池の開発に取り組んでいるが、メルセデスほど生産に近づいているとは思えない。これらの自動車メーカーには、トヨタ、ルノー、フォルクスワーゲン (VW) が含まれる。全固体電池技術の開発では、ルノーはエアバスと、VWはクォンタムスケープと協力している (ドイツ-米国:2018年6月22日:VWが全固体電池技術でクォンタムスケープとのJVを発表参照) 。 電池の小型化、軽量化、高密度化は、長期的には低コスト化につながると期待されている。ただし、製品バージョンでは、ほとんどの場合、681マイルの航続距離のバッテリーよりもコスト効率の高いバッテリーが提供される可能性がある。航続距離と充電インフラは依然として電気自動車にとって重要な関心事であるが、言及されたレベルの航続距離に対する消費者のニーズは、バッテリーの手頃な価格よりも重要ではない。
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ZF、足を保護するエアバッグを導入
2025年2月17日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-ドイツZF Friedrichshafen AG|企業、研究開発、コンポーネント、製品、自動運転車
Tim Urquhart, Principal Analyst
ZFライフテックは、自動運転車を念頭に置いて開発された革新的な安全製品を生み出した。企業の声明によると、ZFライフテックは、衝突時に前席の乗員が足首や足に重傷を負うリスクを軽減するよう設計されたヒールエアバッグを導入するといい、以前はドイツのサプライヤーのパッシブセーフティシステム部門であったZFグループの独立ユニットであり、ZFライフテックによると、前面衝突が発生した場合、エアバッグは乗員と運転手の足元付近に配置し、衝撃を和らげ、安定性を提供して下肢の損傷リスクを軽減するという。サプライヤーによると世界初の同エアバッグは、より多くの車が自動運転できるようになると予想される2028年に発売される予定である。自動運転車では、運転者はより快適な着座位置を取ることができるが、その場合、衝突時に運転者の足首や足を保護することがより困難になる。ZFライフテックは、補助運転中に「コンフォートポジションボタン」または運転者側のカメラによる車内監視によってかかとエアバッグが作動することを想定している。このような状況では、ペダルは格納され、衝突が発生した場合にヒールエアバッグがかかとに均一な接触面を提供する。
重要性: 乗客が長時間の移動中に横になっているような「コンフォートポジション」にいる場合も、衝突時の足、膝、足の位置によって安全性が左右されるため、下半身の損傷リスクが高まる、と同サプライヤーは述べた。潜在的な損傷が生命を脅かすことはほとんどないが、運転手と助手席の乗客の筋骨格系に長期的な損傷を与える可能性がある、と同サプライヤーは述べた。新しいエアバッグの目的は、座席の位置に関係なく「適切なかかとの衝撃吸収ポイント」を確保することである。かかとの衝撃吸収ポイントが正しくないと、乗員の膝が適切にエアバッグに当たらず、けがの予防効果が低下する。ZFによると、ヒールエアバッグはスペースを取らずに車の足元に直接組み込むことで、ほぼすべての車種に対応できるという。
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ブリヂストン、2024年の所有者に帰属する当期純利益は前年比12.8%減と報告
2025年2月18日-Autointelligence|ヘッドライン分析–日本
ブリヂストン|財務
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst - Automotive
ブリヂストンは、2024年の親会社株主に帰属する当期純利益は2,850億円 (18億7,000万米ドル) で、前年比12.8%減となったと公表した。収益は前期比2.7%増の4兆4,300億円、営業利益は前年比8.0%減の4,433億2,000万円となった。日本における収益は前年比1.3%減の1兆2,260億円、米州における収益は前年比4.8%増の2兆1,800億円となった。中国、インド、アジア太平洋地域での収益は前年比4.0%減の5,297億円、欧州、中東、アフリカ地域での収益は前年比2.0%増の8,356億円であった。乗用車用、小型トラック用、トラック・バス用の新車用タイヤの販売台数が世界的に減少したことに加え-ブラジル、アルゼンチンを中心としたいくつかの要因に起因する-中南米事業が苦戦を強いられたものの、収益は増加した。これは、交換市場における乗用車用プレミアムタイヤの販路拡大によるセールスミックスの着実な改善、収益性の高いプレミアムタイヤブランドが各地域で好調に推移したこと、鉱山車両用超大型タイヤが前期に比べて堅調に推移したことなどによるものである。また、有利な為替相場の影響も収益を増加させた。2025年通期の総売上高は4兆3,300億円と2.3%減、調整後営業利益は前年比4.5%増の5,050億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比11.2%減の2,530億円を見込んでいる。
重要性: 2024年のブリジストンの調整後営業利益は、構造改革と再建を着実に実行し、販売価格とセールスミックスの改善に加え、円安の好影響により中南米事業の減収や販売台数減少の影響を緩和したことにより、前年度を若干上回った。しかしながら、営業利益は、第2四半期に六本木社宅の売却益を計上したものの、欧州事業で使用した資産の減損損失を計上するなど、構造改革と再建関連費用が発生したことにより、前年比を下回った。2024年度は、「断トツ」を中心としたプレミアム事業への注力を強化するとともに、不採算事業の縮小・撤退を加速し、セールスミックスの強化を図った。また、中期経営計画 (2024~26年) で掲げた事業コスト低減に向けたグローバル調達、グローバルサプライチェーンマネジメントにおける物流改革、ブリヂストン・コモナリティ・モジュラリティ・アーキテクチャ(BCMA)、グリーン・スマート・トランジション、現場に足を運び、「真実」を自らの目で確かめること (現物現場) などの取り組みがグループ全体の事業業績に寄与した。
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中国の電池メーカーCATL、香港でIPO申請
2025年2月12日-Autointelligence|ヘッドライン分析-中国 (本土) -香港SAR
市場分析、生産、自動車、財務、部品、販売、ライトビークル、製品
Abby Chun Tu, Principal Research Analyst
中国の電池メーカーCATLが香港SARに上場を申請した。中国本土ではすでに上場している同社は、香港での新規公開株式 (IPO) で50億米ドル以上を調達することを目指している。この資金は、主要成長市場での新工場の設立を含む海外市場での拡大を支援する。2024年の最初の9ヶ月において、CATLの総売上高は2,590億元 (354億米ドル) で、前年比12.1%減となった。同時期における当期純利益は前年比15.7%増の361億元であった。同社の2024年の最初の9ヶ月の粗利益は5.7パーセントポイント上昇して25%となった。
重要性: CATLの香港上場は、欧州を中心とした海外市場への拡大を推進するための資金調達に役立つ。CATLのIPOは、CATLが世界市場で足場を築くという期待から、投資家から強い支持を受けると予想されている。同巨大電池メーカーは既にドイツで電池セルの生産を開始している。ハンガリーの新工場は2026年に稼働する予定である。欧州は中国本土を除けば最大のEV市場で、CATLは欧州の自動車メーカーと現地で提携して生産を拡大している。同社は、2024年12月には、スペインでステランティスと電池合弁会社 (JV) を設立すると発表した。同JVは40億ユーロ以上を投資して、スペインに容量が50GWhの電池製造工場を建設する。
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ハンコックタイヤ、2024年の収益は前年比5.3%増を報告
2025年2月7日-Autointelligence|ヘッドライン分析-韓国
ハンコックタイヤ株式会社|会社・財務・部品・コーポレート
ジャマール・アミール
ハンコックタイヤは、2024年12月31日までの会計年度の財務実績が好調であったと発表した。プレスリリースによると、同社の連結売上収益は前年比5.3%増の9兆4,000億ウォンであった。売上高の増加により、営業利益は前年比32.7%増の合計1兆8,000億ウォン、営業利益率は18.7%と、前年の14.9%から大幅に改善した。2024年第4四半期だけでも、ハンコックの売上収益は前年比13.4%増の2兆5,000億ウォンであった。しかしながら、営業利益は前年比3.9%減の4,732億ウォンと、やや減少した。
重要性: 2024年のハンコックタイヤの業績は、世界的な自動車事業環境の厳しさにもかかわらず、大型乗用車用タイヤのセグメントにおいて高付加価値製品の販売が拡大したことにより、大幅な増益となった。18インチ以上のタイヤの需要が急増し、総売上高のシェアは2.3パーセントポイント増の46.5%となった。これまで、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、テスラなど約50のグローバルブランドの280車種以上に新車装着(OE)タイヤを供給し、業界のリーディングサプライヤーとしての地位を固めてきた。特に昨年、メルセデスAMG GTとBMW M5の独占供給契約を獲得し、電気自動車 (EV) 用OEタイヤの優先供給サプライヤーに浮上している。ハンコックのOEタイヤを採用した人気のあるEVは、アウディ「e-tron GT」と「Q4 E-tron」、BMW 「i4」、BYD「ソングマックス」と「ユアン」、現代車「アイオニック6」、起亜自動車「EV3」と「EV9」、ポルシェ「タイカン」、テスラ「モデル3」と「モデルY」、フォルクスワーゲン (VW)「 ID.4」などである。
2025年に向けて、ハンコックは継続的な成長に楽観的で、売上高の持続的な増加を見込んでおり、営業利益率10%の維持を目指している。同社は総販売における乗用車用大型タイヤのシェアを50%に引き上げるとともに、主要市場での高付加価値タイヤの拡充、高級車メーカーとの提携強化、商品の多様化に注力し、急成長するEVセグメントでのビジネス獲得を目指す。
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ボルグワーナー、第4四半期は赤字、2024年通期は減収
2025年2月7日-Autointelligence|ヘッドライン分析-米国
ボルグワーナー|財務、部品、売上高、コーポレート
Stephanie Brinley, Associate Director
ボルグワーナーは、2024年第4四半期の決算を発表し、厳しい市場環境にもかかわらず、営業利益率は改善し、四半期における営業権および固定資産減損費用として6億4,600万米ドルを計上した。同社は四半期における非GAAP(一般的に公正妥当と認められた会計原則)ベースの調整後営業利益率は10.2%で、2023年同期の9.4%から改善した。2024年第4四半期の純売上高は34億4,000万米ドルで、前年同期比で1.5%減少した。ボルグワーナーは、2023年第4四半期の純利益1億4,900万米ドルに対し、4億300万米ドルの純損失を計上した。同社は、電気自動車 (EV) 部門であるePropulsionセグメントの再編を進める。ボルグワーナーは、2026年第1四半期に次世代ハイブリッドおよびガソリンエンジンの可変カムシャフトタイミング (VCT) システムを「主要な東アジアOEM」に授与する新しいアワードを含む、新しいビジネスアワードを発表した。また、北米OEMは、2026年に発売予定の中型および大型スポーツ・ユーティリティ・ビークル (SUV) 向けI4およびV6エンジンプラットフォーム用ターボチャージャープログラムを延長した。ボルグワーナーはまた、中国本土の自動車メーカー3社との間で、プラグインハイブリッド車、航続距離延長型ハイブリッド車、EVプラットフォームに関する四つのeMotorsアワードを受賞したと発表し、これも2026年に生産された。2024年通年では、ボルグワーナーのGAAPベースの米国売上は2023年比0.8%減の141億米ドルに減少した。2024年通年のGAAPベースの営業利益は5億4,600万米ドルに達し、純売上高の3.9%を占めた。営業活動によるネットキャッシュは138万米ドル、フリー・キャッシュ・フローは7億2,900万ドルとなった。
重要性: ボルグワーナーは2025年の調整後営業利益率が10%以上になり、売上高が伸びると予想しているが、2025年の軽量自動車と商用車市場の加重ベースの業績は1%から3%減少すると予想している。具体的には、ボルグワーナーは今年の純売上高が134億米ドルから140億米ドルの間で、2024年の141億米ドルからわずかに減少すると予想している。同社の営業利益率は2024年には10%を超えていたが、2025年には9.1%から9.2%に低下すると予想しているが、ただし、一部の影響を除くと、2024年と同様に10.0%から10.2%となる。同社は2025年の営業キャッシュフローを1,325,000米ドルから1,375,000米ドルの範囲と予想している。外国為替は、ユーロ、中国人民元 (元) 、韓国ウォンの対米ドル安に対して、2025年に約4億1,000万米ドルの影響を及ぼすと予想される。
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業界団体CLEPAによると欧州サプライヤー、2024年に54,000人削減
2025年1月20日-Autointelligence|ヘッドライン分析-フランス-ドイツ-イタリア-スペイン
経費、会社、研究開発、部品、人事、企業
Tim Urquhart, Principal Analyst
自動車部品工業会、CLEPAの報告書によると、ロバート・ボッシュ、ZFフリードリヒスハーフェン、コンチネンタル、シェフラーなどTier 1サプライヤーは2024年に合わせて54,000人の人員削減を行った。これは、2020年と2021年の激動の年に記録された失業者数を上回る。CLEPAは、ボッシュが最大5,500人の雇用を削減し、さらに1万人の従業員の労働時間を短縮する意向であることを強調した。ZFフリードリヒスハーフェンは、60億ユーロ規模の世界的な貯蓄対策の一環として、この10年間末までに12,000人の従業員を解雇する計画である。ドイツの2,800人を含む4,700人の人員削減というシェフラー社の決定と、コンチネンタル社の全世界での7,150人の人員削減計画は、危機の深刻さを浮き彫りにしている。この状況は、技術サプライヤーであるベバストが包括的なリストラの交渉を開始するほど深刻になっており、自動車部門で進行中の危機の深刻さを示している。
重要性: この人員削減の波は、単に差し迫った経済的圧力に対する反応ではなく、業界内のより深い組織的な問題を示している。高いインフレ率とエネルギーコストも大きな要因だが、最大の要因は間違いなく電動化への転換である。電気自動車 (BEV) の普及が欧州で予想より遅れているだけでなく、従来のサプライヤーの中核事業の大部分を占めていた機械部品の需要が減少している。EUの自動車生産は、COVID-19のパンデミック以前から20%減少し、320万台に相当し、2024年には前年比で70万台のさらなる減少となった。EV関連プロジェクトへの投資も2024年には56億4,000万ユーロ (58億米ドル) に激減し、2019年以来の低水準となった。これらの課題にもかかわらず、2025年には慎重ながらも楽観的な見方があり、予測によると、BEVとプラグインハイブリッド車が自動車生産全体に占める割合は、2024年の20%から27%に増加する可能性がある。しかしながら、CLEPA会員の2/3は依然として懐疑的で、2030年までにBEVの市場シェアが50%を超えることはないと予想している。BEVが昨年、欧州全体の販売台数に占める割合がわずか14%だったことも、この慎重な見通しに追い打ちをかけており、EUの厳しい排出ガス目標を達成するには、2025年に約20%に引き上げる必要がある。欧州の自動車部品メーカーの多くは依然として収益性に乏しく、65%は将来の技術への継続的な投資に必要である限界の5%を超える利益率を維持するのに苦労している。
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Subaruとオンセミ、画像センサーで提携
2024年11月19日-Autointelligence|ヘッドライン分析-日本-米国
Subaru株式会社|JV/提携
Nitin Budhiraja - Sr. Analyst – Automotive
株式会社Subaruは、Hyperluxイメージセンサー 「AR0823AT」の設計を最適化するために、アリゾナに拠点を置く半導体製造会社オンセミと提携した。Subaruは、ステレオカメラ技術とAI推論を組み合わせた将来のEyeSightシステムの認識処理能力を強化するために、オンセミのHyperluxイメージセンサー「AR0823AT」を統合する計画である。今回の提携は、「AR0823AT」をカスタマイズして、AI処理のための視覚データを効果的に取得することに焦点を当てる。今回の設計協力により、Subaruは、これまで培ってきた自社開発のステレオカメラ認識技術をさらに進化させ、2020年後半に登場する次世代「アイサイト」システムに搭載することを目指す。
重要性: Subaruは、2030年までに歩行者・自転車を含む乗員・接触者の交通死亡事故をゼロにすることを目指している。画像のキャプチャと処理能力の向上は、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、衝突回避などの機能をサポートし、すべてがより安全な運転体験に貢献する。
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デンソー、T-Hubと連携しインドでの自動車イノベーションを推進
2024年11月19日-Autointelligence|ヘッドライン分析-インド
株式会社デンソー|カンパニー、研究開発、合弁/提携、コンポーネント、テクノロジー、コーポレート
Jamal Amir - Research Analyst
デンソーはインドのテランガーナ州ハイデラバードにあるスタートアップインキュベーターT-Hubと提携し、先進的なモビリティソリューションに関して自動車関連のスタートアップと協業することになったとTHG Publishingは報じている。この提携は、産業・情報技術大臣のスリドア・バブ氏立会いのもと、了解覚書 (MOU) に調印され正式なものとなった。今回の提携により、デンソーはT-HubのT-Connectプラットフォームを通じて、インドの革新的な自動車スタートアップと連携することが可能となる。この提携は、次世代のインテリジェントな自動車技術の開発において、新しいアイデア
重要性: デンソーは、T-Hubを通じたメンターシッププログラムに積極的に参加し、先駆的な自動車技術ソリューションに取り組むインドの起業家とグローバルな業界の知見を共有する予定である。テランガーナ州は、自動車、半導体、センサーなどのエンジニアリング企業の拠点として急成長しており、マヒンドラ&マヒンドラ、バーラト・フォージ、エクサイド、アマラ・ラジャ・バッテリーズなどの大手企業がこの地域に先進的な製造施設を設置している。T-HubのCEOであるSujit Jagirdar氏とデンソー・インターナショナル・インド社の幹部によると、この提携は、研究開発リソースと技術的専門知識へのアクセスを提供することで、スタートアップの事業拡大を支援する予定であるという。また、デンソーは、T-Hubが主催するハッカソンやイノベーションチャレンジに協賛し、AI、先進運転支援システム、電動化、車からすべてのものへの通信などの主要技術分野に焦点を当て、モビリティの持続可能でインテリジェントな未来に向けた共通のビジョンを示す。
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タタ・エレクシーとスズキ、インドにオフショア開発センターを設立
2024年11月21日-Autointelligence|ヘッドライン分析-インド
スズキ|経費・設備・運営、カンパニー、研究開発、コンポーネント、インフラ、軽自動車、テクノロジー、コーポレート
Jamal Amir - Research Analyst
タタ・エレクシーはスズキ株式会社と共同で、インドのマハラシュトラ州プネにオフショア開発センターを開設した。スズキ-タタ・エレクシー・オフショア開発センターは、自動車分野における持続可能性と将来への対応に重点を置いたスズキのエンジニアリング活動を推進することを目的としている。タタ・エレクシーは、軽量デザイン、安全性、スタイリング、エンジニアリング、環境に優しい素材の使用、そして市場への即応性を高めるための高度なシミュレーションに重点を置き、スズキの環境に優しいモビリティビジョンをサポートする上で重要な役割を果たす。また、この提携は、電気自動車、ハイブリッド車、代替燃料車のエネルギー効率を向上させるために、次世代パワートレインやソフトウェア駆動車 (SDV) のイノベーションを探求していく。「コネクテッド、オートノマス、シェアリング、エレクトリックなどの技術が進む中、スズキは進化する需要に対応するために、エレクトロニクスとバーチャルの開発を加速する必要がある。タタ・エレクシーは、先進的なコンピューティング、シミュレーション、およびデジタル設計に関する専門知識を備えており、先進的なソリューションを市場に提供する理想的なパートナーである。今回の戦略的かつ長期的なパートナーシップは、スズキの省エネルギーの取り組みを反映したものであり、インドの優秀な人材が当社のグローバルな当社の開発活動に積極的に貢献することを可能にする。」とスズキの加藤勝弘最高技術責任者 (CTO) は述べた。
重要性: タタ・エレクシーは、自動車業界を含む一部の業界で設計および技術サービスを提供する大手プロバイダーであり、タタ・グループの一員である。同社は、自動車分野の主要な相手先ブランド製造会社(OEMs)やサプライヤーと協力して、研究開発 (R&D)、設計、および設計から発売までの製品エンジニアリングサービスを越えて提供している。「スズキ-タタ・エレクシー・オフショア開発センターの開設は、スズキとのパートナーシップとモビリティの未来に向けたビジョンの共有において、重要な節目となる。タタ・エレクシーのデザイン主導、デジタルファーストのアプローチは、スズキのエネルギー最小化と持続可能性の目標をサポートし、自動車エンジニアリングの未来を正確かつ責任を持って前進させるためのユニークなポジションにある。」とタタ・エレクシーのマネージングディレクター兼CEOであるマノジ・ラガヴァンは述べた。
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ハンコック、持続可能なタイヤの量産を開始
2024年11月15日-Autointelligence|ヘッドライン分析-韓国
ハンコックタイヤ(株)|生産・企業・コンポーネント・製品・テクノロジー
Jamal Amir, Research Analyst
ハンコックタイヤアンドテクノロジー株式会社は最近、持続可能性へのコミットメントにおける重要なマイルストーンを発表した。同社は、使用済みタイヤから回収した熱分解油から抽出された国際サステナビリティ・カーボン認証(ISCC)PLUS認証を取得した3種類のカーボンブラックを使用したタイヤの量産を開始した。この革新的な開発は、韓国の12の企業と機関が参加している「タイヤ循環型経済モデル」コンソーシアムの取り組みの成果である。
重要性: 2023年11月に設立されたタイヤ循環型経済モデル」コンソーシアム、使用済みタイヤから新しいタイヤを生産し、韓国で循環経済を育成することを目指している。この取り組みは、タイヤ業界におけるカーボンニュートラルで持続可能な材料に対する世界的な需要の高まりに対応するものである。ハンコックは、先進的な技術と協力関係を活用して、タイヤの生産と廃棄に伴う環境問題に積極的に取り組んでいる。ハンコックが開発した認証カーボンブラックは、コンソーシアムパートナーであるHD現代オイルバンクとHD現代OCIが共同で開発したものである。このプロセスでは、使用済みタイヤの熱分解から得られた油を精製することで、従来の石油資源への依存を減らすだけでなく、炭素排出量を削減することができる。タイヤ業界がより持続可能な慣行への移行を模索する中で、この転換は極めて重要である。
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ブリヂストン、1~9月期の所有者に帰属する当期利益は前年比5.0%減と報告
2024年11月12日-Autointelligence|ヘッドライン分析-日本
ブリヂストン|財務
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst - Automotive
企業の声明によると、ブリジストンの2024年上半期の親会社株主に帰属する当期純利益は2,524億円 (16億4,400万米ドル) で、前年比5.0%減であったという。売上高は前年比2.2%増の3兆2,690億円、営業利益は前年比0.4%増の3,371億円であった。日本における売上高は前年比1.9%減の8,778億円、米州における売上高は前年比4.3%増の1兆6,410億円であった。中国・インド・アジア太平洋地域での売上高は前年比4.9%減の3,933億円、欧州・中東・アフリカ地域での売上高は前年比1.9%増の6,200億円であった。ブリジストンの2024年通期の業績予想を据え置いた。同社は、売上高を前年比2.2%増の4兆4,100億円、調整後営業利益を前年比2.0%増の4,900億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を1.4%増の3,360億円と見込んでいる。
重要性: ブリヂストンは、2024年の最初の9ヶ月において、原材料費の削減により40億円のコスト削減を達成し、有利な為替相場により510億円の利益を計上した。しかしながら、同社は前年同期4億400万円の減損損失と比べて主に欧州事業における資産の195億800万円の減損損失を計上した。また、事業・工場の構造改革費用は、2024年の当第3四半は215億円で、前年同期の55億円増となった。ブリヂストンは、プレミアム「断トツ商品」を中心に販売MIXの改善し、不採算ビジネスの縮小・廃止を加速している。ブリヂストンは、中期経営計画 (2024~2026年) の一環として、250億円を投じて北九州工場の一部設備を刷新すると発表した。同工場では、ブリヂストンの「断トツ商品」をはじめとする鉱山・建設車両用タイヤを生産している(日本:2024年8月8日:ブリヂストン、北九州工場に250億円を投資参照) 。
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日本の日本製鉄、宝鋼集団との中国自動車鉄鋼合弁から撤退
2024年7月25日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-中国(本土)
Abby Chun Tu, Principal Research Analyst
日本の日本製鉄は、同社が他市場における機会を求めるとして、中国の宝山鋼鉄(宝鋼集団)との合弁事業 (JV) から撤退すると発表した。このJVは20年前に設立され、鉄鋼製品を製造して自動車メーカーに販売している。宝鋼集団は、日本企業が保有する50%の株式を推定360億円 (2億4200万米ドル) で買収する予定である。
重要性: 日本製鉄が宝綱集団とのJVから撤退すれば、中国での鉄鋼生産能力は70%減少する。日本製鉄の主要顧客である中国の日系自動車メーカーが直面している厳しい市況を反映したものである。中国自動車メーカーとの競争激化で、日本の自動車メーカーは需要減に対応するため、中国での生産を減らしている。2024年上半期の中国販売台数は、ホンダが前年比22%減の415,906台、日産が前年比5%減の339,297台であった。日本の新聞社日経新聞によると、日本製鉄はUSスチール買収を前倒しするなど、米国、インド、東南アジアに投資を再集中する方針を示したという。
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タタ・テクノロジーズ、バッテリーの設計・開発プログラムで世界的なEVバッテリーメーカーに選定
2024年7月22日-Autointelligence|ヘッドライン分析-インド
ジャマル・アミール, リサーチアナリスト
企業のプレスリリースによると、タタ・テクノロジーズは世界的な電気自動車 (EV) 用バッテリーメーカーから、EVプロジェクト向けの最初のバッテリーの開発と設計を請け負うことになったという。バッテリーメーカー名は明らかにされていない。さらに、タタ・テクノロジーズは欧州の高級車メーカーに選ばれ、将来のハードウェアアーキテクチャ向けのクラウドベースのプラットフォームを開発している。大手商用車OEMも、ソフトウェア・デファインド・ビークル両向けミドルウェアスタックの開発パートナーとしてタタ・テクノロジーズを選んだ。
重要性: タタ・テクノロジーズの2024~25年度第1四半期の総営業収益は126億9,000万インドルピーで、前年比0.9%増、前四半期比2.5%減であった。営業EBITDAは23億1,100万ルピー、EBITDAマージンは18.2%であった。タタ・テクノロジーズは6月期、自動車および航空宇宙分野で新たに5件の戦略的契約を獲得したと発表した。タタ・テクノロジーズは将来について楽観的で、代替推進システム、ソフトウェア定義製品およびサービス、製造部門におけるスマートマニュファクチャリングへの継続的な投資を挙げている。タタ・テクノロジーズのCEO兼マネージングディレクターであるウオーレン・ハリス氏によると、同社はサービス事業の売上高が連続的に増加すると予想しており、受注やアンカーアカウントの好調さから通期見通しに自信を持っているという。
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Qt Group、LGエレクトロニクスと提携ー自動車コhンテンツプラットフォーム強化へ
2024年6月28日
この提携は、QtのソフトウェアフレームワークをLGのwebOSベースのAdvanced Car Platformに統合し、車載エンターテインメントに革命をもたらすことを目指す予定である
Qt Groupは、LGエレクトロニクスと提携し、QtソフトウェアフレームワークをLGのwebOSベースの先進的なAutomotive Content Platform (ACP) に統合することを発表したと、このフィンランドを拠点とするソフトウェア企業は6月26日、プレスリリースで伝えた。この提携により、自動車の相手先ブランド名製造の開発者やデザイナーは、より革新的で没入感のある車両向けコンテンツストリーミングサービスを開発できるようになる。
QtはLGのwebOSを長年サポートしており、これまでスマートテレビや家電製品などさまざまな家電製品で利用されており、今回の提携は、車載エンターテインメント体験の充実に向けた重要な一歩となる。QtをACPに組み込むというLGの動きは、自動車分野におけるイノベーションへのコミットメントを示しており、LGはすでに大手自動車メーカーの最近の自動車モデルにQtのエンターテインメントプラットフォームを導入し、世界的なストリーミングサービスとのコラボレーションを確保している。
Qtフレームワークの採用は、起動時間の短縮やメモリ使用量の最適化などの機能によってより効率的な開発プロセスを確保し、LGの自動車コンテンツプラットフォームの将来的な開発を推進することになる。LGエレクトロニクスVS社の研究開発研究所のイ・サンヨン上級副社長は、同社のモビリティ革新の能力を強化し、自動車メーカーとその顧客の変化する要求に応えるために、この提携の重要性を強調した。
今回の提携は、自動車業界におけるQtのマイルストーンとみなされており、すでに多くの企業が自社のソフトウェアにQtの資産を組み込んでいる。Qt Groupは、同じフレームワーク内での同時ワークフローを促進するツールを通じて、開発者と設計者の間のより緊密な協力を促進することを目指しており、これは、特に低電力デバイスや組み込みデバイスでのクロスプラットフォーム開発に理想的である。
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バッテリースタートアップのONE、Foxconnと提携
2024年6月26日
バッテリーのスタートアップOur Next Energy (ONE) がFoxconnと戦略的提携を結んだと報じられている。Crain's Detroit Businessは、ONEは従業員に対し、今回の提携は米国のバッテリー産業の規模拡大を加速し、ONEとFoxconnを同産業に参入させることが目的だと伝えたと報道した。報道によると、ONEは現金を注入され、Foxconnが所有権を取得するが、これは買収ではなく、スタートアップのコントロールを変更するものではないという。詳細はまだ検討中だと伝えられており、ONEの広報担当者は声明を出したが、憶測について具体的にはコメントしなかった。この声明は、「Our Next Energyは、米国の電池産業を構築するための取り組みの一環として、ミシガン州に電池工場を建設し、同社は同国の電化への移行を加速するために、複数の潜在的パートナーと継続的に協力している。「これらの議論は機密事項であるため、ONEは潜在的なパートナーに関する噂や憶測にはコメントしない。」と述べたと伝えられている。報道はFoxconnのサプライチェーンと製造の専門知識がONEの貴重な知的財産とバッテリー開発の専門知識を支える可能性があることを示唆している。ある情報筋によると、この契約によりONEは独立して運営できるようになるが、Foxconnの資本を利用して製造規模を拡大できるという。ONEは最近、組織を再編し、資金節約モードに移行した;2024年末まで続くつなぎ資金があるが、より大規模なシリーズCラウンドが必要だと同報道は伝えている。
重要性: ONEは、おそらく潤沢な資金力と自動車産業への参入意欲があるFoxconnのようなパートナーを切実に必要としている。FoxconnはApple社の「iPhone」メーカーとして最もよく知られているが、今回は電気自動車 (EV) 市場に照準を合わせている。これまでの提携、アライアンス、投資には、米国のいくつかの取り組みが含まれている。自動車業界以外では、2017年にFoxconnがウィスコンシン州の液晶ディスプレイ工場に100億米ドルを投資する計画を発表した;フル投資と製造は実現せず、サイトの開発は完了しなかったが、Foxconnはまだサイトと完成した建物を所有している。Foxconnはローズタウンと関わり、最終的にはローズタウンの旧ジェネラル・モーターズ (GM) 工場を買収したが、これまでのところ、ローズタウンが破産した後は何も建設していない。Foxconnもフィスカーと提携しており、「フィスカー・ピア」をローズタウンの工場で生産する計画があると報じられていた。このプロジェクトは、フィスカーの最近の財政問題で破産に追い込まれる前に静かに順調に進んだ (米国:2024年6月19日:フィスカー、米国で破産申請、米国2023年6月28日:ローズタウン・モーターズ、破産申請、Foxconnを提訴、米国2022年5月13日:フィスカーとFoxconn、ピアEVの生産計画を確認および米国:2022年5月12日:ロースタウン・モーターズ、Foxconnへの工場売却完了、JVに参加参照)。 Crainはまた、FoxconnとONEの契約にはいくつかの段階があり、まだ初期段階で、契約条件は確定していないと伝えた。Foxconnは粘り強く取り組んできたが、これまでの自動車業界のほとんどのプロジェクトは商業化には至っていないが、半導体に関するステランティスとの提携は持続性があるかもしれない (フランスー台湾:2021年12月8日:ステランティス、ソフトウェア搭載車に参入し、Foxconnと半導体開発で提携およびフランスー台湾2021年8月28日:ステランティスとFoxconn、デジタルコックピットJV Mobile Driveを完成参照) 。ONEを独立させることが、そこに到達する方法かもしれない。
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LGエレクトロニクス、起亜電気自動車のSUV「EV3」にwebOS搭載の「オートモーティブコンテンツプラットフォーム」を採用
2024年5月28日|ニュース|新製品開発
このプラットフォームは、起亜のEV3ユーザーにNetflix、YouTube、Baby Shark World for Kidsなどを含む数多くのプレミアムコンテンツプロバイダーアプリへのアクセスを提供する
LGエレクトロニクスが、webOSを搭載した「オートモーティブコンテンツプラットフォーム (ACP) 」を起亜の最新完全電気式のスポーツ・ユーティリティ・ビークル (SUV)「EV3」に統合する。このプラットフォームは、自動車を「車輪のある居住空間」に変えるというLGのモビリティビジョンに沿って、ホームエンターテインメント体験を車にもたらす。
ACPは、LG AlphaWare、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向けソフトウェアソリューションの韓国のコングロマリットのスイートの不可欠な部分である。LGは2023年に革新的なプラットフォームを韓国でデビューさせた。しかしながら、LGエレクトロニクスが電気自動車にACPを組み込んだのは今回が初めてである。このプラットフォームにより、EV3の所有者と同乗者は、Netflix、YouTube、Baby Shark World for Kids、Stingray Karaoke、Play.Works,LG Channelなど、数多くのプレミアムコンテンツプロバイダーアプリにアクセスできる。
この統合により、乗客は車内の内蔵スクリーンで高品質のコンテンツを楽しむことができる。ユーザーは、これまでモバイル機器やテレビでしか利用できなかったさまざまなコンテンツにアクセスできるようになる。システムは、たとえばBaby Shark Workd for KidsなどのアプリはACPのLG Content Sotreからすぐにダウンロードできるなど継続的に更新され、強化される。
起亜自動車のリュウ・チャンソングローバルブランド&CX部門の副社長兼本部長は、「webOSを搭載したLGのACPをはじめとする数多くのユーザー中心のイノベーションを搭載した「EV3」は、顧客がお気に入りのプレミアムストリーミングサービスを多数備えた魅力的な車内体験を楽しむことができる。」と述べた。
LGは最近、コンテンツのストリーミング体験を向上させるために、独占的な無料ストリーミングサービスであるLGチャンネルをACPに追加した。車載用にカスタマイズされたLG Channelsは、80以上のチャンネル、リアルタイムのニュースアップデート、400以上のVODコンテンツオプションを提供する。LGは近い将来、車載LG Channelsサービスを拡大し、コンテンツの選択肢を増やす計画である。
LG Vehicle somponent Sulutions CO.のウン・ソクヒョン社長は、「当社の車載コンテンツプラットフォームは、多種多様で高品質なコンテンツへの簡単なアクセスを提供し、モビリティ体験を向上させる」と述べた。「われわれは、主要なグローバルコンテンツプロバイダーとの協力を継続し、自動車メーカーとエンドユーザーの両方の需要に応えながら、LGのACPをさらに充実させていく。」
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パイオニア、トヨタ「ランドクルーザー250」に10型スピーカー搭載
2024年5月28日|ニュース|戦略的パートナーシップ
サウンドシステムには、8チャンネルのアンプとフルレンジユニットとミッドレンジユニットを含む10個のスピーカー、サブウーファーが搭載されている
パイオニアはプレスリリースの中で、10スピーカー・サウンド・システムを、トヨタ「ランドクルーザー250」スポーツ・ユーティリティー・ビークル (SUV) のオリジナルエクイップメント (OE) 装備オプションとして利用可能であると発表した。トヨタは4月中旬、日本でプレミアムSUVのデリバリーを開始した。
サウンドシステムは、8チャンネルのアンプとフルレンジユニットとミッドレンジユニットを含む10個のスピーカー、サブウーファーを戦略的に車内に配置している。ダッシュボードパネルの左右端に2 WAYスピーカーを最適な角度と位置に配置し、クリアで立体的な音場を実現する。
リフトゲート内に配置されたサブウーファーは、カーゴスペースを失うことなく車両をエンクロージャーとして利用できるように設計されており、すべての乗客にパワフルでダイナミックな低音を提供する。シンプルな構造に再設計された8チャンネルのクラスDアンプは、ノイズフリーで高忠実度の音楽再生を可能にし、圧縮オーディオをハイレゾに近い品質に変換する。
パイオニアによると、このサウンドシステムは、同社が長年培ってきた車載サウンドソリューションの工学的専門知識を結集したものだという。このシステムは、SUVのロードハンドリング性能を補完し、車内に没入感のある音響環境を作り出す、堅実で忠実な低音を提供するように設計されている。
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現代モービス、韓国・仁川で新レベル4の自動運転試験実施を発表
2024年4月16日|ニュース | 沿革
現代モービスは、今回の実証事業で確保した自動運転ソリューション能力を検証する計画である
4月15日付のプレスリリースによると、現代モービスは仁川経済自由区域庁および仁川テクノパークと新たな事業契約を締結し、2025年上半期までに韓国、ソウル市、仁川市松島~永宗島の60キロメートル (37マイル) 区間でレベル4の自動運転実証車の走行実験を行うことになった。署名を記念する協定式には、仁川経済自由区域庁のユン・ウォンソク長官;仁川テクノパーク長官リー・チョホ;および現代モービス電子研究部長チャン・ジェホが参加した。
現代モービスが国内自動車ソフトウェアパートナー20社(スタートアップ、研究機関、主要大学を含む)と共同で開発している自動運転車が仁川大橋を走行する。4月から仁川広域市の松島・永宗島地域で先行試験を開始し、得られたデータを活用して全てで自動運転の商用化を加速する計画である。同時に、現代モービスはパートナー企業とともに、新しい先進的な自動運転ソフトウェアプラットフォームの導入を目指している。
現代モービスはデモ用の自動運転車についてさらに詳しく説明し、同様のテスト車両に見られるマイクロコントローラ (MCU) に代わる高性能プロセッサを搭載していることを認めた。オープンベースのソフトウェア設計能力の確保と電力最適化技術に注力し、車両をさらに支えるとともに、軽量化により部品点数を削減し、ソフトウェアプラットフォームの統合時に配線を強化する。自動運転に不可欠な安全装置である冗長制御設計技術も車両に適用する。運転の主導権を握ることで、これらの技術は故障や事故などの緊急事態を想定した安全性を高める。
現代モービスは、今回の実証事業で確保した自動運転ソリューション能力を検証する計画である。ここでは、レベル4の自動運転に最適化されたコンピューティング技術を活用し、長距離の市街地走行で意味のあるデータを取得する。この試験を通じて、現代自動車の子会社は最終的に自動運転ソリューションを前進させることを期待している。
現代モービスは、新しい自動運転車の試験を詳細に述べるとともに、仁川テクノパークが運営する取り組み、仁川スタートアップパークとの新たなパートナーシップも発表した。このパークは、さまざまな企業が提供する製品やサービスを事業化するためのパートナーとの実験プロジェクトを支援している。現代モービスは、国内の自動車ソフトウェアエコシステムの拡大に貢献したという評価を受けて参加し、同地域の有望スタートアップの先導的発掘を支援する。
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斗山ロボティクスとLGエレクトロニクス、EV自動充電器を共同開発
2024年4月19日 | ニュース | 新製品開発
斗山ロボティクスとLGエレクトロニクスは、試験運用後も他のタイプの自動充電ソリューションを共同開発する可能性がある
斗山ロボティクスとLGエレクトロニクスは、ロボットアームを介して充電サービスを提供する電気自動車自動充電器を共同開発した。4月16日に掲載された韓國経済新聞の報道によると、両社は韓国のソウルにあるLGの研究開発施設で、EV自動充電器を実際の環境でテストする試験運用を開始した。
報道は、斗山の話として、今回のEV自動充電器は、LGエレクトロニクスが開発した100 kWのEV充電器と、斗山の協働ロボットを組み合わせたものであると伝えた。
LGエレクトロニクスは、2022年に韓国EV充電器メーカーのアップルマンゴー 、現ハイビーチャージャーを買収した後、EV充電器を新たな成長動力として開発する計画だが、斗山は協働ロボットにとどまらず、ロボットソリューションパッケージ市場にも進出する計画である。
EV自動充電システムは、車両の認識や決済処理を行うキオスクとメインの自動充電器で構成されており、充電器は指定された充電スポットに入るとすぐにEVを認識すると報道は伝えた。
ドライバーの認証後、協働ロボットに取り付けられたAIベースの3DカメラがEVの充電ポートの位置を特定し、ロボットが充電ポートに充電ケーブルを接続して充電プロセスを開始すると報道は伝えた。
充電が完了すると、ロボットはケーブルを引っ込めて元の場所に戻し、自動支払いを行う。
報道はさらに、試験運用の後、斗山ロボティクスとLGエレクトロニクスは他のタイプの自動充電ソリューションの共同開発を続ける可能性があると伝えた。
LGエレクトロニクスは2023年にEV充電器の国内生産を開始した。2024年3月には、同社は住宅や商業スペースに最適化されたEV充電器と充電ステーションを展示した。
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ソニー、車載用途の生産能力を拡大
2024年3月29日|ニュース|投資
Rohan Hazarika, Senior Research Analyst
新しい工場は100%再生可能エネルギーで稼働し、カーボンフットプリントを削減する
3月28日のプレスリリースによると、ソニーセミコンダクターソリューションズは、タイのソニーデバイステクノロジー(SDT) 敷地内にある新製造工場4号棟の操業を開始した。この工場では、自動車向けのイメージセンサー、データセンターアプリケーション向けのディスプレイデバイスおよびレーザーダイオードを生産する。SDTは、市場動向に合わせて約2,000人の新規雇用創出と生産工場の拡充を計画している。
新工場は100%再生可能エネルギーで電力を供給し、クリーンルームの必要な部分に焦点を当て、排熱と温水のリサイクル技術を採用している。同社によると、4号棟の屋根部分は2024年末までに太陽光パネルで覆われる予定である。
ソニーデバイステクノロジー (タイ) 社の松田健常務は「4号館の完成により、中長期的に市場拡大が見込まれる製品ラインアップをより多くのお客様にお届けできることを当社は大変嬉しく思う。」と述べた。「SDTは、ソニーセミコンダクターソリューションズグループの海外製造拠点として、SDTはソニーの事業と社会の持続的発展に貢献する。」
日本のAESC、米国工場の設備拡大に15億ドルを追加投入
2024年3月28日|ニュース|投資
Amit Panday, Senior Research Analyst
新たに計画されている工場は、2027年に稼働する予定である
日本の電池メーカーAESCは3月26日、SCフローレンス郡のリチウムイオン電池製造事業の能力拡大に向け、さらに15億ドルを投資する計画だと発表した。
この新たな投資は、2022年12月にAESCが最初に発表し、2023年12月に拡大を発表した後のもので、投資総額は31億2000万ドルとなる。AESCによると、拠点に割り与えられた追加投資により新たに1,080人の雇用が創出されるという。このプロジェクトは、この地域で合計2,700件の新規雇用を支援する。
AESCは2022年初めに、ドイツの自動車メーカーの工場のスパルタンバーグ工場で生産される次世代電気自動車モデルに使用される技術をリードするバッテリーセルを供給するために、BMWとの複数年にわたるパートナーシップを発表していた。
AESCの最新の拡大は、BMWグループのメキシコ組み立て事業にEVバッテリー部品を追加供給するためのパートナーシップを拡大する、と同社の声明で述べた。
米国での最新の拡大計画の一環として、AESCは2023年6月に着工した第一ビルに隣接して第二の最新鋭EVバッテリーの製造工場を建設する。AESCによると、新たに計画された工場は2027年に稼働する見込みである。
AESCのキャンパスは、1,000エーカー以上のフローレンスグローバルテクノロジーパーク内にある。
AESCの松本昌一CEOは、 「サウスカロライナ州とフローレンス郡とのパートナーシップを非常に高く評価しており、今回の事業拡大を通じて、この地域で価値の高い雇用を創出し、州への投資を行うという当社のコミットメントを強化している」 と述べた。「サウスカロライナ州は、高性能で長距離のEVバッテリーを地元で製造することで、全米のお客様に次世代EVを供給するための戦略の重要な一部である。」
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デンソーと製造業2030、サプライチェーン排出削減で提携
2024年3月26日|ニュース|戦略的パートナーシップ
デンソーは、サプライヤーとの連携を重視し、顧客に新たな価値を提供するとともに、より環境に優しい世界に配慮した取り組みを推進する
大手モビリティサプライヤーのデンソーは、サプライチェーンの持続可能性を高めるために製造業2030と協力している。このパートナーシップは、デンソーのサプライヤーが製造業2030のクラウドベースのプラットフォームに参加することを奨励しており、このプラットフォームでは、参加者が事業からの炭素排出量を測定、管理、削減することができる。このイニシアティブは、デンソーが、サプライチェーンから排出されるスコープ3排出量を2030年までに25%削減し、2050年までにグローバルサプライベース全体でカーボンニュートラルであることを実現するという目標を支持する。
デンソーの北米購買担当副社長であるキム・ブール氏は、より環境に優しい世界を目指し、サプライヤーと協力して顧客の新たな価値を創造することの重要性を強調している。製造業2030の最高顧客責任者であるエミリー・プライア氏は、このプラットフォームは、サプライヤーが炭素排出量を削減し、脱炭素目標に向けた業界全体の行動を推進するための重要なツールを提供すると述べている。
また、デンソーは 「Green Great Cause」 の理念のもと、2035年までに製品・プロセス・エネルギーを通じたカーボンニュートラルであることの実現に取り組んでいる。同社は、この目標に向けて、新しい電化製品の発売、エネルギー政策声明の実施、米国への参加など、さまざまな取り組みを行ってきた。エネルギー省ベタープランツプログラム。
デンソーの北米生産・イノベーションセンター副社長でサステナビリティ担当エグゼクティブリーダーのデニス・カールソン氏は、同社がすべての活動においてサステナビリティに取り組んでいることを強調し、製造業2030のプラットフォームが、どのようにより効率的に運営し、どのように物事をより持続可能にするための問題に答えるかもう一つの方法を提供している。
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SKオンと日産、米国でのEV用バッテリー供給を協議
2024年3月21日|ニュース|戦略的パートナーシップ
Amit Panday, Senior Research Analyst
SKオンは2026年か2027年に日本自動車メーカーの米国工場にEV用バッテリーを供給する予測である
韓国経済新聞が3月15日に報じたところによると、韓国の電池メーカーSKオンが日本自動車メーカーの日産自動車と、日産が米国で使用する電気自動車用電池の共同製造に向けて協議している。 記事は、3月15日に最初に掲載された日本の読売新聞を情報源として引用した。
記事は、両社が合意に至れば、米国にEV用電池の製造工場を共同で建設し、日産への電池供給を確保することを示唆した。また、米国内で現地生産されたバッテリーは、米国のインフレ抑制法に基づく税額控除を受ける際に、日産のEVに恩恵をもたらすという。
記事によると、両社は協議を進めており、具体的な協業内容をまとめている。日産は、3月下旬に発表する予定の3カ年事業計画に、この韓国のバッテリーメーカーとの戦略的提携を盛り込む見通しであると付け加えた。
さらに、日産自動車のEV発売スケジュールによると、SKオンは2026年か2027年に日産の米国工場にEV用バッテリーを供給する予定だと述べた。
現在、すべての日産EVは、エンビジョンAESCが供給するバッテリーで駆動している。
また、急成長するEV市場に追いつくため、日産はホンダとのEVコア部品の共同開発も検討しているという。
SKオンはすでに、米国ケンタッキー州とテネシー州でフォード・モーターと共同で114億ドル規模のバッテリー工場を建設している。
同韓国企業は、現代自動車と共同で、米国ジョージア州にバッテリー工場を建設することでも合意した。
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サンバルダナ・マザーソン傘下のMSSL Mideastがインド八千代製作所を買収
2024年3月21日|ニュース|M&A
取引の締結は3月中に完了する予定
3月19日、サンバルダナ・マザーソンは、子会社のMSSL Mideast (FZE) が八千代のインド部門であるYachiyo India Manufacturing Pvt. Ltd.の株式100%を取得すると発表した。取引の他の進行中の先行条件が完了することを条件に、3月中に締結される予定だ。
今回の取引は、マザーソンと本田技研工業の既存の契約の一部だ。2023年7月、サンバルダナ・マザーソンは、八千代の4W (Y4W) 事業の株式81%を取得するとともに、八千代の子会社であるYachiyo India Manufacturing Pvt. Ltdの株式を100%取得する契約を締結した。
2023年に発表された買収条件によると、本田技研工業はまず八千代の上場株式の全公開株を買い取る。その後、八千代の二輪車事業はホンダに移管される。続いて、サンバルダナ・マザーソンは残りの八千代4W事業の株式81%を取得し、本田技研工業と81/19の合弁会社を設立する。
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東京センチュリー、北米と日本での自動運転車展開に向けMay Mobilityに投資
2024年3月20日|ニュース|投資
この投資決定は、モビリティサービスを強化したいという希望が原動力となった
May Mobilityは3月19日付のプレスリリースで、東京センチュリーが米国に本拠を置く自動運転技術企業であるMay Mobilityに出資したことを発表した。 今回の投資と提携の目的は、北米と日本で自動運転車を展開、促進させることだ。
東京センチュリーは、自動車リースやレンタカーなどのさまざまなモビリティサービスを提供しており、電気自動車とその関連事業、データビジネス、自動運転技術などの次世代技術を将来の成長分野として位置付けている。同社は、革新的なスタートアップとのパートナーシップやコラボレーションを通じて、モビリティ製品の拡大を目指している。
この投資決定は、モビリティサービスを強化したいという希望が原動力となった。東京センチュリーの事業基盤と投資先の強みを組み合わせることで、同社はさまざまな社会課題へのシナジー効果を期待している。東京センチュリーは、今後も地域社会や交通事業者と連携して自動運転サービスを社会に導入し、安全で信頼性の高い自動運転サービスを提供し、持続可能なモビリティに貢献していく。
日本は、商用車のドライバー不足や少子化に直面しており、実用的な自動運転ソリューションの需要が高まっている。May Mobilityは、日本電信電話 (NTT) など複数の日本企業から投資を受けている。
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シェフラーとヴィテスコ・テクノロジーズ、16億ドルで合併へ
2024年3月15日|ニュース|M&A
取引完了は2024年第4四半期を予定している
シェフラーAGとヴィテスコ・テクノロジーズ・グループAGは、それぞれの監査委員会の承認を経て、合併契約に署名した。この合意は、ヴィテスコのシェフラーへの合併に関する法的拘束力のある契約条件を定めている。
ヴィテスコ株当たり11.4シェフラー株の交換比率は拘束力があることが確認されており、ヴィテスコ株主は保有するヴィテスコ株当たり11.4シェフラー株を受け取る。合併契約は、2024年4月24日 (ヴィテスコ) と2024年4月25日 (シェフラー) に予定されている両社のそれぞれの年次総会の承認と、その後のそれぞれの商業登記簿への登録を条件としている。買収完了は2024年第4四半期を予定している。
シェフラーAGのクラウス・ローゼンフェルト最高経営責任者は、今回の合併契約の締結は、この取引の実施におけるもう一つの重要な節目となると述べた。ヴィテスコのシェフラーへの統合に向けた準備は順調に進んでおり、両社は第4四半期に計画通りに取引を完了し、顧客、株主、従業員の最善の利益のために、共にトップレベルのモーションテクノロジーのリーディングカンパニーを設立する計画を成功裡に実現できると確信している。
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ブリヂストン、スペイン工場に投資へ
2024年3月13日-AutoIntelligence|ヘッドライン分析-スペイン
Ian Fletcher, Principal Analyst
ブリヂストンは、スペインのブルゴス工場に2億700万ユーロを投資する計画を発表した。声明によると、これは 「2030年に向けて戦略的に技術力を強化し、高価値の高リム径タイヤの製造を拡大する」 という。同タイヤメーカーは、現在と比べて 「約20%の大幅な生産性向上」 が見込まれ、直径18インチ以上のタイヤの生産能力も75%引き上げられ、年間700万台以上になるという。また、この投資はブリヂストンの欧州最大のバンタイヤ生産拠点の1つとなることにもつながると同メーカーは述べた。
重要性: 今回の投資は、ブリヂストンの欧州・中東・アフリカ (EMEA) 地域における事業にとって、ブルゴス工場が重要であることを示しており、特に、ブリヂストンは、従来の低リム径の小型タイヤから、価値の高い大型タイヤへと戦略的にシフトすることになる。今回の投資は、生産性向上のための自動化、加硫能力の向上、生産の柔軟性を高める新しく製造されたタイヤの在庫を増やすための自動 「ハイベイ」 倉庫の建設:の3つの側面に焦点を当てると、同タイヤメーカーは述べた。 ブリヂストンはまた、Bridgestone Communality Modularity Architecture (BCMA) を導入することで、 同社は「生産プロセスの俊敏性を向上させ、効率化のためのさらなる簡素化を実現する」 と述べた。
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新日鉄、メキシコでの自動車用綱材生産への新規投資を発表
2024年3月12日|ニュース|投資
同鉄鋼メーカー、メキシコで3,000万ドルの投資で鋼管生産を拡大
日本の鉄鋼メーカーである新日鉄は、自動車用綱材を生産する新工場を設立するために7,130万ドルの投資を発表した。工場はメキシコのアパセオ・エル・グランデ市にあり、日本の自動車メーカー、トヨタの組み立て工場に隣接している。新たに200人の直接雇用が創出される見込みだ。
自動車産業ダイレクトリーによると、新工場では電気自動車用の自動車用鋼板を年間12万トン、四つの生産ラインで生産する。
新日鉄はすでにメキシコのグアナファト州に3,000万ドルの工場を持ち、自動車分野向けに24,000トンの鋼管を生産している。この投資は、新日鉄が自動車分野で世界最大級の鉄鋼メーカーとなり、年間1億トン以上の鉄鋼を生産する計画の一環だ。
この投資は、メキシコと日本の貿易関係を強化するとともに、自動車およびeモビリティ産業を促進する機会となる。
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三菱商事、カナダのフロンティア・リチウムとリチウム採掘合弁会社の株式取得へ
2024年3月8日|ブリーフィング|投資
Amit Panday, Senior Research Analyst
三菱のフロンティア・リチウムとの合弁事業への戦略的投資は、日本のコングロマリットにとって初めてのリチウム採掘への投資である
日本のコングロマリット、三菱商事は3月5日、カナダのリチウム採掘企業フロンティア・リチウムと、オンタリオ州にリチウム鉱山開発を目的とした合弁会社「PAKリチウムプロジェクト」を設立する拘束力のある契約を締結したと発表した。
三菱商事はフロンティア・リチウムとの契約の一環として、2500万カナダドルを出資し、JVの株式の7.5%を取得する予定です。また、この日本のエネルギー大手は、将来的に当該JVの持分を25%に引き上げる権利を取得している。
三菱の戦略的投資による収益は、主にPAKリチウムプロジェクトの実現可能性調査を完了し、建設開始前に必要な許可を取得するための準備に使用されるという。
世界の自動車メーカー、電池メーカー、材料メーカーが、中国への輸入依存度を下げる目的の下に、サプライチェーン、とりわけ重要な電池材料のためのものを多様化するために、北米にますます目を向けていることを示す新たな例となった。
2023年12月1日、中国は新たな輸出管理政策を実施し、電池グレードの天然および人工黒鉛を他の市場に輸出する企業に一時的な措置を課したことが知られている。黒鉛は陽極を生成するために使用される重要な材料である。中国は世界最大の黒鉛生産国であり、世界のリチウムサプライチェーンで大きなシェアを占めている。
中国の黒鉛輸出規制の動きは、特定の国を対象としたものではないが、米国だけでなく、日本、韓国、欧州、インドなどの黒鉛供給にも影響を与えると予想される。この動きにより、中国以外の電池企業は黒鉛の安定供給を確保するために奔走することになり、政府や大企業はこの10年、サプライチェーンの多様化をますます余儀なくされている。
歴史的に、日本は黒鉛の90%以上を中国から輸入しており、残りは米国とブラジルから輸入している。中日経済協会がこの問題に関して中国政府との交渉を続けている間にも、日本企業はすでに重要な資材を調達するための他の輸入先を模索している。
三菱商事によると、フロンティア・リチウムは2013年にオンタリオ州のPAKリチウムプロジェクトで最初の採掘を実施しており、着実な資源量の増加を目指して現地での探査活動を続けている。その結果、プロジェクトの鉱山寿命は20年以上と推定され、年間約20キロトンの炭酸リチウム等価物を生産している。同社によると、20キロトンの未加工のリチウムがあれば、年間30万台近くのEVに対応できるという。
「三菱は、このプロジェクトが北米で最大かつ最高グレードのリチウム資源を誇るという観点から、リチウム鉱山への初めての投資として、この戦略的投資を決定した」 と同社は火曜日の声明で述べた。また、カナダのオンタリオ州は、豊富な水力発電を有する活発な鉱山管轄区域であり、採掘プロジェクトの環境への影響を最小限に抑えながら北米のEV市場に貢献することができます。
同社はさらに、フロンティア・リチウムが所有するかなり広い土地での将来の掘削計画は、より多くの資源の発見につながる可能性があると述べた。
三菱は、数十年間にわたり培ってきた鉱山事業の幅広い知識と専門性を共有し、PAKリチウムプロジェクトの発展に貢献していく予定だ。
同社によると、PAKリチウムプロジェクトは、2027年までに高品質なスポジュメン濃縮物の生産を開始し、2030年までに電池グレードの化学物質の生産を開始することを目指している。
リチウムは、電動モビリティへの世界的な移行と脱炭素化を達成するための努力にとって、依然として不可欠な材料である。
リチウムの中長期的な需要は、電池需要の好調に伴い急速に拡大すると見込まれているが、供給量の増加が需要に追いつかない可能性があると予測されている。
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新電元、High-Side Nch-MOSFETゲートドライバ集積回路を発売
2024年3月7日|ニュース|新製品開発
一般的な自動車アプリケーションには、先進的な運転支援システムおよび複数の車両設置用電子制御ユニットが含まれる
新電元工業株式会社は3月6日付のプレスリリースで、新しいHigh-Side Nch-金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ (Nch-MOSFET) ゲートドライバ集積回路 (IC) を発売したと発表した。MF2007SWはリバース接続とリバース電流保護を提供する。Nch-MOSFETと組み合わせることにより、従来のダイオードに比べて消費電力を約72%低減し、温度上昇を約51%低減する理想的なダイオードとして使用できる。
また、2つのNch-MOSFETと組み合わせることにより、双方向伝導半導体リレーとして使用することができ、応答時間の短縮と小型化を実現する。MF2007SWは、自動車製品、出力ORingアプリケーション、リバース接続およびリバース電流保護を必要とするデバイスなど、さまざまなアプリケーションに適している。典型的な自動車アプリケーションには、先進的な運転支援システムや複数の車両設置型電子制御ユニットが含まれる。
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旭化成エレクトロニクス、EV用電流センサの量産を開始
2024年2月29日 |ニュース|新製品開発
S&P Global
高性能のCZ39シリーズは、低抵抗の一次導体と堅牢なノイズ耐性を備え、厳しい環境でも信頼性の高い電流検出が可能
旭化成エレクトロニクス(AKM) は、2月28日にプレスリリースしたとおり、高速応答性、低発熱性、耐ノイズ性を備えた電気自動車用途に最適なコアレス電流センサCZ39シリーズの量産を開始した。
CZ39シリーズは、100ナノ秒の応答時間を可能にする高感度化合物Hall素子を特徴としており、炭化ケイ素 (SiC) ベースおよび窒化ガリウム (GaN) ベースのパワーデバイスの高速スイッチング速度に対応した電流測定となっている。これにより、相手先ブランド製造は、これらのデバイスの小型化を活用し、車載充電システムの軽量化を実現して航続距離を伸ばすことができます。さらに、CZ39シリーズは、過電流状態のときに電流の流れを中断するようにシステムにすばやく信号を送ることができるため、堅牢な電子ヒューズの実装が可能です。
また、CZ39シリーズは、一次導体抵抗をわずか0.3ミリオームに抑え、周囲温度125°Cで40アンペアrmsの連続電流を流しても発熱を最小限に抑える独自のパッケージを採用しています。パッケージ構造は、650 V以上のアプリケーションで使用するのに十分な沿面距離とクリアランス距離を提供する。さらに、CZ39シリーズは電気ノイズに対して非常に高い耐性を持ち、ノイズの多い環境でも連続的かつ高精度な電流検出を保証する。
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パナソニック、H&Tリチャージと北米でリチウムイオン電池外装缶を供給する契約
2024年2月28日|ニュース|戦略的パートナーシップ
Amit Panday, Senior Research Analyst
パナソニックとH&Tは2017年から協力しており、H&Tはパナソニック・エナジーのネバダ工場に年間約40 GWhの電池缶容量を供給している
日本の電池メーカーのパナソニックエナジーは、ドイツの電池部品メーカーH&Tリチャージと北米市場向けリチウムイオン(Li-ion)電池の外装缶の長期供給契約を締結した。
この取引は、安全な電気自動車用バッテリーの生産を拡大するというパナソニックの目標を強調している。
特に、パナソニックとH&Tは2017年から協力しており、H&Tは米国のパナソニック・エナジー社のネバダ工場に年間約40 GWhの電池缶容量を供給している。
このため、両社の新たな契約により、H&Tは2025年3月までに稼働を開始する予定のパナソニック・エナジーの米国カンザス州の施設に供給を拡大する。
H&Tは、年間約30 GWhの電池外装缶の供給を見込む最新の生産ラインをカンザス工場に導入し、生産性と品質をさらに向上させる計画である。
プレスノートによると、安全性の確保、特にEVに搭載するためにバッテリーをモジュール化した場合の熱暴走事故の軽減が重要だという。そのため、同社のリチウムイオン電池は、電池外装缶を含めた電池全体に最適化された部品を使用して設計・製造されており、電池の破裂や発火などのトラブルを低減しています。
パナソニック・エナジーによると、H&Tは自社内に独自の深絞りプレスおよび工具設計能力と、数十年にわたる大容量シリアル (バッテリー) 缶製造経験を有しています。北米における同社の生産ラインコンセプトの主要プロセスはすべて完全に自動化されており、安定した効率的な大量生産と一貫した品質を確保しているという。
H&Tとの提携は、バッテリー部品の現地調達レベルを高めることで、北米でのサプライチェーンを強化する戦略の一環だと、同社は述べた。H&Tはカンザス州にも施設を建設する計画で、これにより同社の二酸化炭素排出量と輸送コストの両方が削減されるとパナソニック・エナジーは述べた。
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TSMC、日本初の半導体工場を新設
2024年2月26日-オートインテリジェンス|ヘッドライン分析-日本
Nitin Budhiraja, Sr. Analyst – Automotive
台湾積体電路製造(TSMC) は、国内の主要顧客であるソニーとルネサス向けにスマートフォンと自動車中心のチップを年内に製造することを目指し、日本で最初の半導体工場を正式に開設した。日経アジアにも掲載されていますが、本工場は2018年以来の海外生産拠点であり、TSMCにとって大きな成果である。試作段階を経て、年内に本格生産を開始する予定である。ソニーセミコンダクターソリューションズとデンソーは、12~28ナノメートルのチップを製造するこの施設に少数出資している。これらのチップは汎用性が高く、自動車や家電の分野で幅広い用途に使用できます。新施設について、日本の岸田文雄首相は、政府として産業への財政支援と規制緩和を 「迅速に行う」 ことを約束すると述べた。経済産業省は同日、第二工場の建設に7320億円 (48億6000万ドル) の補助金を交付すると発表した。
重要性: Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社(JASM)はTSMCを大株主とし、ソニーセミコンダクターソリューションズとデンソーを含む共同ベンチャーで、日本の熊本県に第2のチップ製造施設を設立する予定である。トヨタの公式発表によると、この2番目の施設は2027年末までに稼働する予定で、トヨタは少数株を確保する。JASMの新たに発足した最初の製造ユニットを考慮すると、JVへの累積投資額は200億米ドルを超えると予想され、日本政府の大幅な支援も後押ししている。JASMは2024年末までに第二工場の建設を開始する計画だ。生産規模の急増により、JASMの全体的なコスト構造とサプライチェーンの効率性が向上すると予想される。両製造工場が稼働すれば、JASMの熊本事業所は、40、22/28、12/16、6/7ナノメートルプロセス技術から始まり、自動車、産業、消費者、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) 分野に向けて、合計月10万枚以上の12インチウエハーの生産能力を提供する見込みである。世界の自動車業界が自動運転や電気自動車 (EV) システムに軸足を移す中、これらの新しい製造施設は、近年経験したようなチップ不足のシナリオを回避するための解決策として役立つ可能性がある。一方、日本の半導体生産は、政府からの支援が強化される可能性が高い(参考、日本:2023年12月13日: 日本は税制上の優遇措置により、EVおよび半導体の生産を促進) 。
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パナソニックエナジー、北米市場向け黒鉛供給確保でカナダNMGとオフテイク契約締結
2024年2月16日ニュース|戦略的パートナーシップ
Amit Panda, Senior Research
NMGのメタウィニー鉱山プロジェクトは、黒鉛選鉱量は年間約103,000トン、鉱山寿命は約25年と推定されている
日本の電池メーカー、パナソニックエナジーは、北米事業向けに天然黒鉛の供給を確保するために、カナダのヌーヴォー・モンド・グラファイト社 (NMG)と7年間のオフテイク契約を締結したと2月15日に発表した。
さらに、パナソニックエナジーはNMGへの投資も行ない、2500万ドルから開始する計画だ。この電池製造企業は、関係者間で合意された最大保有基準を条件に、NMGの共同投資家と1億5000万ドル相当の追加資金を調達することを検討していると述べた。別の取引では、日本の三井物産が既存の転換社債を償還・解約し、NMGの株式を引き受ける予定だ。
重要性:NMGとのオフテイク契約は、北米における電池材料の現地調達および持続可能な調達を拡大するというパナソニックエナジーの戦略の一環であり、この動きは連邦税控除を受けるためのインフレ削減法の要件に沿ったものである。パナソニックエナジーは、テスラなどの顧客からの需要の高まりを受けて、北米での電気自動車用バッテリーの生パナソニックエナジー
この電池メーカーは、2022年10月にカナダの陽極活物質供給業者との間で最初の覚書 (MOU) に署名し、その後、北米における統合黒鉛生産の開発のための仕様と品質基準に沿って、技術開発とプロセス最適化を進めたことが想起される。パナソニックエナジーが2月15日に発表した声明によると、この目的のために両社は供給契約を正式に締結した。
パナソニックによると、NMGのカーボンニュートラルなグラファイト材料は、北米でのサプライチェーンを強化するだけでなく、2031年までにカーボンフットプリントを2022年のレベルの50%に削減するという同社の目標を支援するものです。
特に、NMGは 「鉱山から電池材料」 モデルの下、モントリオールの北約120 kmに位置するマタウィニー鉱山プロジェクトから天然黒鉛を生産し、ケベック州ベカンクールの電池材料工場で陽極活物質を生産する計画である。「この垂直統合モデルは、NMGを北米で強固なサプライチェーンを構築するというパナソニックエナジーの計画を支援する理想的なパートナーと位置付けている」 とその電池製造企業は述べた。
NMGのウェブサイトによると、メタウィニー鉱山プロジェクトは、黒鉛選鉱量は年間約103,000トン、鉱山寿命は約25年と推定されている。とはいえ、NMGの採掘作業はオール電化で行われ、持続可能な採掘とその後のサプライチェーンの構築に大きく貢献する。特に、NMGはメタウィニー鉱山プロジェクトを代表的な黒鉛資産と呼んでいる。
日加両国政府は2023年9月、世界的なバッテリー・サプライチェーンの構築に焦点を当てた二国間パートナーシップの強化を目的としたMOUに署名したが、その数か月後に両社の関わりが深化した。
また、パナソニックがカナダのNMGと黒鉛のオフテイク契約を締結したことは、2023年12月1日から黒鉛の輸出を制限した中国への依存を解消することに貢献する。中国は天然および合成黒鉛の世界最大の生産および供給国であり、世界の黒鉛の90%以上を加工している。これらの輸出制限が中国によって課されて以来、日本と韓国の電池メーカーは、それぞれの事業のための黒鉛供給を確保するための代替供給源を見つけるのに奔走している。
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ZFグループ、インドに19番目の製造工場を開設
2024年2月16日|ニュース|企業の発展
S&P Global
180億ルピーのプロジェクト支出で、グループは2030年までに投資を実現し、インドでの製造拠点と拡大を強化する計画
乗用車、商用車、産業技術の自動車システムの最大サプライヤーの1つであるZFは、タミル・ナードゥ州のオラガダムにインドで19番目の製造工場を開設した。Business Standardが2月14日に同社を引用して報じたところによると、ZFは180億ルピー (約2億1670万ドル) のプロジェクト支出で、2030年までに投資を実現し、インドでの製造拠点と事業拡大を強化する計画だという。
44.08エーカーの敷地に広がる新しい製造施設は、プロジェクトの第I段階であり、7,200平方メートルの面積を有し、ZFの最先端の生産技術を誇示している。声明によると、オラガダム工場はZFの 「インドと世界のためにインドで製造する」 アプローチの目的に沿ったもので、世界の需要に対応しつつ、優れた現地生産を目指す同社の姿勢を強調している。
この多部門の施設は、次世代モビリティを提供し、製造とフルーガルエンジニアリングの優れた中心として輸出を成長させるために、商用車と乗用車のための安全、自動化、コネクテッド、電気の分野で革新的なソリューションを開拓する上で重要な役割を果たします。
オラガダムの施設は、2040年までに気候中立を達成するというZFの野心的な目標にも一役買っています。この工場では、再生可能エネルギー100%の持続可能なエネルギー生産を重視し、太陽光発電と風力発電の両方に関して長期契約を結んでいます。また、雨水を集めて再利用するための雨水集水インフラも整備されており、2025年までにウォーターポジティブになることを目指しています。
顧客からの需要の増加に対応するため、ZFは今後10年間でオラガダム工場の従業員を増強する計画であり、この工場では主に女性を雇用する予定です。
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Kognic、日米でグローバル展開へ
2024年1月26日|ニュース|投資
S&P Global Mobility
Kognicはまた、売上高が前年比60%増加するなど、発展に関する重要な目標をいくつも達成している
センサフュージョン向けデータセット管理のリーダーであるKognicは、1月23日のプレスリリースで、日本と米国への海外展開の足跡を発表した。この発表は、日本の東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールド2024で行われた。
Kognicプラットフォームは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の分野で主なツールセットとなっており、現在、クアルコム、ボッシュ、コンチネンタル、ゼンセアクトなどの技術リーダーによって使用されており、これらの企業は、BMW、フォード、ボルボ・カーズなどの世界的なオリジナル・イクイップメント・メーカー向けの動力車であるADASや自動運転システムを提供している。
Kognicの共同創業者兼最高経営責任者ダニエル・ラングキルド氏は、 「自動車業界にとって極めて重要なこの時期に、Kognicは、データを製品価値の重要な要素として、従来の製造業者がソフトウェア主導の技術革新者に移行するのを支援している、」 と述べた。「マイケルや常基のような業界トップクラスの人材とチームを拡大することは、欧州ですでに確立した基盤を基に、成長を加速させるのに役立つ。当社のデータプラットフォームをより幅広い国際的な顧客基盤に提供できるようにすることを当社は楽しみにしている。」
過去12カ月間で、Kognicは売上高の前年比60%増、すべての上得意先の拡大、ADASおよび自動運転業界のトップパーセプションプラットフォーム賞受賞など、発展に関する重要な目標をいくつも達成しており、2024年もその勢いを維持することを目標としている。
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日立エナジー、EV充電機器メーカー 「COET」 買収完了
2024年1月26日 | ニュース | M&A
Amit Panday, Senior Research Analyst
買収後も、COETは既存の経営陣の指揮の下、独立した事業として継続し、すべての事業を維持する
日立エナジーは1月10日、eモビリティ用電力設備の設計・製造を手掛けるCOETと他の産業の買収が完了したと発表した。日立エナジーによると、この買収はそれ以前の2023年8月に発表された買収契約の承認を経て、2023年12月28日に完了した。
日立エナジーとミラノに拠点を置くCOETは、日立エナジーの高電力充電インフラストラクチャソリューション 「Grid-eMotion」 のポートフォリオに焦点を当てた長年の共同事業を行ってきた。COETの買収は、ACおよびDC機器用のDC牽引製品およびコンポーネントの設計、製造、およびサプライヤーをリードする企業として、日立エナジーの高出力電気自動車充電インフラ、パワーエレクトロニクス、グリッドエッジにおけるグローバルな地位とサービスを強化する。
買収後も、COETは既存の経営陣の指揮の下、独立した事業として継続し、すべての事業を維持する。COETには、高度な専門知識を持つ約80人の従業員がいる。
特に、日立エナジーが提供する、電気バスやトラックのための高出力充電インフラ 「Grid-eMotion」 は、世界的に急成長している。これらの業界をリードするグリッド・ツー・プラグおよび超高速充電ソリューションは、オーストラリアのバスおよびトラックの持続可能な輸送プロジェクトに使用されている。カナダ;ドバイ;アラブ首長国連邦;フランス;ドイツ;イタリア;スウェーデン;スイス;イギリス;および他の国々など、と同社は述べた。
「当社は長年連れ添った当社のパートナーを日立エナジーファミリーに迎え入れることを喜ばしく思う、」と日立エナジーのグリッド・インテグレーション事業のマネージングディレクター、ニクラス・ペルソン氏は述べた。「この買収により、eモビリティ、輸送、産業向けのパワーグリッド技術とエネルギーインフラにおけるグローバルリーダーとしての地位が向上し、、COETとその顧客は、当社のグローバルなフットプリントと電力に関する専門知識から大きなメリットを得ることができる。」
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イヴェコ、BASFと電池リサイクル契約締結
2024年1月24日-オートインテリジェンス|ヘッドライン分析-ドイツ-イタリア
Ian Fletcher, Principal Analyst
イヴェコは、ドイツの化学メーカーBASFと電気自動車 (EV) 用リチウムイオンバッテリーのリサイクルに関する協定を締結したと発表した。声明によると、BASFはイヴェコグループの電気バン、バス、およびトラックで使用されるバッテリーのリサイクルプロセスを組織化し、管理する。この協定には、欧州各国におけるバッテリーの回収、梱包、輸送、リサイクルが含まれている。収集後に、BASFは「電池を機械的に処理して黒い塊にし、そこからニッケル、コバルト、リチウムなどの重要な原料を抽出し回収して、新しいバッテリーの製造に使用することができる」と声明は付け加えた。また、これはBASFが欧州で完全なバッテリーリサイクルのバリューチェーンを確立し、バッテリー産業に低炭素フットプリントのリサイクル金属を現地で提供することを支援すると述べた。
重要性:イヴェコグループは、循環型経済戦略を支援するためのパートナーシップを結ぶという点で、他のOEMの歩みに続いている。「修理・再生・再利用・リサイクル」で構成される 「4 Rフレームワーク」 に従っていると同グループは述べた。これは「全体の環境への影響を低減しながら電池の寿命を延ばすとともに、生産者が市場に投入する製品の設計から使用終了までのライフサイクル全体に責任を持つ 「拡大生産者責任」 ポリシーの遵守を確保する」ことが計画されている。イヴェコグループの最高サプライチェーン責任者アンジェラ・ クゥ氏は声明で、「循環型経済を実現し、2040年までにネットゼロにするというグループのコミットメントに完全に沿った我々のCO 2[二酸化炭素]排出量の削減を実現する。」と述べた
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パナソニック、Tesla向けバッテリーセル4680の生産開始を延期
12 May 2023 - AutoIntelligence | ヘッドライン分析
パナソニックが4680バッテリーの性能改善のため、その商業生産開始を当初計画より延期することを認めた。Automotive Newsは「競争力をさらに強化する性能改善策を導入するため、量産開始時期を2025年3月期上半期に再び延期する 」というパナソニックのコメントを引用している。これにより、当初計画では2023年4月から2024年3月の間だった量産開始予定は、2024年4月から9月までの間に変更される。パナソニックは現在、日本でパイロットラインを稼働させており、Teslaも米国で同じくセルを生産しているが、Teslaは生産量やセル性能について期待される目標に到達していない、とレポートは指摘している。
重要ポイント:商業生産の遅れによってTeslaの新型バッテリーへの移行も遅れることになるが、同社は引き続き従来の現行製品向けバッテリー供給に頼ることができると見られる。ただし、生産の遅れは将来のTesla製品の開発と発売、そしておそらく生産量の増加計画にも影響を与える可能性がある。しかし、本稿執筆時点では、どのような影響が出るかについては明らかになっていない。Teslaはこれまでに、2023年下半期に少量生産で開始するサイバートラックの生産と同時に4680生産立ち上げを開始する予定だと述べていた。
担当アナリスト:Stephanie Brinley
デンソーとUSJCが車載用IGBTを量産
2023年5月11日- ニュース | 企業動向
USJCの300mmラインで量産開始
デンソー株式会社がUnited Microelectronics Corp.の子会社であるUnited Semiconductor Japan Co. Ltd.(USJC)と車載用絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の生産で提携することを5月10日付プレスリリースで発表した。このIGBT は USJCの300mm生産ラインですでに量産を開始している。
「USJC は300mmウェハーで IGBT を製造する日本初の半導体ファウンドリとなり、200 mmウェハーでの標準的な製造よりも優れた生産効率を顧客に提供できることを誇りに思っています。当社の専任チームとデンソーのサポートのおかげで試作と信頼性テストを遅滞なく完了し、お客様と合意した量産日を守ることができました」とUSJCの河野通有社長は述べている。
重要性ポイント:今回の提携は2022年4月に初めて発表され、両社は自動車市場での需要の高まりに応えるべく、USJCの300mmラインでのパワー半導体生産で協力することで合意した。デンソーはシステム指向型 IGBT デバイスとプロセス技術を提供、USJC は 300 mmウェハーの製造能力を提供している。
自動車業界で電動化が進行するなか、IGBT は電気自動車(EV)モーターの駆動および制御向けに、バッテリーからの直流を交流に変換するための重要デバイスとして機能する。
Samsung、日本に半導体チップ開発工場設立へ
2023年5月15日- AutoIntelligence | ヘッドライン分析
Samsung Electronicsが横浜に新たな半導体チップ開発工場の設立を検討している。日経新聞によると、同社はすでに横浜に研究開発施設を持っている。Samsungは試作チップの生産ラインを設置し、2025年に操業開始予定である。新工場のコストは300億円(2億2,010万米ドル)以上だと言われており、日本政府が100億円の補助金を出すと見られている。
重要ポイント:今回の動きは、韓国のYoon Suk-Yeol大統領と日本の岸田文雄首相が、韓日関係の正常化、半導体やバッテリーなどハイテク産業のサプライチェーンの安定化、デジタル変革に向けた協力などを目的とした一連の会談を行ったことを受けたものである。世界の自動車産業は現在半導体不足の影響を受けており、自動車メーカー各社は生産目標の引き下げを余儀なくされ、それによる損失を被っている。自動車産業が自動運転システムや電気自動車(EV)システムへとシフトするなか、こうしたチップの開発・製造に対する投資は中長期的に見て今後の危機的状況を回避することにつながる。一方、韓国のSamsung Electronicsと日本のソニーグループは最近、自動運転車に必要な高性能・大容量メモリーチップ分野における提携の可能性を模索していると報じられている。
担当アナリスト:Nitin Budhiraja
Argo AI、自動運転の安全基準を監督する評議会を設立
2022年8月4日 - Automotive Mobility | Headline Analysis
Argo AI が、交通輸送、医療、法執行、サイバーセキュリティの各専門家と業界リーダーで構成される安全諮問評議会を設立した。同評議会はArgoの安全性とセキュリティの実践と方針をさらに強化するための知識と専門情報を提供し、自動運転車(AV)関連の製品およびサービスの安全な市場投入を支援し、AV 技術に対する消費者の信頼について助言する。Argo AIの創業者兼 CEOであるBryan Salesky 氏は「Argoの基礎となるバリューは安全性だ。自動運転車は都市交通輸送の安全性とアクセシビリティに大きなプラスの影響を与える可能性を持つ。Argo安全諮問評議会が集合的な知恵と専門知識を共有して、Argoの目標実現を支援してくれることに感謝している」と述べている。
重要ポイント:FordとVolkswagen(VW)の支援を受けているArgoは、Austin、Miami、Palo Alto、Detroit、Pittsburgh、WashingtonおよびHamburgで安全ドライバーを同乗させたAVのテストを積極的に実施してきた。同社はAustinとMiamiで無人自動運転車のテストを開始し、AVを駆動するソフトウェア、ハードウェア、マップ、クラウドサポートインフラを開発している。ライドヘイリング企業のLyftと小売企業のWalmartは、Argoの技術を組み込んだパイロットプログラムを実施している。
AlibabaとXpengが自動運転車技術で協力
2022年8月3日 | ニュース | 戦略提携
Alibabaと電気自動車(EV)スタートアップのXpengが、自動運転車用ソフトウェアを訓練するコンピューティングセンターを開設すると報道された。自動運転システムではアルゴリズムの訓練用に大量のデータ処理が必要になる。Xpengは新たな処理センターによって自動運転モデルの基本訓練期間が7日間から1時間に短縮される。Guangzhouに本社を置く同社は、Alibabaのクラウド部門の技術をコンピュータ要件に活用する。Fuyaoコンピューターセンターは中国北部の内モンゴル地域に設置される予定だ。Xpengに出資しているAlibaba は、主要コマース事業が低迷するなか、クラウドコンピューティング部門の拡大を試みてきた。この動きは急成長している電気自動車市場に対する中国テック大手の参入手段を示している。
重要ポイント: Tencent は、中国市場に参入する外国系自動車メーカーにサービスを提供する地位を確立しようとしている。競争の激しい中国の電気自動車部門でWarren Buffettが支援するTeslaとBYDを追い抜くというXpengの願望は明確だ。自動運転機能は中国系電気自動車企業がこうした願望を達成するための手段と見なされている。
Sona ComstarとC-Motiveが提携、EVアプリケーション用静電駆動モーター開発へ
2022年5月17日 | ニュース | 戦略提携
インドの自動車部品サプライヤーであるSona ComstarがC-Motive Technologiesと提携し、電気自動車(EV)アプリケーション用の静電駆動モーターを開発することを発表した。量産は2026年に開始予定で、Sona ComstarはC-Motiveの最新の資金調達ラウンドにも参加する。「静電力を活用し、機械的、電気的、電気化学的イノベーションにおける一連の相乗利益を通じてモーターを構築する技術系新興企業であるC-Motiveとの提携を発表できることを誇りに思う。アクティブ冷却がなく、銅がほとんどなく、希土類金属や磁石を含まず、高トルクを生成しながらリップルのないC-Motiveのモーターに感銘を受けた。従来の電磁モーターと比べて技術的に優れ商業的に競争力のある製品を開発することで、急速に成長するEモビリティ市場で大きな商機が見いだせるだろう」とSona ComstarのグループCTOであるKiran M Deshmukh氏は述べている。

Source: Getty Images/wattanaphob
重要ポイント:C-Motiveの静電機械技術は、1キロワットから数十メガワットまで活用でき、固定用途向けの小型のモジュール式トルクモーターから、Eモビリティパワートレイン用の大型機械や風力タービン用の数メガワットの発電機までを対象に設計可能だ。C-Motive製品は電磁力を使用して電力を機械的動力に変換する従来の電気モーターと比較して、静電気による付着力を活用する。Sona ComstarはインドでのEV事業の拡大を目指してきた。同社は今年3月、EV事業拡大のため2022年度から2024年度にかけて最大95億インドルピー(1億2,373万ドル)の設備投資を行う計画を発表した。
Bosch、148億ドル規模の水素電解市場に参入
2022年5月6日 | ニュース | 投資
Boschが、水素電解部品事業に参入する計画で2030年末までに同分野に5億ユーロ(5億2,800万ドル)の投資を計画していることを発表した。割り当てられた投資の半分は、2025年に計画されている市場投入時までに実行されるという。同社はすでに水素電解システムのコアであるスタックを供給しており、パワーエレクトロニクス、センサー、制御ユニットを組み合わせてスマートモジュールを製造する。Robert Bosch GmbHの取締役会会長であるStefan Hartung博士は「欧州で水素生産を進めたいと考えている。電解槽コンポーネントの世界市場は2030年までに約140億ユーロになると予測している」と述べている。Heyn博士によると、EVの迅速な採用を確保するには、バッテリーを含むパワートレインを適切な温度に保ち、車室に必要な快適な空調を提供することが重要であり、インテリジェントなサーマルマネジメントだけでもEV航続距離を25%延伸できると推測している。この目的のため、同社は事前統合型ソリューションであるフレキシブルサーマルユニット(FTU)を開発した。Boschは、2030年までに35億ユーロに達すると予測される市場にFTUで参入していく、と述べている。一方、燃料電池ベースの電気モビリティについては、2022年からトラック用燃料電池パワートレインの生産を開始する予定だ。同社は、モバイル燃料電池の設備投資を2021年から2024年の間に約10億ユーロまで増額した。

Source: Bosch
重要ポイント:2022年度の業績展望の発表で、Robert Bosch GmbHの取締役会メンバー兼最高財務責任者であるMarkus Forschner博士は、年間売上高が前年比6%を超える見通しを述べる一方で、昨年のEBITマージンに匹敵する業績という目標を達成することはできないだろうと発言した。「主にエネルギー、原材料、物流のコスト増加によって、業績に対する負担は大幅に増大している」「高価格の継続と不安定な市場に対して備えなければならない。値上げを転嫁する必要があるのは自動車メーカーだけでなく、サプライヤーも同様だ」と同博士は言う。現在の世界的な不確実性を鑑み、Boschは成長見通しを大幅に修正した。以前は2022年度に約4%の成長が見込まれていたが、現在は今年の成長率を3.5%未満に修正している。Forschner博士によると、この修正の背後にある主な理由の1つは、中国での新型コロナウイルス感染症のパンデミックから現在進行中のチップ不足に至る悪影響の復活である。また同社によると、2022年度第1四半期は前年比5.2%の伸びを記録した。
神戸製鋼、2022年度から低CO2高炉鋼を供給
2022年5月19日 | ニュース | 企業動向
神戸製鋼所が新たな低二酸化炭素(CO2)高炉鋼「Kobenable」を今年度から販売する予定であると発表した。プレスリリースによると、同社は2種類の鋼材を販売する予定だという。
- 1トン当たりのCO2排出量を100%削減したKobenable Premier
- 1トン当たりのCO2排出量を50%削減したKobenable Half

Source: Getty Images Plus/ PhonlamaiPhoto
同社は、加古川製鉄所と神戸線条工場で製造する、薄板、厚板、線材・条鋼を含む全製品でこの鋼材を提供する。この新たな低CO2鋼で製造された製品は、従来の鋼材で製造された製品と同等の品質を維持する。優れたMIDREX®プロセスによる直接還元鉄(DRI)から生成された多量のホットブリケットアイアン(HBI)を高炉に装入する新技術を使用することで鋼材に付随する炭素排出量を削減する。コークスと鉄鉱石をHBIに置き換えることで炭素排出量の大幅削減が可能である。神戸製鋼では、同社が発行する低CO2鋼材証明書と、英国に本拠を置くDNV事業保証サービス認証機関が発行する第三者認証書を顧客に提供する。
重要ポイント:神戸製鋼は日本で2番目に低炭素鋼材の緊急リリースを顧客に発表した鉄鋼メーカーである。日本製鉄は5月10日、世界の競合他社に先駆けて2024年度からカーボンニュートラル鋼の供給を開始する計画を発表した。日本製鉄は、製造工程で代替エネルギー源にシフトし炭素回収技術を採用することで鋼材の脱炭素化を進める計画だ。世界の立法機関が近い将来、下流の消費者産業向けにScope 3排出量規制を実施する見通しに対する懸念が高まっていることから、自動車メーカーはサプライチェーンの排出量削減戦略の検討に注力するようになっている。この傾向により、ティア1のコンポーネントおよび材料サプライヤーは、個々の製造プロセスと上流のサプライチェーンを脱炭素化することで、製品に関わる排出量の削減を進めている。鉄鋼メーカー各社は現在、電気アーク炉(石炭や天然ガスの代わりに再生可能電力を使用し、生の鉄や金属くずなどの原料を溶かして生の鉄鋼を製造する炉)や、副産物排出を使用して化学産業向けのアンモニアとバイオエタノールを製造する炭素回収技術、さらにグリーン水素ベースのDRI(天然ガスの代わりに再生可能エネルギーで生成された水素を使用した直接還元鉄材料)などの技術を適用して製品を脱炭素化している。近い将来のカーボンニュートラル鋼の大規模生産向けに多額の投資を行っている世界の鉄鋼メーカーには、Tata Steel、ArcelorMittal、ThyssenKrupp、SSAB、POSCOなどがある。
米国Georgia州運輸局 がKia、パナソニックと提携
2022年5月6日 | ニュース | 企業動向
Georgia州運輸局(GDOT)がRay、Kia、パナソニックと提携、州間高速道路85号線の18マイル区間沿いで完全運用可能なコネクティッド道路を実証することを発表した。「Ray Highway」と呼ばれるこの道路は、パナソニックのコネクティッドカーデータ管理プラットフォームであるCirrus by Panasonicを使用して道路事象をリアルタイムで検出し、道路利用者に運転状況についてメッセージを伝達する。GDOTとKiaがVehicle-to-Everything(V2X)技術を車両に搭載する。
重要ポイント:ルート沿いを移動する者は、衝突、建設作業区域、急ブレーキ、また路面凍結、洪水、ハイドロプレーニングといった気象関連の影響などの重要な運転条件に関する警告をリアルタイムで受け取ることができるようになる。今年3月、5G Automotive Association(5GAA)はVirginia州Blacksburgで5Gおよびエッジ技術経由で道路の危険をほぼリアルタイムで通知する新たな安全コンセプトの試験を企画した。
ブリヂストン、使用済みタイヤのリサイクル技術開発でLanzaTechと提携
2022年4月15日 | ニュース | 戦略提携
ブリヂストンがLanzaTechと提携し、世界初の使用済みタイヤリサイクル専用プロセスを共同開発することを発表、新たなタイヤ生産の脱炭素化に向けた概要を作成した。持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)の下で運営されているタイヤ産業プロジェクトによると、世界中で年間10億本以上のタイヤが耐用年数の終わりに到達している。ブリヂストンとLanzaTechは、使用済みタイヤの消費後廃棄物管理戦略を策定する新たなビジネスモデルの開発を目指すとともに、持続可能な方法で入手した化学物質の商業用途への採用も推進する。

重要ポイント:この提携は、タイヤ製造に使用される重要材料であるブタジエンのより効率的な生産を実現する微生物技術の開発に焦点を当てており、石油化学製品を使用せずに持続可能な合成ゴムを生産する革新的プロセスを作り上げる。ブリヂストンは2050年までにカーボンニュートラルを達成し100%再生可能な材料でタイヤを製造することを目指している。同社は最近、タイヤ製造用のより持続可能な天然ゴムの代替供給源であるグアユールの最適化推進に向け、米国エネルギー省の助成金を確保した。この動きは使用済みタイヤからの材料リサイクルをサポートし、タイヤのオイル、シリカ、バージンカーボンブラックなど再生不可能な材料の置き換えを促進するためのさまざまなソリューションを積極的に模索する同社の取り組みと一致している。
EKPO Fuel Cell Technologies、中国本土で研究開発・組立能力を拡大
2022年4月1日 | ニュース | 投資
Elring KlingerとPlastic Omniumの合弁会社であるEKPO Fuel Cell Technologies GmbH(EKPO)が、中国本土のSuzhouにある同社施設の研究開発および組立能力を拡大すると発表した。Suzhouのテストラボに燃料電池テストベンチを設置する一方、2022年末までに半自動燃料電池スタック組立ラインを設置する予定だとも述べている。中国本土の同施設の能力拡張は、幅広い製品ソリューションの提供を通した中国本土市場に対する野心だけでなく、アジアにおける水素事業強化の意図も強調している。
同社の説明では、Suzhouに1,000㎡のテスト施設と水素ステーションを設置しており、その投資額は1500万人民元(236万ドル)。同施設には最大150キロワット(kW)のスタックをテストできる燃料電池テストベンチがまず設置され。2022年中盤には250kWのテストに機能をアップグレードできる。

重要ポイント:EKPO燃料電池テストラボが新たなテストベンチにアップグレードされると、均質性テスト、性能テスト、耐久性テスト、分極曲線、漏れテスト、隔離テスト、生産ライン最終テストなど、複数のテストをスタックレベルで実行できるようになる。EKPOによると、同社のSuzhou施設はShanghaiに近く、アジア地域で最初の小規模生産とともにエンジニアリング能力強化のためにも完璧な拠点だという。中国本土での燃料電池スタック組立ライン設置に向けたEKPOの投資は、今後予想される水素ベースのモビリティソリューションに対する顧客需要を活用する同社の意図を強調している。EKPOはこれまでに現地顧客との燃料電池プロジェクトを複数成功させており、顧客からの前向きなフィードバックを受けて同施設の燃料電池スタック組立ライン拡張を決定したと述べている。Suzhou施設で提案されている半自動燃料電池スタック組立ラインは2022年第3四半期に設置予定で、当初の生産能力は年間800ユニットだという。EKPOの燃料電池研究開発マネージャーであるTony Meng氏は「新テストラボと組立ラインは、アジア地域、特に中国における当社の現地化戦略の節目となる」と述べている。
Continental、タイヤのリサイクル最適化でPyrum Innovationsと提携
2022年3月18日 | ニュース | 戦略提携
Continentalがリサイクル技術企業のPyrum Innovationsと開発契約を結び、熱分解によって使用済みタイヤのリサイクルをさらに最適化し拡大すると発表した。熱分解とはタイヤに含まれる有機材料を500℃で熱劣化させ、オイル、ガス、炭生成物、鋼を生産するプロセスである。回収の重点である高品質のカーボンブラック(rCB)は、タイヤの性能、特に安定性、強度、耐久性にとって非常に重要である。カーボンブラックのクローズドループ・サプライチェーンを構築することで、化石原料の節減と二酸化炭素排出量の削減を計画する。Continentalの子会社であるReifen-Entsorgungsgesellschaft(REG)が、早ければ2022年3月にもContinentalからPyrumにEOLタイヤの供給を開始する。

重要ポイント:Continentalは2021年のPyrumの新規株式公開(IPO)以来、現在もPyrumの株式を過半数未満保有している。カーボンブラックの供給は、ウクライナ危機もあり、過去数週間にわたって重大なリスクにさらされてきた。The European Rubber Journalの3月16日付記事によると、ドイツゴム製造業者協会(WDK)が声明で、カーボンブラック・サプライチェーンへの脅威として、世界のカーボンブラックの3分の1を生産するロシアからの出荷減少の可能性と、ロシアのガス価格の急激な上昇による欧州の生産コスト上昇があるという。
Bosch、三菱商事、Blue Park Smart EnergyがEVバッテリー交換サービスで協力
2022年3月7日 - AutoIntelligence | Headline Analysis
Bosch Intelligent&Connected Technology、三菱商事、Blue Park Smart Energy(Beijing)Technologyの3社が「Battery-as-a-Service」ビジネスモデル関連の協力についての覚書に署名した。Boschが3月4日に発表した声明によると、3社はバッテリーの経年劣化やバッテリー状態の予測、バッテリー充電の管理、さらに視覚化および管理ソフトウェアなど、乗用車のバッテリー交換に関するサードパーティのインサイトと管理サービスの開発と提供に向けて共同で取り組む予定だ。これらの商品およびサービスは、主に自動車フリート事業者や金融会社に提供される。
重要ポイント:Boschによると、クラウドベースのサービスであるBattery in the Cloudシステムがこの協力の技術的基盤になり、自動車フリートから収集されたデータを監視および分析し、バッテリー状態を最適化してバッテリー寿命を延ばす。バッテリーコスト、バッテリー寿命、ビジネス収益に関する主要財務指標がビッグデータを活用して適切に測定されれば、バッテリーのリース技術と交換技術は商用フリート間で広く採用される可能性がある。3社の連携は運用車両ネットワークにおけるバッテリー交換可能なEVの商品化にプラスの効果をもたらす可能性がある。
Nokian Tires、93%持続可能材料組成のコンセプトタイヤを発表
2022年2月3日 | ニュース | 新製品
Nokian Tiresが93%がリサイクルまたは再生可能である材料組成の新たなコンセプトタイヤ「Green Step」を発表した。同社は以下の材料戦略を用いて持続可能性を導入する。
- タイヤに使用されるゴムはすべて天然ゴム
- キャノーラ油など再生可能オイルを使用
- ほとんどすべての可塑剤、樹脂、加工助剤が再生可能資源由来
- 天然籾殻灰シリカがトレッドとサイドウォールの主要充填材として機能、再生可能コードファイバーをタイヤ強化に使用
- ゴムコンパウンドに使用されているカーボンブラックは使用済みタイヤ由来
- 内側面に使用されているブチル、スチールベルトのスチール、構造物のビードワイヤは主にリサイクル品

重要ポイント:Nokian Tires開発マネージャーのJouko Ilomäki氏は次のように述べている。「リサイクルされたゴムやカーボンブラックの使用は、タイヤ製造の将来トレンドになると確信しており、2030年までに複数の新規サプライヤーとさらなる先進テクノロジーを採用の予定である。リサイクルまたはリニューアルされたコンポーネントによる原材料の需要も増加するだろう」。Nokian Tiresでは、2030年までに同社のタイヤに使用されるすべての原材料の50%をリサイクルまたは再生可能とすることを目標に掲げている。
エヌエスアイテクスとGreen Hills Software、安全認証実現で提携
2022年2月3日 |ニュース|戦略提携
デンソーの子会社であるエヌエスアイテクスとGreen Hills Softwareが、自動車および産業用マイクロコントローラーユニット(MCU)アプリケーション向けの縮小命令セットコンピュータ V(RISC-V)ソリューションの実現に向けて提携したことを発表した。

重要ポイント:今回の提携は、ISO 26262 ASIL D安全認証を受けたGreen Hills MULTI統合開発環境(IDE)を備えたエヌエスアイテクスのRISC-Vプロセッサを含むベクトル拡張搭載のRISC-Vベースの並列プロセッサDR1000CのサポートとC/C ++コンパイラの最適化から着手する。DR1000Cは、セーフティクリティカルな要件に対応する車載用MCUに必要とされる、モデル予測制御、リアルタイムモデリング、センサーデータ処理などの高負荷の演算処理を行う。NS31Aは32ビットRISC-VISA(RV32IMAF)を採用したシングルイシュー・インオーダー4段パイプラインの汎用CPUである。ISO 26262 ASIL DおよびIEC61508 SIL 4の認証を受けたMULTI IDEは、高度なC/C ++コンパイラと解析ツールを備え、RISC-Vコアがメイン汎用CPUまたはCPUに隣接するセカンダリ専用アクセラレータコアであるような複数のヘテロジニアスコア構成の複雑なSoCから、スタンドアロンの組み込みRISC-Vコントローラやアクセラレータに至るまで、最も困難で複雑なバグさえも見つけることができる専用設計となっている。
デンソー、車両検知用Global Safety Package 3を開発
2022年1月17日 | ニュース | 新製品
デンソーがGlobal Safety Package 3を開発したことを発表した。車両に高い周囲検知能力を与えることで車両安全性を向上させる予防安全システムで、日野レンジャー、レクサスNX、トヨタのノア、ボクシーに採用されている。以前のバージョンより検知角度と距離が拡大されており、交差点での衝突回避のための速度分解能が向上している。検知性能の改善と小型化、コスト削減によってレーダーセンサーの設置要件が緩和されたことで、より多くの車種やモデルで使用可能になった。

Source:デンソー
重要ポイント:交差点での衝突回避に貢献する広い水平画角を備えており、車両前方の道路上の物体を検知する距離が拡大している。より広い速度域での車間制御クルージングと車線変更支援の実現に貢献、人工知能(AI)の使用により車間距離制御や交通標識認識といった検知性能と支援機能が向上している。
LG、キーレスイグニッション用生体認証技術を発表
2022年1月7日 - AutoIntelligence | Headline Analysis
LG Electronicが、車の所有者がキーを使用せずにイグニッションをオンにできる新たな生体認証技術を開発したと伝えられた。複数の車載カメラを活用し、指の動きとともに顔の表情を識別する。
重要ポイント:LGの認証システムは、1番目のカメラでユーザーの特定の身体部分を識別し、2番目のカメラ経由で1番目のカメラのデータポイントに基づいて視角を自動的にリセットし、ユーザーの虹彩やその他の生体認証の特徴を捕捉する。これにより、ユーザーは顔の表情や手のジェスチャーで車のエンジンをかけたり車の調整や制御を行ったりできる。まぶたや顔の動きを監視することで、ドライバーが眠気を催しているかどうか、突然病気に襲われたかどうかを検知するのに役立つ。
ams OSRAM、最高水準明度の前照灯用LEDを発表
2021年12月15日 | ニュース | 新製品
ams OSRAMが、前照灯として市場入手可能な製品のなかで最高水準明度を備える発光ダイオード(LED)を発売することを発表した。視認性向上のためロービーム/ハイビームソリューションに使用するよう特別に開発されている。

重要ポイント:新LEDは、1チップタイプでは3.75 mm x 3.75 mmのコンパクトなサイズを特徴とし、複雑な圧縮設計に最適である。LEDの特殊クアッド・フラット・ノーリード(QFN)プラットフォームにより、ヘッドランプ動作中の放熱管理が容易になり、システムによっては、放熱部品の大幅な小型化や完全な排除も可能になる。Oslon Black Flat X製品群のリードフレームパッケージは現在入手可能な主要セラミックパッケージよりも低い熱抵抗(Rth)を達成。酸化チタン封入の活用で1:200の高コントラストも実現している。
Covestro、マスバランス方式による気候中立ポリカーボネートを供給
2021年12月14日 | ニュース | 新製品
材料メーカーのCovestroが、ドイツ・Uerdingenの製造施設から世界初の気候中立ポリカーボネートを供給することを発表した。同社によると2021年末までに発売予定だという。

Source: Getty Images Plus/Phuchit
重要ポイント:CovestroのMakrolonポリカーボネートグレード各種は全工程において気候中立であり、生産プロセスには再生可能でクリーンな電力を活用、原材料はマスバランス(物質収支)方式のバイオ廃棄物と残留物に由来する。同社は2020年に欧州の2つの製造拠点で国際持続可能性カーボン(ISCC)Plusマスバランス認証を取得して以来、再生可能エネルギーを部分的供給源とするポリカーボネートを提供してきた。マスバランス方式を通じて、循環経済への移行推進に向けた包括的プログラムの一環として、再生可能エネルギーを含む代替原料源に徐々に切り替えている。より持続可能なサプライチェーンの実現に向けて、クリーンで再生可能なエネルギーのみを使用して世界中の全プラントに電力を供給するというビジョンを示している。
Brembo、SENSIFY™インテリジェントブレーキシステムを発表
2021年12月8日 | ニュース | 新製品
イタリアのブレーキメーカーであるBremboが、人工知能(AI)に基づく最先端ソフトウェアを組み込んだ新たな先駆的インテリジェントブレーキシステム、SENSIFY™を発表した。キャリパー、ディスク、摩擦材など製品ポートフォリオをデジタル技術とAIと組み合わせ、ソフトウェア、予測アルゴリズム、データ管理を含む柔軟で革新的なプラットフォームを作り上げ、ブレーキシステムをデジタル制御する。同社によると、この新たなブレーキシステムは部品の集まりではなく、AIとソフトウェアが積極的な役割を果たし、ドライバー体験向上のためにデータが収集され、システムが常に更新されるエコシステムになるという 。BremboのCEOであるDaniele Schillaci氏は「SENSIFY™の導入によって、ブレーキシステムができることの限界を押し上げ、ドライバーの路上走行体験向上と運転スタイルに応じたブレーキ反応のカスタマイズへと全く新たな機会の扉を開き、ドライバーが求める安心を与える。SENSIFY™は当社のビジョンである『エネルギーをインスピレーションに変える』を完全に取り入れており、自動車業界に最先端の革新的でインテリジェントかつ持続可能なソリューションを提供する上で、さらに一歩進んだ大きなステップである」と述べている。

Source: Getty Images Plus/urfinguss
重要ポイント:Bremboによると、SENSIFY™には以下の3つの特長があるという。
- デジタルブレインとセンサーを統合して各ホイールブレーキを個別に制御することで、より正確な車のハンドリング、性能の向上、自信をドライバーにもたらす
- パッドとディスクの間に抗力がなく、各ホイールのブレーキ動作が最適化されているため、排出量が最小限に抑えられる
- SENSIFY™によって自動車設計の機会が開かれ、自動車メーカーには大きな柔軟性が提供され、電気プラットフォームや内燃エンジンプラットフォームへの統合が簡素化される
この新システムは2024年から市場に投入される。